オカモト2

「イタズラな日々」でオカモトに対しての俺の残虐非道なイタズラについてのことを
かいたが、今日はまた奴のことで思い出したことがあるので、それについて書いてみる。
どうも俺は頭の中で「思いで」というものがあちこちの引き出しに乱雑につめこまれているらしく、
なにかの拍子に突然思い出したりするので、真剣に思い出そうとするよりも、何かのきっかけで
それが出てくることが多いのだ。

彼は小学4年の時に転校してきて、中・高と学校が一緒。しばらく会っていないが、つきあいは長い。
ある時、彼と俺が初めて会話を交わした時の話を奴が話し始めた。
そのころオカモトは転校したてで友人もまだいなく、学校からの帰り道をランドセルをしょってトボトボと
ひとりぼっちで家路についているとこだった。信号待ちしていると、坂の上から、なにやら大きな声で
議論しながら歩いてくる5・6人の一団がいて、しかも議論はかなり煮詰まっていたらしく、中の一人が
オカモトに、
「なぁ、ウンコとシッコって、ウンコが先に出るよなぁ!?」
などと聞いたそうである。それが実は俺様で、転校してきたばかりで、しかもクラスのちがう俺に、
突然考えてもみなかった問題を突然つきつけられて彼は動転し、
「う、うん」
と答えると、俺は勝ち誇った顔を仲間に向け、
「ホラ!」
などと得意げに言ったそうである。覚えとらんわい。

中学からの帰り道、俺は、アオヤマ、イットクという友人と連れ立って歩いていた。季節は冬。
雪道を歩いていると、もうすぐでイットクが我々と別れるポイント。で、俺とアオヤマは雪ダマを
作り始めた。突然、だだっ!とイットクが逃げ出した。雪つぶてを投げる。普段はそれで終わりなのだが
今日は一発命中し、イットクがうわぁぁと悲鳴を上げるのが聞こえたので、我々はズにのって追撃体制に
入り、次々と雪ダマを投げつつ奴を追う。逃げ切れなくなったイットクは、途中にあるオカモトの家に
逃げ込んだ。突然逃げ込んできたイットク。そしてぜぇぜぇと言いながら、追われている、などとわけの
わからんことを言うので、オカモトはしばらく様子をみることにした。10分後に、もうホトボリがさめたかな、
と奴は思い、便所の窓を細目にあけて、外の様子をうかがうことにした。しかし、我々も早く帰れば良いのに
執念深くマチブセしているのである。
開けた窓から物凄い勢いで2発の雪ダマを叩きこまれたオカモトはブチ切れ、たけり狂いながら飛び出してきたが
我々はその気配をいち早く察して逃げ出したので、実害はなかった。

彼の一家はアパートの2階にすんでおり、家族とたくさんのネコたち、そして幽霊までいた。
彼の母親と俺は仲良く、電話をかけてルスだったりするとしばらく世間話などして切るような感じだったが
ある日遊びに行くと、おばさんの目の白目がなくなっていた。なんか病気になったらしく、黒目しかないのだ。
「おばさん、どこみてるのさ?」
しばらくして、これは治った。

オカモトはかなり大柄だったが、昔から胃腸が弱い、という弱点があった。
ある夏の暑い日、彼は一人でカワサキのバイクにまたがり、海に行くことにした。
絶好の海水浴日和。風はなく、ふりそそぐ太陽がサワヤカな1日。
張碓というところの遊泳禁止区域。さすがに人は少なく、オカモトのほかに2家族しか、この海岸には
いないのだった。からりと晴れた太陽の下、海岸で寝そべり、奴が言うには、日焼けをしていた、らしい。
すると、突然、大腸がウズを巻き始めた。ゲリの発作だ。しかしまわりには身を隠すものもなく、遊泳禁止
の場所なので、トイレさえもないのだった。
しかし、幸運なことに嵐はやがて去り、奴は安堵のタメ息とともに、よかった、と思った。いきなり水に入ったため
きっと冷えたのだ。これは早めに帰る準備をしておいたほうがいい、などと考え、シートなどをたたみはじめているときに第2波がきた。荒れ狂う嵐に懸命に耐えてみたものの、今回のテキは総力をあげてきたようで、篭城作戦は
もうとれないのだった。血走った目であたりをうかがうも、家族の視線をさえぎる場所はあそこ一箇所しか
ないのだった。彼は全身を躍動させて物凄い速さで海に向かって走って行った。突然走り出した彼に視線が
集中する。ハデな水飛沫をあげながら海に飛び込んでいったオカモトは、そのまま海水パンツを水中で
おろし、上半身だけ平泳ぎしているフリをしてウンコをした。海水の比重がそれより高いため、ボワンボワン、
といった感じでブツが次々と浮かんでくるのだった。
苦しみから解き放たれたオカモトは正気にもどり、突然逃げよう、と思った。そして海岸に向かって泳ぎ始めたが
その日はあいにく波一つないべたナギ状態で、泳ぐ彼の後を、さっきまでオカモトの一部分だったものが
ついてくるのであった。そしてそれからオカモトは猛スピードでとばし、札幌に帰ってきたそうである。
今ここまで書いて思い出したことがあるが、それはまた今度にしよう。ネタはまだまだあるのだ。