昨日、まだ続く珍しく長い正月休みの中、家でくすぶっていた俺はなんだか体が腐りそうな気分に
なってきたので、外出することにした。車はフジ子が使っているので、ま、ブラブラと歩こうではないか、
と先日購入した皮のハーフコートに身を包み、いつものサングラスをかけて雪道を歩き出した。
ちなみに、この格好で歩くとこんなに優しく楽しい奴なのに、近寄りたくない位ガラが悪いんだそうである。
なんとなくカレーが食いたくなり、さらに俺の住んでいる北区にはカレー屋さんが多いので、ブラブラついでに
空いている店を探しながら歩いていくことにした。しかし、正確な場所を知らないのと、なんとなく入りそびれた
店もあり、結局、新琴似から札幌駅まで歩いてしまった。さすがに疲れ、アサヒヤ書店でカレーの本を立ち読みし、
無事、帰ってきた。で、足の付け根が若干痛い俺様なのである。
最近よく遊びに来てくれる「辰年」さんが、俺の書いた文章を読んで、オークションでビデオを
購入した、という感動的な書き込みを掲示板にしてくれたので、調子に乗って書くことにする。
なんせ、自分にはないカネをほかの人に使ってもらうことで、日本経済にいくばくかの貢献ができるかもしれないのだ。
などと大物ぶっていても誰もつっこんでくれず、一人寂しく涙を流すということも別になく、明日も休みなので
ニコニコと酒を飲む平和な正月だ。
あれは確か、小学校の4.5年生位の時だったと思う。
当時、歌謡曲全盛だった時代、それらに興味を持てなかった俺は1枚の映画音楽のレコードを手に入れた。
簡単な映画レビューを見ながらそのタイトル音楽を聴いていると、その曲が映画そのものを表現しているようで
見たこともない映画の映像が、目の前に大きく見えてくるような気がしたのである。
そのレコードも、今となってはどこにいってしまったのか行方知れずになってしまったが、今日は俺の好きな
楽曲が映画を飾る2作品について書いてみる。
ソフト帽を少し斜めにかぶったような、1930年代の男たちが一世一代の大博打を打つ。(サギなんだけど)
そしてストーリーそのままのようなラグタイムピアノの表題曲。そうです、「Sting」。
粋で洒落た、そして少しとぼけたようなサギ師達が、知恵を総動員してマフィア相手に大イカサマをやらかすのだ。
しかし、結局ハメられているのはそれを見ている自分自身であり、この映画の騙しに鮮やかにひっかかった自分を
驚きと爽快感とともに笑い飛ばすことができるのである。実にスッキリ!そして面白い!
1973年の映画なんだそうである。そして、この時代を代表するイイ男、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード
が出演している。最近はCGが発達し、視覚的に迫力がある映画が多く、その面白さを否定するものではないのだが、
こういった心理的なスリリングさを味わえる、というのも計算された脚本と丁寧な仕事から生まれてくるものなのだろう。
お次は「小さな恋のメロディ」である。
11歳のダニエルは学校で見かけたメロディを一目見ただけで、彼女に恋をしてしまう。
やがて彼の心の中はメロディへの思いでいっぱいになり、そんなダニエルを見てメロディも彼のことが好きになっていく。
そして、ついに大人の前で結婚の宣言をする2人。困惑し、何とか止めさせようとする大人達。
それを振り切って青空の下、花の咲く草原をトロッコで走っていくラストシーンは彼らの曇りも打算もない心と、自由な魂を
そのままあらわしているようだ。俺はThe BeeGeesの歌う「メロディ・フェア」を聴くたびになんとなく胸が熱くなり、
自分の心の中のピュアな部分を一生懸命探そうとするのである。
この映画は1971年作。俺は本を持っているが、相当長いことこの映画を見ていない。
昔見たような感動をそのまま味わえれば、まだ、ピュアな部分を持っているといえることになるのだろうか?
さて、長かった正月休みも後1日となってしまい、明日は若干、仕込みに行かねばの娘。
ああ、次の連休はお盆か。よし、じゃー、これからアメリカ版「リング」でも見るかな。