復讐

というわけで、俺は毎日頑張ってはたらいているのだ。
アタリマエだ、などと言わないで欲しい。俺は、例え自分が無職で、他人が働いていいる時に
ビールなんぞをゴクゴクと飲んでいても、ダラク、だとか、罪悪感、だとかをおぼえるタイプの
人間ではさらさらないのだ。
管理された社会における、一滴の清涼エッセンスのような奴だと思って欲しい。
うむ、言葉と言うのは実に便利なものである、と言う思いを新たにし、sinは明日に向かって
歩いていくのであった、まる。いかん、終ってしまったぢゃないか。いかんいかん、これはいかん。
最近の変わった事と言えば、モーリーだ。彼女は週に何回かきて、一緒に仕事をしている
バングラデシュ出身の妙齢の女性であるのだ。彼女は性格もよく、働き者で、そのうえ美しい人
なので、仕事をする意欲はイヤガウエニモ高まるのである。
ただ、日本語がカタコトなので、英語やベンガル語も職場に響き渡るのだ。
そして、ときどき「マンゴジュース」の「ゴ」に「゙」を付け忘れるので、見つけたらあわてて付け足さねば
ならん。いったいどうやって集めるのだ?なかなか神経を使います。
ここまで書いてから便所に行って帰ってきたところ、同じく職場のサキちゃんが、なにしてきたの、と聞く。
「ウンコだよ」
と答えると
「あーぁ、私も行こうと思ったのに」
などというので
「あ、平気だよ。俺の後はバラの香りがするから。小学生の時の俺のアダ名はローズ君だもん」
などと、とうてい37男の発言とは思えない表現をしてケムにまいてやった。
うむ、言葉の持つ響きというのはなんて多彩なんだろう、と思いつつ、sinは過ぎ去った日々を思い返す
のだった、まる。あ、また終ってしまった。いけん、いけん。いけんひとでございます。
というわけでウンコだ。
中学生の時、クラスに大金持ちの社長子息、タクマという奴がいた。
彼はいつも髪の毛をきちんとわけ、こざっぱりした格好をし、勉強もスポーツもそこそこでき、
そこそこにモテる、仲間内からみるとソフトイヤな奴だったが、ある日、みんなで奴の家に遊びに行った
ことがある。
物凄いデカい家で俺は驚いたが、玄関に入ってさらに驚いた。俺んちの居間より広いじゃん。
さらにリビングの広さは物凄く、調度品があちこちに置かれ、タクマのエレキギターやパール社製の
高級ドラムセット、そして、かくかくの部屋にはオーディオセットが完備されていた。
たとえていうならば、我々はバイキンでタクマはウィルスだ。高級感がある。
その数日後、クラスの女の子が俺に、
「ねぇ、すっごく大きいうちがあって、表札がタクマと同じ名字だった。で、門にアホバカとかって
マジックで書いてあったけど、あれってタクマの家かな」
と聞かれたので、俺はタクマに落書きのことを聞いたところ奴は、
「やめろよなー、あんなの書くのよー!」
といったので、バカヤロー、俺じゃねーよ、と憤然として答えたのだが、どうにも腹のムシがおさまらない
俺は、放課後、仲間を招集した。
「なぁ、最近よー、タクマ、チョーシコイテねーか?」
「おぅ、俺もそう思う」
「よし、なんかイヤガラセしてやるべ」
と我々の利害関係は一致し、具体的復讐の方策を練り始めた。
さまざまな議論を交わした結果、よし、イヌのウンコを送りつけてやれ、ということになった。
まず、我々は便箋を調達し、そのノリをはがして内部にサランラップを貼り付けた。これは
臭気の防止と、他の郵便物を汚染から守る為である。
それを元通りの形に組み立てた後、我々はハシを用意して二手に分かれ、イヌのウンコを
探して近所に散った。普段はよく見かけるモノなのだが、いざ、探すとなるとなかなか見つからないもので、
さらに、今思えば相当アホなのだが、学生服のまま、くわえタバコで、しかも学校の周囲で我々は
イヌのウンコ探しに没頭していた。
こうして苦労して見つけたウンコを注意深く我々は封筒に詰め、タクマ宅に郵送した。
その結果は、実はナゾなのである。さすがにヤバいと思ったのか、誰一人タクマに確認していないからである。
あぁ、今、昨日仕事中に書いたメモを見ながらこれを書いているが、ビールを飲んで酔っ払ってきてしまった。
オチが弱いので、今日は特別に夕飯のメニューを紹介する事にしよう。
手巻きズシであるのだ。
む?まだヨワイ?じゃ、大サービス。
最近俺が思いついた「外国映画シャワーの浴び方」はどう?
それとも、ウォシュレットでけっつを洗いながらウンコするとどうなるか、のほうがいいかなぁ。すきにして。