札幌の道路はもうアレだ。完全にデコボコ・ツルツル・グシャグシャ道になってしまった。
俺は冬に愛用しているトレッキングシューズを出し、久しぶりに履いてみたのだが、
無意識のうちにクツヒモを亀甲縛りに結んでしまった、などということはまったくない。
では、お前は何故書くのだ、と言われると困る。こういう人間なのである。
今、テレビで、昔大ヒットした「アルプスの少女ハイジ」を再放送している。あの、心洗われるような
アニメーションである。たまたま、その放送がはじまったあたりにちょうど休みが重なったので、
思わず見入ってしまったが、俺は彼女を甘く見ていたことに初めて気付いたのだった。
ハイジは、デーデおばさんの家から、アルムの村の中で頑固で偏屈、人間嫌いと言われているおじいさん
の家にあずけられるべく家に上がりこむ。
おじいさんは不機嫌そうだ。話し掛けてもニコリともしなく、返事さえ面倒そうなのだ。
俺がもしハイジならば、遠慮してしまい、なんとか仲良くなろうとするか、はたまたケンカになり、
家を飛び出しそのあげく腹が減った俺は、時折村のヤギの乳などを盗んだりする村一番の不良少年に
なってしまうことだろう。
しかし、彼女はまったく変わらないのである。無愛想なおじいさんをまったく気にすることなく、
はしゃぎまわり、村の人々もサジを投げたほどのおじいさんにベッド作りの手伝いをさせ、メシをも作らせて
ついにおじいさんを根負けさせてしまうのだ。
彼女の武器は、その恐るべきマイペースさなのであった。ロッテンマイヤーさんには通用しないのであるが。
水戸黄門におけるうっかり八兵衛の役割は大きい。彼をただの食い意地張ったウツケ者だと思っていると
足元をすくわれてしまうことになる。
旅の最中、彼が、その辺の茶店で何かを食おう、と提案する。それが、ご老公様ご一行が何らかの事件
に巻き込まれる、最初のきっかけとなるのである。逆に考えてみると、八兵衛がいないと事件はおきない。
そうすると、「水戸黄門」と言う番組は、行った先々の名物を紹介するという、ただの紀行ものになってしま
うのである。
それにしても、助さん角さんもひどい。黄門様も黄門様だ。相手が乱暴者だとはいえ、「やっておしまいなさい」
などといって、ケンカをしかける。いくらみね打ちだといっても、刀は鋼でできているのである。当たれば大変だ。
で、さんざん暴れておいて、静まれ静まれぃ!などと勝手なことを言う。このある種の鈍感さも、彼らの武器なのである。
などと、まったく関係のない話を書いてしまうのは、こういう人間だからなんであるが、こうやってイタズラに
他人を混乱させる、というのは俺の武器なのかもしれない。
ここまでこの文章を書いて、数ヶ月ほったらかしにしておいた。もったいないので続ける事にする。
何を書きたかったか忘れているので、近況報告でもしてお茶を濁してしまえ、というハラである。
最近は周囲の人たちがカゼをひき、もちろん俺様もそのとばっちりを食い、若干調子が悪かった。
ときどき手伝いに来てくれる、元モデルのクミさんなんかは(キレイなひとなのである)鼻にティッシュを
詰め込んで鼻水止めにしていたのだが、タバコを吸う際にライターの火が鼻の紙に燃え移り、ジタバタ
したそうである。
さらに、中学時代の同窓会、という話が大規模に進んでいるらしく、と当時同じクラスだった、赤塚という
男から電話があった。彼は「毛」という話で我々の仲間内から陰毛をかけられた人物と同一なのだが、
20年以上ぶりで話すのに、まったく話し方が変わっておらず、すぐにわかった。
シゴト柄、多分出席できないであろうが、さすがに30後半ともなると、なつかしい思いでいっぱいになり、
いやぁ、久しぶりにみんなに会いたいなぁ、という気分になる。ここまで書いたところで、みんなはこの
同窓会というものに、どんな服装でいくのか、と思った。男はスーツなのだろうか。
俺はサラリーマンをやめた時にスーツは捨ててしまったので、2着くらいしかもっていない。しかも、
ネクタイをしめるのがキライなのである。
生活をしているほとんどの時間、俺は仕事をしているが、それではどんな格好をしているのか、というと、
Tシャツか民族衣装的シャツにぺらぺらコットンの絞り染めズボン、さらにこの寒い時期にはフリースと
レンガ色の防寒着、という、統一感の程遠い格好をしている。もう終ったが、この格好で俺はそのまま
歯医者などにも行っていた。俺らしい、といえば俺らしいのかもしれないが、先日タイへいき、タイの
若者どもが男女とも大変ファッショナブルで外見に気を使っているので、俺も少し変わってみたいなぁ
などと思っているのである。で、唐突に今日の休みの日に、髪の毛を若干茶髪にしてみたのだった。
お客ちゃんの反応はいかに。