というわけで、東京カレー食い倒しツアーから無事クニへとたどり着き、しかも太って帰ってきた。
そりゃーそうなんである。一日中カレーを食っている。さっき食ったカレーが消化されないうちにさらに食う。
イヤだと泣いても許してとすがり付いても食う。食うといったら食う。
しまいには、チキンを枕にしてナンのフトンで寝ている夢を見るようになる。
焼きたてのナンは熱いので、うんうんとうなっているうちに汗だくになって目が覚める。ここは俺のテリトリーから遠く離れた東京なのだ。
思えば、日本の中で唯一、北海道だけ気候帯が違うのである。それが常識の俺には暑くてたまらん。
しかし、日本人の大半は、俺の住んでいる地域よりも南に住んでいるのである。異端児は俺の方なのだ。
考えてみれば、本格的な台風にも梅雨にも一度もあったことが無い。どんなもんかも知らない。文句を言う権利は俺にはないのだ。
でも、やっぱ暑いのである。
昨日は昨日で隣町の小樽に飲みにいった。元職場のあつ、キタヤマとタクヤさんの4人で楽しく飲み、あつの家に泊めてもらった。
結婚前のムスメ(?)さんのとこに安心して泊めてもらえる俺も何かと思うのだが、フジ子公認だし、ま、これはこれでいいのだろう。
さて、その食べ歩きであるが、とりあえず俺の好みにもっとも合ったのが「アジャンタ」である。
この店の歴史は古く、そのウマさから昔から名の高い店なのであるが、ここのラッサムスープとマトンカリーは素晴らしく、あぁ、あのスープ
また食いたいなぁ、と今も思うのである。
しかし、俺もプロの端くれ、他の店の人もそうだと思うが、当然ながら自分の中では自分のカレーが一番ウマイので、結構自信をつけて
帰ってきた。ま、好みだからな。
東京は初めてではないが、ほとんど始めてだ。バンコクやカトマンズのほうが土地勘があるくらいだ。
だからとても新鮮に感じる。
信号機の発光する部分が違う。(東京のほうが明るい)
北海道では屋外にエスカレーターなんて無い。(冬、大変なことになる)
屋根に煙突が無い。瓦屋根がかっこいい。(そして、北海道では一般家庭にクーラーなんぞは殆どない)
道が狭い。(だから空も狭く感じる)
同業種の専門店街があり、アジアを感じる。(アメ横、カッパ橋など)
札幌なんかはデカいスーパーができると近くの商店街がさびれてしまい、こんな専門店街は見当たらない。
それが面白くてあちこちキョロキョロしながら街を歩く。
しかし、俺はこういうごちゃごちゃしたところが好きなので、気温を別にすれば面白くて住んでみたいとも思うのである。
そういえば、地下鉄で変な奴を見つけた。4,5人分離れたスペースに奴はいた。
最初、奴はつり皮に捕まっていたのだが、握り締めたそれをエキスパンダーのように前後左右に引っ張っていたが、目の前の席が開いたので
座った。サラサラの、肩まで伸びた髪が美しい、デブ男である。てっきり俺は女なんだと思っていた。
そうこうしているうちに俺の目の前の座席が空いた。横はカワイイ女子高生である。ラッキー!!
そして、いざ、座る体勢に持っていく為に俺が体の筋肉を動かした瞬間、さっきのデブ男がバネ仕掛けの人形のようにビヨヨヨ〜ン!と
躍り上がって吹っ飛んできたのだ。俺が彼より速く半身を入れたので、奴は座れないと判断したらしく、再度ビヨヨヨ〜ン!とさっきの
席に戻っていった。一体何が目的なのか分からない。何だてめぇは?さすがの俺様もあそこまで素早く動けないかもしれない。
マニアの方にもう一つ女子高生ネタである。
電車で座っていた俺に、隣の女子高生のおねーちゃんが居眠りで寄りかかってくる。彼女は気持ちよさそうに、そして安心しきったように
俺の肩に頭を乗せてくる。駅に着くたびに目を覚まし、また眠り、発車時のGでまた俺に寄りかかってくる。
それじゃぁお前、何が不満なのだ、と思われるに違いない。
彼女は物凄い巨体なのである。セキセイインコの肩に天然記念物のオジロワシがとまっている場面を想像されたい。
すさまじい彼女の体重で肺臓が圧迫され、酸素を効率よく体内に取り込むことができない。
必然的に俺の呼吸は犬、もしくは変態のように「ハッハッハッ…」となり、でも心の中では
ちがうよぅ。ぼくがわるいんじゃないんだよぅ、という感じだった。
それでも優しい俺は、彼女が俺の肩で良い夢を見たならそれでいいぢゃないか、とも思うのである。
そういえば東京に行く直前、バイクで走っていたら変なオヤジがいた。
右車線を走っていたディアマンテに乗ってたそいつは、ウィンカーも出さずに左車線の俺のほうに寄ってきた。
いつもは別に素直に入れてやるのだが、なんとなく無礼な感じがしたので気がつかないふりをして走っていると、さらに寄ってきて
車体が俺の足に触れた。初めてそこで気がついたふりをして退避したのだが、信号で止まっても謝る姿勢が無いので、
ひさびさに殴り倒すつもりで運転席に向かった。
その時俺はかなりガラの悪い格好をしていた。サングラスにアロハ、革ジャンを着てガムまで噛んでいた。まるでツッパリだ。
その格好で運転席まで行き「オイ、ぶつかったぜ」というと、親父はビビって飛び出してきた。
「すすすみません、お怪我はなかったですか??バイクは大丈夫ですか??」
などと、あまりにもビビってペコペコするので、
「車を運転する時は、もっと回りに注意しなければいけません!」
と、模範的な青少年のように朗々と説諭をし、あっけにとられているオヤジを半分笑いながら置いてけぼりにしてきた。
人と仲良くするのが好きなのです、ボクは。
などと言いつつ、パソのOSを入れなおしたりなんかして、数日かけてこの文を書いているので一体、自分が何を書きたかったのか
全く分からなくなってしまったのだが、さっき小樽でハリーポッターを見てきたところなのだ。
何故わざわざ小樽まで行ったのかというと駐車場がタダで、しかもゲロ空きなのである。ド真ん中の一番快適な席で堪能してきた。
いやぁ、実に面白い。
東京では彼のHPにも書いていただいたのだが、かやまミートさんと電話で話す機会があった。実に歯切れの良さそうな人物で、
親切に鳥ガラの相場などを教えてくれ、さらに静炉厳さんにもカレー屋情報を頂いた。
会うはずの無かった人たちと知り合えるというのは俺にとって実にうれしいことで、しかも大変印象のいい人達なので、
いつか酒でも一緒に飲める機会があればいいなぁと思っているのである。