夢判断、という本がある。
実はけっこうこういうのがすきなのだ、俺は。
ついでにいうと、動物占いもすきだ。ちなみにコアラなのだが、
さすがに自分で買うところまではいかず、ときおり近所の本屋さんで
立ち読みする。我ながらこすいと思ったりもする。たまに。
そう、夢の話だ。
どうも俺の夢は本の範疇に収まるタイプではないものが多いようで
困る。
「高いところから落ちる夢」などという項目を見ても、ちょっと違う。
どこが違うのjか。
高さ5000メートルくらいのビルの屋上から足を滑らせた俺は、手足を
大の字に広げ、恐怖の叫び声をあげながら石のように落下していく。
そのまま5分ほど絶叫しながら、少しずつ近づいてくる地面を見つめ
「もうだめだ!」
とおもう。
ところが、ぜんぜんぶつからない。いいかげん叫ぶのにも飽きる。よくよく
落ち着いて考えると、空を落ちていく、というのはこれでなかなか気持ちがいい。
すっかりゴキゲンになった俺はニコニコ顔で滑空を楽しみ、目がさめる。
いったいどう分析すればいいのだ、こんな夢?
夢は眠りについた後、いつ始まっていつ終わるのか?
多くの場合、それは自分ではわからない。いつのまにか夢ははじまり、おわる。。
虹をつかむようなものだ。
しかし、俺ははじまりと終わりをきちんと持った夢を見たことが一度ある。
はじまりのシーンはこうだ。
岩だらけの海岸に一人ですわり、大きな波が打ち寄せてはくだけ、引いては
打ち寄せる。それを眺めている。
それから唐突に本番がはじまり、ストーリーが流れ、おわる。
すると、いつのまにか俺は、さっきの海岸で同じように波をみつめている。
と、むこうの空、遥か遠くから、3つの赤い物体が激しく回転しながら急速に
大きくなり、俺の目の前で
「お」「わ」「り」
という文字となり、俺は目を覚ました。
今見た夢の続きを見ようとして、ときおりこれはうまくいくが、あれから何度努力
してもこの夢はくやしいことに、みることができない。
ならば潔くあきらめ、こんどはCMつきの夢を見るべく、頑張っている。
常にポジティブなのだ。役にたたないが。