前回の続き

最近はシゴトが忙しく、休みの日は寝てばかりいる。しかし、それはシゴトのせいだけではない。
季節のせいでもある。それはいったいどげんこってすか、星君、と左門がせまってくるので理由を
書くと、カーテンのせいなんである。
俺の部屋にはカーテンレールがなく、しかたないので画ビョウでカーテンをとめているのだが、
夜明けが早くなってくる今頃になると、隙間からあちこち光が入ってきて、まぶしくて起きてしまうのである。
しかし、その対策として、アイマスク、という素晴らしい見方を手に入れ、よって本日は疲れが取れている。
そこでひさびさに更新しよう、と思ったわけだ。

前回、受験の事を書いたが、今日は大学生活についてである。多分、先日、椎名誠さんの「哀霧」を読んだので
影響されたとみたね、俺は。
俺の行った大学と言うのは札幌にある私立の大学である。キャンパスなどというものはない。
それどころか、同じ敷地内に男子校が2校もあり、クラスに2,3人いる女性たちは、いかなる女性であろうとも
女性であるだけでチヤホヤされる、という学校であった。
そういえばこんな事があった。書いてしまう。
俺がメタル野郎の三上と歩道を歩いていて何気なく後ろを振り向くと、ガクランをきた高校生が一人、
ママチャリにのって近づいてくるのが見えた。そのまま我々が歩いていると、そのさっきのヤツのチャリが
けしからんことに軽く俺に接触した。俺は即座に振り向き、
「イテーな、コラ」
と言ったのだが、そのまま凍りついた。さっきは真正面から見たので気付かなかったが、荷台にはやたら
強そうな、ヒゲをはやしたデカい高校生が乗っていたのである。
俺はきゃつらに聞こえるか聞こえないかの声で「きをつけろー」といい、用もないのに路地を左に曲がり、
逃げるように、いや、逃げた。いやいや、助かった。あんなヤツにはあっという間にヤられてしまうに
違いない。
実は、ここまで書いてアレなのだが、学校に関する記憶はあまりない。なぜかというと、サークルに
入り浸っていたからである。学校には5つの音楽系サークルがあり、俺はその一つに所属していた。
朝、起きる。単車のエンジンをかけ、学校に着く。で、すぐさま講義にも出ずにスタジオにむかうのである。
なんとなく音を出していると誰かがやってきてジャムセッションになったりする。しかし、音楽性の
あまりにも違うやつとはジャムりが成立しないので、スタジオの前にたむろし、なんとなく時間をつぶす。
そうやって、用もないのにみんな集まってくるのはウチの部だけだったので、我々のスタジオの前だけが
どんどんと薄汚れていった。
ただ、そうやって世間話で時間を潰すにも限界がある。誰かがトランプを持ってきたので、次にはそれに
夢中になる。ブタのしっぽなどをやる。そう、同じ数字やマークが出たら、そのカードにタッチするアレで
あるのだが、それを10人くらいでやる。当然、誰かが流血するのである。
さらに、人生ゲームやモノポリーなどを持ち込んでくる奴もいる。さらに、サッカーゲームだ。
あの、盤上で選手を操作する昔ながらのゲームなんであるが、最初のうちこそゆっくりしたテンポで
遊んでいたのであるが、さすがに毎日やっていると、皆メキメキと腕をあげ、右サイドから左の
フォワードにパスを通し、さらにそれをボレーキックで目にもとまらぬ早業でシュートする、などという
テクニックまで開発されたのだった。

ではお前はカネはどうしたのだ、といわれると思うのだが、1,2年の時は、札幌の三越の缶詰売り場で
季節労働していた。(このときに俺は包装技術を学んだ。多分、包む速さでは日本でも指折りだろう、と
自分では思っているのだが)そして3,4年の時には、シゴトがキツくてギャラが安い、というコンサートの
PA運びやパーティのバンド、デパートの店内ディスプレイなどをして糊口をしのいでいた。
そういえば、スタジオの前に座り、
「そういえば俺、モトキに100円かしてんだよなー」(彼はよくBBSに書き込んでいる)
と言ったところ、仲間の2,3人が、え、お前もか?俺もだ、などと言い出したので、よし、すこしあいつを
困らせてやれ、ということで、ポスターを作製することにした。ちょうどその頃、サラ金の暴力的な
取立てが社会問題化していた時期である。
我々は金もないのにわざわざマジックなどを買ってきて、
カネかえせ、ドロボー!
これでオマエの一家も集団クビツリ
などというポスターをそこらへんに20枚くらい貼り付け、うん、これでいい、などと満足していたのであるが
後で学生部の事務所に呼び出しを受け、はがせ、と怒られてしまった。くそ。
カネは帰ってきたかどうかは覚えていないのだが、モトキの一家はよくウチのミセに食いにきてくれるので
特別に許してやる事にしよう。これで俺様も極楽往生間違いなしであろう。キリスト教徒なのだが。

結局何を学んだのか不明のまま、無事俺は大学を卒業し、立派に就職したのであるが、30歳にして
グレ、遊び暮らし、そして今、毎日一生懸命働く、という模範囚的な生活をしているのである。
しかし、あの4年間は決してムダではなかった。毎日懸命に生きていれば、ムダというものは存在
しないのである。そういう過去があって、今の俺があるのだ。

なんとなくオチないので、もうちょっと書く。
俺は音楽を長くやってるのであるが、歌詞の意味について深く考えたりする事はめったにない。
そして、考えないながらも、音でいろいろと歌っている事を感じるクセがある。本当はきちんと
歌詞を理解した方が手っ取り早いし理解も深まると思うのだが、どうもそういうクセがあるのである。
最近のお気に入りは鬼束ちひろ、という人だ。彼女の歌声は、俺の心のどこかに共鳴し、聞くたびに
何かを残していく。演奏も実に気持ちがいい。そうだ、気持ちがいい、といえば、「あいのり」に
つかわれているGLAYの曲である。彼らのトークはミュージシャンっぽく大変面白いのだが、曲や演奏に
ついては興味ないのもあって大してしらない。しかし、あの曲のベースはいい。いやいや、実に
かっこいいのである。聴くたびにうむ、やるな、とおもってしまう。
それともう一つ。21日に一十三十一(ひとみとい)、という女性がデビューする。彼女は札幌では
有名なカレー屋さんの娘さんなのであるが、大変かわいく魅力的な人であり、さらに、時々ウチの
店にきてくれるのである。
歌はまだ聴いたことがないのだが、俺は、よし、応援するぞ、と思っているのである。
おサラ見つけたら買ってあげてちょーだいね、ミナサン。
おし、このくらいでいいべ。ビールもう1カンもってくるとするか。