百人一首
1 天智天皇
秋の田のかりほの庵のとまをあらみ わがころもでは露にぬれつゝ
後撰集[写真]
3 柿本人麻呂
あしひきの山鳥の尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかも寝む
5 猿丸太夫
奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の 声聞く時ぞ秋は悲しき
古今集
6 大伴家持
かささぎの渡せる橋に置く霜の 白きを見れば夜ぞ更けにける
新古今集、万葉集
24 菅家(菅原道真)
このたびは幣もとりあえず手向山 紅葉の錦 神のまにまに
古今集、百人一首
幣(ぬさ)とは神主さんが持っている白い紙のことで、この時代では旅立つ人を見送るときに色の絹(幣)を峠で撒く風習があったそうです。この歌が読まれたのは宇多上皇が吉野へ行かれるときにお供した道真が幣を用意できなかったので山の紅葉を幣に見立てて読んだものです。
31 坂上是則
朝ぼらけ有明の月とみるまでに 吉野の里にふれる白雪
古今集
33 紀友則
久方の光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ
古今集[写真]
35 紀貫之
人はいさ心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける
古今集
57 紫式部
めぐり逢ひて見しやそれともわかぬ間に 雲隠れにし夜半の月かな
新古今集
61 伊勢大輔
いにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重ににほひぬるかな
新古今集
79 左京大夫顕輔
秋風にたなびく雲の絶え間より もれ出ずる月の影のさやけさ
新古今集[写真]
97 藤原定家
来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに 焼くや藻塩の身もこがれつつ
98 藤原家隆
風そよぐならの小川の夕暮れは みそぎぞ夏のしるしなりける
[写真]