山脈越え3275 台湾自転車旅行 (1)コース図解 97年8月。台湾自転車旅行の第1弾は、ハードなハードな山岳コースで幕を開けました!・.・・ 上図オレンジ線が、自転車で走ったコースです。武嶺(峠)の標高は、3275m。まさに山脈越え の屈指のコース。日本でさえ、道路最高標高地点は、2716m(乗鞍エコーライン)なので、それ をはるかに上回る標高は、サイクリストの興味を駆り立てる憧れの峠なのです!・・・・・・・・・ <1.走行コース>

左図赤ラインが、今回の走行コース。
埔里は、台湾のほぼ中央に位置した盆
地の町。そこから台湾南北に連なる中
央山脈を駆け上がり、最高地点(峠)
の武嶺で山脈越えを実行するコース。


(走行内容08.12 埔里〜廬山温泉  約30km
08.13 廬山温泉〜大禹嶺 約40km
08.14 大禹嶺〜梨山   約30km

(標高)
霧社(仁愛) 1148m
武嶺     3275m
大禹嶺    2565m

(霧社〜武嶺の勾配率)
標高差    2127m
距離       35km
勾配率     6.1%


霧社〜武嶺間は、山の尾根伝いに登っ
ていくコースなので、登り始めが最も
キツい。後半は徐々に高度を上げてい
く勾配なので、比較的楽に登れる。
<2.重要ポイント> 今回の山脈越えコースを完走してみて、感じたことをまとめると、以下のとおりです。このコースの サイクリングを計画されている方は、下記にご注意ください。・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.天候の急激な変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 普通の舗装道路なので、油断してしまいますが、ここは紛れもなく、3000m級の山岳 地帯なのです。標高1000mの霧社(仁愛)が、暑く、晴れていても、標高が上がって いくにつれ、が増え、遂には冷たい雨に遭遇することもしばしばです。登り始 めはTシャツだった私ですが、武嶺ではカッパなどを着込んでいました。夏なのに寒い! ということもあるので、長ソデシャツ雨具は必需品です。・・・・・・・・・・・・・ 2.無人地帯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 霧社から登り始めてしばらくは、小さな民家が点在はしていますが、2400mあたりに ある翠峰検査站(ゲート)を越えると、民家、売店はもちろん、人、車は全くいません。 峠に向かって、未知の地を独りぼっちで行くほど心細いものはありません。食料のほ か、地形を把握しやすい詳細な地図を持参しておくことをお勧めします。地名など、目印 が少ないので、現在地を把握するには、地形が頼りだからです。現在地がわからないほど 辛いことはないからです。また、状況によっては、電装(ライト)も必要です!灯りは当 然、一切ありませんので。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 道路標識として、標高と、合歓山(武嶺の近く)や大禹嶺までの距離が、ところどころで 表示されているので、それが心の支えだったりします!「ああ、あと10kmかあ、じゃあ あと○時間で着くな…」という具合に。(笑)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ なお、私が走ったのは97年ですので、今(09年現在)は状況が変わっています。99年の台湾中 部大地震によって、中部横貫公路(東西横貫公路)の西側の一部(谷関〜梨山間)の道路が今も寸断 されており、台中〜梨山間の路線バスは、迂回してこのコースを通るようになっています。(1日1 往復ですが)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ また、台湾での昨今のサイクリングブームによって、サイクリストも増え、このコースを走る人も、 出現していると聞きます。さらに今年、埔里から武嶺までの国際自転車レース(第1回鐵馬高峰會) が開催されたとも聞きます。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ というわけで、私が走った当時よりも、車、自転車などの往来が多少増えているかとは思います。 <3.番外編> これは私自身の問題。間の悪い事に、大事な山脈越えを前に、今回何とチェーンが切れてしまうとい うアクシデントが起こってしまいました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ それは、霧社を目前にしたあたりで発生しました。さすがにこれで山脈越えは無理だろう、と埔里へ 引き返す選択肢もあったわけですが、「でも、山越えしたい!」という思いが強くあったので、思案 しながら霧社の村まで自転車を押して歩いていたところ、バイク修理屋さんを発見!そこで修理して もらうことにしました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
切れたチェーン!チェーンが切れる、ということは、通常あり得な
いことなんです。実は今回に備え、自分で新しいチェーンに張り替
えたばかりで、適正な長さよりも多少長かった(たるんでいた)の
が原因、というのが、帰国後わかった。・・・・・・・・・・・・
バイク修理屋。最初「これは無理!埔里の自転車屋まで車で送迎し
よう。直して戻るまで3時間かかるが。」と言われ、また戻る、と
いう気分的問題と、3時間という点で迷っていたところ、何とかバ
イクの工具で直してもらえた。おじさん、謝謝!(^^)・・・・
というわけで、修復できたことはできたのですが、上記左が原因だったため、この後も、特に登り坂 で強くペダルを踏み込むと、繰り返しチェーンが外れたり、やはり切れそうになったりしたのです。 完全に修復するためには、チェーンのコマを2、3個切り捨て、全体の長さを短くする必要があった のです。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ そうとは知らなかったため、「切れるかも」というリスクを抱えたまま、このまま山脈越えに向かう べきか、引き返すべきか、またもや悩むことになったのです。でもやはり、山脈越えの思いは強く、 「峠の武嶺までは、30kmほどか…。歩いたとしても、8時間くらいで行けるな…。」・・・・・・ と計算し、強行することにしたのです。詳細は、次頁以降をご覧ください。・・・・・・・・・・・ 山脈越え3275 へ戻る 台湾のケンキュウ へ戻る アジア小僧がゆく(TOP)へ戻る