a pitch on the way



第121話ピチピチ、見たい?

    年、この時期は消息を断つことが多いボクですが、今年は新聞紙上などに登場する機会も多く、みなさんに元気な姿をお伝えできるのはうれしい限りです。と同時に、今年はいままで以上にゴルフに参加するようにしています。何年か前のエッセイで、シャンク(右打ちならば右斜めの方向にボールが大きく曲がってしまうこと)が直らないのであんまりやりたくない、と書きましたが、機会を増やしたからといっててシャンクが直ったわけではありません。しかし歳を重ねるに連れて周囲の人々がみんなうまくなってきて、話をしていても、いつまでもゴルフから逃げ回っていてはダメというムードになってきました。前に痛めたひざの問題はありますが、毎日でなければ大丈夫で、例年の3倍ぐらいのラウンドをこなしています。
    コアは100を切る程度で(まあシャンクがひどければ100を超えることもありますが…汗)野球と同じで、理論的にこうなればこうなるといったところを突き詰めるのは楽しいもので、そんな勉強も少ししています。野球の役に立つわけではありませんけど(笑)。年下のチームメートをみても、川上君は上手で好きだし、岩瀬君はへただけど好き。彼らと一緒にいることが多いので、どうしてもゴルフをやらなきゃという機会も増えてきます。立浪君などは、始めたころはいろいろボクに聞いてきたのに、今やお話にもならないほど差がついちゃって。やるとなれば道具もそろえたくなって、何本かのクラブを買いそろえてもみました。ただし本格的に取り組むのは、引退後でいいかな、と思っています。最近のボクの過ごし方の余談として、報告しておきます。まあそんなこんなで結構忙しくしているわけですが、ナゴヤ球場にもたまに足を運んでキャッチボールはしています。あと1カ月もしたら本格的にジャージーに着替える時期が来ますからね。
    きなイベントとしては昭和40年会の集まりがありました。これも恒例行事となっていますが、今年も48年会と合同で野球の試合をやったり野球教室をやったり。今年はやはり巨人入りを決めた小笠原君に注目が集まりましたね。ボク自身も新しい敵として、いろいろ牽制球を投げながら会話しましたが、彼の中では昨年オフに球団が「チームの顔は新庄」という態度だったことに最後までこだわりがあったようです。その新庄君も引退で、日本一になったチームから主力が2人もいなくなってしまうことを考えると相当悩んだようですが、ボクの印象では去年の疑問を最後まで貫き通したという感じでした。巨人にFAで入った選手は活躍しにくいというジンクスめいたものもありますが、彼のまじめでしっかりした考え方を聞いていると、敵になる選手ですがボクの中では「あっぱれ」と思うところもあります。個人的にも長いお付き合いもあり、決して応援はしませんが、巨人というおそらく特殊な環境にのみ込まれないように自分の力を発揮してほしいと思います。40年会のメンバーは15人ぐらいが集まり、昔のことから将来のことまで、あれこれ長い間話しました。かつて栄華を誇った40年会も、今や現役は4人だけ。その分、引退したメンバーからボクらに対する期待も高く、その声に答えて1年でも長く現役を続けようと改めて思いました。ヤクルトの古田監督も、大幅減俸を示されたと言っていました来年はまだ現役。とにかく残った4人でどれだけ長くやれるか、まだまだ競争は続きます。
    の前の日にはこれまた恒例のミズノのアドバイザリースタッフ会議が行われました。ミズノも毎年、本当に選手や一般のユーザーのことを考えてさまざまな道具の改良を加えてくれて、この会議も実に有意義な話し合いになっています。今回はボク自身の道具については大きな改良はなかったのですが、今後シンボルマークをランバードに統一するということで、実は来年、再来年に使おうとキープしておいたグラブがあるのですが、使えなくなっちゃいました。そこで新たに、例年より多めのグラブを注文し、その中からお気に入りを見つけようと思います。その他では最近大流行のピチピチのアンダーシャツを今年も進められ、アドバイザーで使っていないのは工藤さんとボクぐらいなのですが、ミズノも「今年はさらに改良を加えたからぜひ」というので、試してみるぐらいはしないとまずいかな、と思っています。
    季は4月の初登板から日本シリーズまで、ずっと半袖のアンダーシャツで通しました。若い頃は雨の日に半袖を着ていると怒られたこともあったのですが、これだけ歳をとると誰も何も言わなくなるので、投げやすいほうを優先したのです。4月や10月の屋外でのゲームは寒いのですが、ウオームアップや投げているうちに温まってくるので気にならないし。そんなわけでピチピチのアンダーシャツはあまり必要ないと思うのですが、ミズノの言う通りに着用感がなく半袖感覚で着られるのであれば、着てもいいかなって。このタイプはアンダーアーマーというメーカーが幅を利かせているのですが、ミズノも相当研究を重ねているようです。でも、自分で想像しても笑っちゃいます。スパイクにも、少し変更があります。以前書いたようにミズノの新しいスパイクは非常に優れもので、地方球場などでも土への食い付きがよく、ほとんど不満はありません。ただ少しだけデザインを変えました。あとは手袋のデザインも少し変えています。来シーズン、どんなふうに変わっているのか、アンダーシャツとともに楽しみにしていてください(笑)。
    は変わりますが、12月5日以降結婚式や表彰式などで5日続けて壇上からあいさつするという機会がありました。こんなことは生まれて初めての体験で、そういう歳になったんだという実感があります。何も偶然ではなく、いろんな意味で何人かの代表として選ばれる年齢になったんだというね。半分は今季、活躍できたからでもあるのですが、今後はそういう立場にふさわしい人間になっていきたいですね。13日からはラスベガスへの優勝旅行。家族も連れていってきます。できればロサンゼルスのアイク生原さんの墓前にもノーヒットノーランの報告に行きたいのですが、チャーター機での団体行動なのでその時間がとれるかどうか。まあ自宅にあるアイクさんの額には既に報告をしていますし、来年もっと大きな報告をしにいくつもりなので、無理でもやむを得ないのですが。飛行機で1時間の距離、なんとかロサンゼルスにも足を運べたらと思っています。次回はその優勝旅行の報告などを。寒い季節です。みなさんも体に気を付けて忙しい年末を乗りきってくださいね。

    2006.12.11



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