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  海外へ行く人、住む人のためのパソコン活用法
 

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3、周辺機器を、日本から持ち出す、現地での購入、についての注意点

 日本から持ち出す場合、パソコンをはじめ周辺機器は電気機器ですので、電圧の問題があります。

 デスクトップパソコンは大体世界どこの電圧にでも対応できます。パソコンの裏に電圧切り替えスイッチがあります。しかし最近のデスクトップパソコンでは、コストを押さえるため複数の電圧に対応できるようになっていないものもあります。

 最近のノートパソコンは、どの電圧にも対応できるようになっているようですが、確認してください。

 パソコンやプリンタなどの周辺機器が現地での電源電圧に対応できるものなのか調べ、対応できないのなら変圧器を事前に購入しておく必要があります。変圧器を購入するとき、これら周辺機器の消費電力を調べ、そのトータルの電力より大きい容量の変圧器を購入しなければなりません。

 パソコンをはじめとした電子機器は、トランス型の変圧器を使用してください。小型で、大容量の電力で使える電圧変換器は、電熱器用で電子機器の使用には向きません。この電圧変換器は必ずこれら電子機器を壊します。後でえらい目に会います。いくら重くて高価でもトランス型変圧器を使用してください。

 またノートパソコンのACアダプタは100Vから240Vまで対応できるものもありますが、100V専用ACアダプタの場合は変圧器を使用してください。アメリカ等の120Vの地域へ行かれる場合、ACアダプタが100-120Vというようになっているものなら問題なく使えます。100V専用のACアダプタでもそのまま突っ込んでも使えるようです。しかしこうした使い方はメーカの保証の限りではないので、安全を考えると変圧器を通した方がいいでしょう。日本から持ち込んだ古いタイプの炊飯器をアメリカで変圧器に通さずに使用できますが、ご飯が早く炊けすぎてご飯に芯が残ります。この炊飯器のように、パソコンも変圧器をとおさなけれ1.2倍スピードアップすれば好都合なのですが、そうはいきません。ノートパソコンを持ち出そうとお考えの方は、変圧器のほかに予備のバッテリーパックも同時に用意されることをお勧めします。

 現地の電圧で使用できるとしても、各地域でコンセントやプラグの形状が異なりますので、現地のコンセントの形を日本のコンセントの形に変換するアダプタまたはプラグの付け替えが必要になります。日本のコンセントの形はアメリカのコンセントの形と同じですので、アメリカへ行かれる人、および日本やアメリカと同じコンセントを使用している地域に行かれる人は問題なく使えます。しかしそれ以外の地域へ行かれる方はアダプタを購入するか、ケーブルの「先っぽ」のプラグを切って現地のプラグに付け替える必要があります。現地のコンセントの形からアメリカのコンセントの形に変換するアダプタは比較的簡単に手に入ります。

 私としては、アダプタを使うより、プラグを付け替える事をお勧めします。というのは、いくら海外に引越しするからといえども、日本から炊飯器をはじめとした電気器具を持ってくるものです。当然こういう日本から持ち込んだ電気器具は変圧器を通して使用する事になります。同じ日本のプラグを使っていると、これは変圧器を通して100Vで使用する日本の電気機器、アダプタを通して現地の電圧そのまま使う日本の電気機器 というふうに使い分けることになります。はじめのうちはどちらがどっちという事が分かっているのですが、そのうちわけが分からなくなって、特に寝ぼけているときや酔っ払っているときに、日本の電気機器を変圧器を通さず、直接現地のコンセントに差し込んで壊してしまう事があります。炊飯器が壊れたりなんかしたものなら、大変往生します。こういう間違いが起こらないようにするため、日本(アメリカ)のプラグから現地のプラグに変換するアダプタは使わず、現地の電圧で使うものはすべて、現地のプラグに付け替えてしまいます。こうすれば、この手の間違いは防げます。

 どの国へ行かれる場合でも当てはまるのですが、日本からパソコン、周辺機器を海外に持ち出そうとする場合、いくら新品でも、故障した場合、現地では保証をしてもらえません。コンパックや東芝などのパソコンのように国際保証している例もありますが、ほとんどの場合、故障したとき日本へ送り返すか、諦めるかのどちらかです。

 以下、それぞれのハードウエアなどについての注意点を述べておきます。

(1) パソコン本体
 上でも述べましたが、デスクトップのパソコンは、どの電圧でも対応できるようになっているはずです。普通はパソコン本体の裏に電圧切り替えスイッチあります。しかし一部のデスクトップパソコンではコストを押さえるため電圧の変更ができないようになっている機種もあるようですので事前に確かめてください。ノートパソコンの場合、そのACアダプタが必ずしもどの電圧にも対応できるようになってはいない場合もあるので、日本からノートパソコンを持ち出す人は事前に確認しておく必要があります。海外の電圧に対応できない場合、変圧器を持参することをお忘れなく。

(2) キーボード
 日本語Windowsや、日本語入力可能に設定した現地語Windowsでの日本語入力は、日本語キーボードとUS101キーボード(アメリカ仕様)にしか対応していません。アメリカへ行かれる人は現地でパソコンを購入したときに付いてくるキーボードで(当然英語版Windowsも)問題なく日本語Windowsが使えます。

 それ以外の地域へ行かれる方は、アメリカのようにはいきません。キートップの文字と、モニタに表示される文字が異なります。

 現地でデスクトップパソコンを購入予定の方で、日本語と英語以外は使わないという場合、または「かな入力」しかできないという場合、日本から日本語キーボードを持ち込むのも一つの解決法です。

 現地語キーボードとUSキーボードとの違いが我慢できず、キートップにマジックで書いている人、キートップにシールをはって文字を書いている人は多いようです。しかし日本語キーボードを使う、またはキートップを書き換えてしまうと英語以外の現地語の入力に苦労することになります。

 現地語キーボードで、日本語、英語、現地語3カ国語を使いたいという場合、日本語入力のときローマ字入力で現地語キーボードを我慢して使うという方法があります。これは、アルファベット、数字、コンマ、ピリオドは大体どのキーボードでも同じ位置にあるので、日本語入力のときは我慢して現地語キーボードをUSキーボードとして使い、現地語を入力するときは、現地語キーボードとして切り替えて使う方法です。この方法の設定の仕方は後の章で説明します。キーボードのキー配列は左上から右にq、w、e、r、t、yの順に並んでいます。これをqwerty配列といいます。ほとんどのキーボードはqwerty配列なので、この方法が使えるわけです。

 しかし、フランスとベルギーのキーボードはこのqwerty配列でないので気をつけてください。フランス語、日本語、英語の3カ国語が必要な方は、カナダフランス語のキーボードを手に入れるのが良いようです。それが出来ない場合は、キートップにシールを張って、カナダフランス語キーボードにしてしまうのがいいでしょう。またドイツ語キーボードはYとZの位置が入れ替わっています。

 日本から日本語キーボードを持ち込んで来られている場合、日本語Windowsから現地語の特殊文字を入力する方法は後で説明します。

 私の場合、イギリスですので日本語と英語しか使わないという事情と、現地でパソコンを買ったときについてきたキーボードはUK102キーボードで、日本語Windowsは対応していないという事情から、アメリカから通販でエルゴノミックキーボード(例の真ん中から折れ曲がったキーボード)を購入し使用しています。私のこの場合、半角の「£」(ポンド、英国の通貨単位)の文字が出せないという問題があります。英文を書いていてどうしても「£」が必要になった場合、全角つまり日本語のフォントの£を使うことになります。


(3) プリンタ
 日本で使用していたプリンタは現地の電圧に多分対応できないと考えられるので、変圧器を同時に持参する必要があります現地で発売されている普通のプリンタは問題なく日本語を打ち出すことができます。この設定方法は、後の章で詳しく説明します。

(4) モデム
 日本で購入したモデムが海外で使えるかどうかと言う問題がまずあります。機械的には、ほとんどの場合、使用できると思います。

 しかし、日本で購入したモデムを海外で使用して、特にホテルの内線電話で使用して、火を噴いたという話も聞きます。これは電話回線の規定電圧、インピーダンスなどが各国で異なるためです。モデムが、これらの許容範囲を広く取ってあれば問題なく使えるわけですが、許容範囲の小さいモデムを使用した場合、壊れる危険性があるわけです。モデムだけが壊れてくれればいいのですが、こういう事はないとは思うのですが、パソコン本体までいかれてしまうとたまりません。しかし、モデムが壊れた、火を噴いたという例はとてもまれな特殊な場合で、ほとんどの場合はそれほど気にするほどの事はないと思います。
 また、法律的には現地で買うのが原則です。どの国でも通信関連の役所の認証を得たモデムのみが使用できるからです。ただ、私の知っている範囲では、認証を得ていないモデムを使っていたからといって何らの罰則はありません。しかし、私が知らないだけでそういう事に厳しい国があるかもしれません。

 日本から持ち出す場合、アメリカと日本は電話のモジュラジャックの形状が同じですので、アメリカへ行かれる方はそのまま問題なく使用できますが、それ以外の形状のモジュラジャックを使っている国へ行かれる場合は、モジュラジャックのアダプタが必要になってきます。イギリスの場合US−UKアダプタが待ちの電気屋で簡単に手に入ります。


(5)DVD-ROMドライブ
 海外に持ち出し現地のDVDディスクを使う時や、日本のDVDディスクを現地で購入したDVDドライブで使うときに問題が起こります。地域コード(DVD regional coding)と言うものが導入されました。これはDVDドライブ、各タイトルのDVDディスク、この2種の地域コードが一致しないと再生してくれないのです。地域コードALLというDVDディスクもありその場合は再生してくれますが、すべてのDVDディスクがそうではありません。映画の公開時期が国によって異なるため、アメリカですでにDVDディスクが販売されている映画のタイトルが、日本で公開前ということが起こり得ます。このように興行権の問題上ためやむを得ないものなのです。DVDドライブはそうはいきません。通常、地域コードを5回まで変更できますが、見たいタイトルごとにこの地域コードを変更していたら、5回ぐらいすぐになくなってしまいます。
 日本とヨーロッパ、中東は同じコード2ですので上の問題はありませんが、コード1の北米のようにコード2でない地域へゆかれる方は、注意しなければなりません。日本で使っていたDVDドライブをアメリカへ持ち出す場合や、イギリスからアメリカのあるタイトルのDVDディスクを購入しようとする場合のように、地域を越えてのドライブ、ディスクの移動や購入は要注意です。
 例えば、日本とアメリカの両方のDVDディスクを楽しみたいと言う場合、費用がかかりますが2台のDVDドライブおよびソフトウエアを用意するのが、現時点での現実的な解決法です。
 上の問題は、DVD-RAM、DVD-RWドライブでも、再生においては同じ問題があります。これらDVDドライブでCD-ROMを使うことにおいては問題はありません。

(6)ソフト
 現地で日本語ソフトを手に入れるには、知人に頼って日本から取り寄せるか、高い金を払って現地の日系の業者から買うか、通販を利用するか のどちらかです。日本で買って送ってもらう場合、ソフトそのものの値段のほかに輸送料が要ります。ですから、日本を出発前に買い忘れ、買い間違いのないようにしてください。海外からの通販の活用は後の章を参照してください。

 これらWindowsやアプリケーションソフトが持って行くパソコンに既にインストールされている場合でも、セットアップディスクは持って行かれる事をお勧めします。これは、パソコンを使っていると、どうもあるアプリケーションの調子が悪いとか、突然Windowsが立ち上がらなくなったとか、ある周辺機器の調子が悪いまたは動かない、というような事が起こらないとは限りません。そういう時は再セットアップを行う必要があります。その操作で必ず直るとは限りませんが、直すための一つの方法である事は確かです。そのため、Windowsのセットアップディスク、周辺機器のドライバの入ったディスク、アプリケーションソフトのセットアップディスクはもって行くようにしましょう。これは現地でパソコンがソフトウエア的に作動しなくなり、再インストールする場合、必要です。

(7)インターネット
 有線LANのは、RJ45というコネクターで世界共通です。LAN接続の環境があれば、ケーブルをつなぐだけで、すぐ使えます。
 当然無線LANが使える環境ということが前提ですが、無線LANの場合、無線LANアダプタがどうなのかが問題になります。それは各国で使用できる電波の周波数が決まっているからです。すでにアダプターをお持ちでしたら、その国で使用できるか、対応しているかを確認してください。もし対応していない場合、現地で購入するしかありません。

 

 
 

 

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