ブックリスト 
- ただマイヨ・ジョーヌのためでなく
ランス・アームストロング 著 安次嶺佳子 訳
- 癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか
角川文庫ソフィア アンドルー ワイル (著), 上野 圭一 (訳)
- ワイル博士の医食同源 アンドルー ワイル (著), Andrew
Weil (原著), 上野 圭一 (訳)
- ブルーバックス 人体の驚くべき潜在能力
自己治癒力を高める 川村則行 著
- 患者よ、がんと闘うな 近藤 誠・著
- インターネットを使ってガンと闘おう 埴岡(はにおか)健一著
- ぼくがすすめるがん治療 近藤 誠・著
- 「がん」になってからの食事療法
米国対がん協会の最新ガイド 米国対がん協会著 坪野吉孝訳
- クスリの食べ物 菅原明子著
- 抗がん剤の副作用がわかる本
【書評】
アメリカでベストセラーになった本です。感動的な闘病記であるばかりでなく、患者本人、家族、友人、医療関係者がチーム一丸となって、いかにして病気とうまく戦っていけば良いのか、という点でも参考になります。
【内容紹介】
人生は、ときに残酷だけれどそれでも人は生きる、鮮やかに。
世界一の自転車選手を25歳で襲った悲劇──睾丸癌。癌はすでに肺と脳にも転移していた。生存率は20%以下。長くつらい闘病生活に勝ったものの、彼はすべてを失った。生きる意味すら忘れた彼を励ましたのは、まわりにいたすばらしい人々だった。優秀な癌科医、看護婦、友人たち、そして母親。生涯の伴侶とも巡り合い、再び自転車に乗ることを決意する。彼は見事に再生した。精子バンクに預けておいた最後の精子で、あきらめかけていた子供もできた。そして、彼は地上でもっとも過酷な、ツール・ド・フランスで奇跡の復活優勝を遂げる──。
※マイヨ・ジョーヌ(黄色ジャージ)とは、自転車レースで1位の選手だけが着られる栄光のジャージです。
【著者紹介】
ランス・アームストロング
1971年アメリカ、テキサス州生まれ。21歳のとき、史上最年少で世界自転車選手権で優勝するなど、順調に世界の一流自転車選手の道を歩んでいたが、1996年、25歳のときに睾丸癌を発病。生存率20%以下という厳しい状況にありながらも、苦しい闘病生活を乗り越え、1999年に自転車レースの最高峰ツール・ド・フランスで個人総合優勝し、奇跡の復活を遂げる。その数ヵ月後には、癌発病直後にたった一度だけ与えられたチャンスで精子銀行に預けた精子によって愛息を授かる。現在も世界最高の自転車選手の一人として活躍中。2000年のツール・ド・フランスでも個人総合優勝し、2連覇という偉業を達成した。同年開催のシドニー五輪にも、アメリカ代表として選ばれた。本書は初めての著書で、全米ベストセラーとなった。
安次嶺佳子
翻訳家。立教大学社会学部社会学科卒。主な訳書にマルコム・フォーブス、ジェフ・ブロック共著『有名人の子供はつらい』(草思社)、ジェイ・ベルスキー、ジョン・ケリー共著『子供をもつと夫婦に何が起こるか』(草思社)、キャロル・ハーシュバグ、マーク・イーアン・バリシュ共著『癌が消えた──驚くべき自己治癒力』(新潮社)、モーヴ・ビンキー『イヴニング・クラス』(扶桑社)、ジャクリーン・パーク『グラティア・デイ・ロッシの秘密』(原書房)などがある。
【書評】
これもアメリカでベストセラーになった本なので、知っている方も多いかと思います。悪性リンパ腫の自然退縮例も紹介されています
。
「もしわたしが細菌性肺炎にかかったとしよう。かなり深刻な、おそらくは生命をおびやかすほどの感染症である。わたしは病院に行き、抗生物質の点滴を受け、回復し、退院し、治る。では、治したのは何か? (中略) 治療がほどこされようと否と、すべての治癒に共通する最終原因は治癒系にある。それは強調しておきたい。ある治療が効くとき、それは生まれながらに備わっている治癒メカニズムを活性化させることによって効くのだ。治療は─薬剤や手術も含めて─治癒を促進し、治癒の障害物を取り除くが、治療と治癒とは同じものではない。治療は外からほどこされ、治癒は内から起こってくる。だからといって、治療を拒否して治癒を待つのは愚かな態度かもしれない」(本書より)。
【内容紹介】
人には自ら治る力がそなわっている。その治癒力を活性化させることで、絶望的な病から奇跡的に生還した人は少なくない。現代医学から、自然生薬、シャーマニズムまで、人が治るメカニズムを究めたワイル博士が、自らの臨床体験をもとに、実際の治癒例と処方を具体的にわかりやすく記し世界的ベストセラーとなった医学の革命書。
【著者紹介】
ハーバード大学医学校卒業後、国立精神衛生研究所研究員、ハーバード大学植物学博物館民族精神薬理学研究員をつとめ、世界各地の伝統医学やシャーマニズムをフィールドワーク。現在、アリゾナ大学医学校社会医学部副部長、合衆国議会「がんの代替療法研究委員会」の評議員。
【内容紹介】
たべものと健康についての諸説、情報が入り乱れている点では、アメリカも日本と変わらない。もはや、何を食べればいいかわからなくなった人々に、福音をもたらしたのが本書である。
著者のワイル博士は代替医療やホリスティックヘルスの世界でアメリカの第一人者。現代医学と伝統医学(いわゆる民間療法も含む)を組み合わせた自然医学および予防医学の権威でもある。名著『ナチュラル・メディスン』では食事、運動、補助栄養食品、生薬などで人間に本来備わっている自発的治癒力や免疫力を活性化し、維持する方法を解説。この分野のバイブルと化している。本書はそのなかで最も関心が高い「たべもの・栄養・ダイエットと健康」を掘り下げている。
著者は情報の混乱を整理し、たべものに関する諸説を最新の医学、栄養学から検証する。さらに食事の快楽や文化的な側面、精神的な要素にも目をくばりつつ、理想的な食事として、旧石器時代の食事、生食、伝統的な日本食、菜食主義、地中海型の食事などを比較検討している。
一般書としてはかなり難解な部分もあるが、ワイル博士の文章には常に地に足をつけた生活者の視点が感じられる。そのバランス感覚が専門的な記述にも関わらず、広く読者をひきつけるのだろう。食品ラベルの読み方、料理の楽しみ方、レシピ集、症状別のたべもの処方箋、関連情報の入手先や関連団体の連絡先、通信販売も掲載され、実用書として文句のない構成になっている。日本版には特別に幕内英夫氏による日本人向けレシピが収録されている。
【著者紹介】
ハーバード大学医学校卒業後、国立精神衛生研究所研究員、ハーバード大学植物学博物館民族精神薬理学研究員をつとめ、世界各地の伝統医学やシャーマニズムをフィールドワーク。現在、アリゾナ大学医学校社会医学部副部長、合衆国議会「がんの代替療法研究委員会」の評議員。
【書評】
人体には「自己治癒力」とでもいうべき、心の治癒システムが厳然として存在しているということを、豊富な実例と分子レベル、遺伝子レベルにおける考察から示していきます。
「有名な実例として、脳腫瘍を患った10代の少年の話があります。彼は自分のがん病巣を黒い塊としてイメージし、それを敵に見たてて攻撃するという想像を毎日毎日繰り返していたのだそうです。すると、ある日からいつもイメージしていた黒い塊の敵がいなくなりました。がんばって頭の中にイメージを浮かばせようとするのですが、うまくいきません。そのことを知った親が医師に頼んで検査してみると、驚いたことにがん病巣が消えていたという話です」(本書より)。
【内容紹介】
第1章 死の淵からの生還――実際にあった4つの症例
第2章 病気が治るとき
第3章 どうして病気になるのか
第4章 からだの治癒力
第5章 心・脳・からだの関係
第6章 心の治癒力
第7章 東洋医学から見た自己治癒力
第8章 自己治癒力を高める
【著者紹介】
1961年大阪市生まれ。86年東京大学医学部医学科卒業。90年東京大学医学部医学研究科大学院博士課程細菌学教室卒業。医学博士。国立相模原病院を経て、93年から国立精神・神経センター精神保健研究所心身医学研究部。現在、同研究部心身症研究室長。研究テーマは、脳による免疫制御機構の解明、およびストレスと心身症。

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■患者よ、がんと闘うな 近藤 誠・著 文藝春秋/476円+税/320ページ文庫判/ISBNコ−ド4167620022/2000年12月10日発行
オススメ度 :    |
【書評】
多くの論争を引き起こした、今や古典的ともいえるようになった名著。本書の中で、悪性リンパ腫や白血病などの血液疾患は、化学療法(抗がん剤治療)が奏功するタイプの悪性腫瘍(「抗がん剤治療に意味があるがん」)であると書かれています。
【内容紹介】
抗がん剤治療に意味があるがんは全体の一割、がん検診は百害あって一利なし……。自分のがん治療法を決めるのは患者自身なのだ!!
【著者紹介】
慶応義塾大学医学部卒業後、アメリカに留学。帰国後は、がん一般の治療を専門とする。乳がん治療では早くから乳房温存療法を実践し、患者数、温存率とも日本で最高の実績をもつ。慶応義塾大学医学部放射線科講師。
【書評】
米国在住中に奥様が白血病を発症、骨髄移植を受けたハンドルネームKENさんの著作です。ホームページ『KENの超闘病法』に電子出版版があります。米国の医療事情や、患者がネット上でいかにして情報を得ていくか、そして白血病治療の生々しい様子など、多くの点で参考になります。
僕が大学にいた頃は、インターネットはまだ黎明期で(Windows95が出る前です)、ニフティなどの「パソコン通信」が中心でした。この本の中では、ルークトーク(血液疾患のメーリングリスト)でのやり取りが克明に記されていますが、ネット黎明期における息吹というか、「情報化時代到来を前に最新の情報を手に入れていくことの難しさ」というものが伝わってきます。現在では、この本の頃よりもより情報を得やすくなっていますが、その分患者の自己責任が問われるようになってきていると思います。
【内容紹介】
情報が病気と闘う武器になる―。みずからの介護体験、日米医療事情の比較を通じ、パソコンを駆使した新・闘病法を提唱。患者、家族、医療関係者、ガンに挑むすべての人におくる、21世紀のメルクマール。役に立つ情報を見つけるためのインターネット「リンク集」収録。
第1章 僕らの闘いの日々(ガン告知。すべての始まり;スローン・ケッタリング病院に入院;インフォームド・コンセント―情報公開と自己責任 ほか)
第2章 骨髄移植パソコンライブ日記(心のオアシスだったラクダ;移植前日、移植当日;移植後一日目〜五日目 ほか)
第3章 日米比較編―米国医療は日本の近未来(無菌室の神話;日本骨髄バンク異質論;閉鎖的な日本の骨髄バンク ほか)
第4章 インターネット闘病術―医療情報の集め方・仲間のつくり方(パソコンは闘病の強い味方;病気情報はこうして集める;通信仲間と実際に会う楽しみ)
【内容紹介】
がんと宣告された患者が、医者まかせにせずに、治療を受ける前にセカンド・オピニオン(第二の意見)を得るためにどうすればよいか。手術、抗がん剤、放射線……数多い選択肢の中で、はたしてどの治療が良いか。家庭医学書に書いてあることを信じてよいか。『患者よ、がんと闘うな』の著者がすべての疑問に答えます。
【著者紹介】
慶応義塾大学医学部卒業後、アメリカに留学。帰国後は、がん一般の治療を専門とする。乳がん治療では早くから乳房温存療法を実践し、患者数、温存率とも日本で最高の実績をもつ。慶応義塾大学医学部放射線科講師。
【内容紹介】
はじめに
ガイダンスの必要性/不確実性のもとでの判断
がんの段階と栄養学的問題
第1期:がん治療期
第2期:治療からの回復期
第3期:再発がん、二次がん、栄養関連疾病の予防期
第4期:末期がんと共に生きる時期
がん生存者の栄養についての項目別解説
食品衛生/カロリー摂取/体重変化/脂肪摂取/くだものと野菜/運動/アルコール
食事療法
断食療法/ジュース療法/ヴェジタリアンの食事/マクロバイオティック療法
栄養素補給剤(サプリメント)
相補医療と代替医療における栄養学上の問題
亜麻仁油と魚油/しょうが/大豆製品/お茶
代表的ながんの部位ごとの栄養学上の問題
乳がん/前立腺がん/肺がん/頭頸部がん/胃がん/大腸がん/家族のがん予防
がん生存者の十分な情報に基づく選択の推進
情報の評価/がん生存者と医療職とのコミュニケーション/十分な情報に基づく選択
がん生存者の栄養と運動についての一般的な質問に対する回答
一般的な症状/運動/栄養素補給剤/食べ物と食生活
解説(坪野吉孝)
【著者紹介】
東北大学大学院医学系研究科助教授
【内容紹介】
現在、さまざまな健康食品や健康に関する情報が氾濫しています。昔に比べると健康を自衛しようという気持ちはより高まっているために、医者にかかって薬をもらうことだけが健康を守る唯一の方法だと考える人は減ってきています。しかし、その結果、わたしたちは手軽に購入できる健康食品に安易に走りすぎる傾向があるのではないでしょうか。もっと身近な食べ物の中に含まれる、ビタミン、ミネラル、食物繊維やそれ以外の微量な成分のもたらす体へのよい影響を利用して、それらの知識を役立てながら合理的な食生活を送れば、それをまったく知らない、利用しない人たちと差が出るのは間違いありません(本書より)
【著者紹介】
東京大学医学部疫学教室にて博士課程を修了。保健学博士。菅原食生態学研究所所長。
出版年がやや古いので、今日の医療事情にそぐわない内容もありますが、治験の実態などについての説明は、医療問題を考える際には、患者としては必読の内容でしょう。
【内容紹介】
抗がん剤が本当に効くのはがん全体のたった一割。副作用による寿命短縮,治療や臨床試験中の死亡など,医学界のタブーを破り,抗がん剤治療のすべてを初公開。薬の記号から名前がわかる索引,薬剤別副作用付き。
【著者紹介】
慶応義塾大学医学部卒業後、アメリカに留学。帰国後は、がん一般の治療を専門とする。乳がん治療では早くから乳房温存療法を実践し、患者数、温存率とも日本で最高の実績をもつ。慶応義塾大学医学部放射線科講師。
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