| ■ 4人部屋にいたとき、同部屋の他の患者さんが皆外泊に行ってしまいました。その夜、夜勤の看護婦さんが挨拶に来て… |
私「今夜はボク一人なんですよ。宜しくお願いしますね」
ナース「こちらこそよろしくお願いします。あ、この部屋は出ませんから安心してください。出るのは個室なんです」
【解説】お〜い、そんなこと誰も質問してないんだけど(笑)。私は霊感とか全く無いみたいで、入院中一度もそうぐうしませんでした。
| ■ 化学療法を受けていた患者さん。副作用で頭髪は全て脱毛していました。ある看護婦さんがその患者さんのアタマをナデナデしたと聞いて、その看護婦さんに真意を確かめたところ…
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「だって、触るとすごく柔らかくてキモチいいんですよ。ポワポワって感じで」
【解説】この看護婦さんは天下無敵の天然キャラですな。普通なら文字通りアタマに来そうなもんですが、この看護婦さんの場合独特の天然キャラのおかげで、触られた患者さんも笑っていたそうです。私のは「キモチ良さそうじゃないから」触ってもらえませんでした。
| ■ 主治医の先生と、今後の治療展望について話し合ってました。「もしボクが○○となったらどうなるんですか」と尋ねたところ… |
「あ、その場合はお亡くなりになります」
【解説】サクッとこういうセリフが出るんですよね〜。最初の頃はショッキングでしたが、自分の治療について先生と頻繁に話し合っているうちに、先生もだんだんと率直なお言葉を使うようになりました。真剣に議論する場合には、変にオブラートに包むよりこう言ってくれたほうが良いですね。人によりけりだとは思いますが。あと、病院内で医師同士が会話をしているのをよく耳にしますが、「この前ケモやったらステらしちゃってさぁ」とか言っている若い医師がいたりします。ケモは英語のchemotherapy(化学療法)、ステらすとはおそらくドイツ語のsterben(死ぬ)のことでしょうが、患者はよ〜く医師の言うことを聞いているので、失言には注意しましょう。患者にステられても、知りませんよ。
| ■ あるおっさんの患者さんに病名を尋ねられたので、こたえると… |
「またまた〜、冗談きついよ〜、が〜ん、なんちゃってさあ」
【解説】ヒ〜ッ!寒すぎるぜ〜!!オヤジギャクがセンスゼロですし、相手を気遣う思いやりもゼロです。ある意味爽快なセリフですな。この患者さんはその後の検査でがんと判明していました。自分のときも、こういうオヤジギャグを言えたとしたらエライ!
| ■ あるおばちゃんの患者さんに病名を尋ねられたので、こたえると… |
「大丈夫だよ。短い人生を充実して生きることはできるよ」
【解説】あの〜、勝手に人の人生を短くしてほしくないんですけど〜(笑)。この患者さんもその後の検査でがんと判明していました。おばちゃんには有言実行をお願いしたいと思います。
| ■ あるおっさんの患者さんが奥さんにクドクド小言を言われていました・・・ |
奥さん「あなた、しんさんなんか点滴やっていても元気に歩き回っているんだから、あなたも少しは歩いたらどうなの?」
おっさん「うるせー!彼はがんなんだから助かりゃしないんだよ!俺は肝臓が悪いだけなんだから、一緒にするな!」
しん「ひどいな〜(笑)。もし僕が先にくたばったら、線香でもあげてくださいよ。○○さんが先にくたばったら、僕も線香あげますから」
おっさん「おもしろい。どっちが先にくたばるか、競争だな(笑)」
【解説】がん患者と肝硬変患者の、なんかもう、良く言えばりんごとみかん、悪く言えば目くそ鼻くそという感じの、終わりきっているシュールなやり取りです。以前、ある本で「がん患者・私が傷ついた一言」とかいう企画がありましたが、甘ったれた話です。だいたい、そんなことでイチイチ傷ついてたら、もう血まみれです。血液疾患の患者なんてやってられません。「はいはい」とか「シャバに出たらボコボコにしてやるからな」くらいに思って笑い飛ばしておけば、特に気にならなくなります。
| ■ ある患者さんがお腹に腹水がたまってしまいました。看護婦さんがくると… |
患者さん「あのさあ〜、消防車呼んでくんないかなあ〜」
ナース「え、どうして?」
患者さん「こ〜んだけ水がたまってたら、火を消す事だってできるよ〜」
【解説】たとえハードな状況でも、決してユーモアの気持ちを忘れない。このことを私はこの患者さんから学ばせていただきました。暗殺未遂にあったレーガン元米大統領が、搬送先の病院の医療スタッフに「君たち共和党員だろうね」と言ったのと同じ精神ですね。
| ■ 24時間持続点滴をしているおっちゃんの患者さんに、他の患者さんがこう言いました・・・ |
患者さん「○○さんも点滴ばかりしていて、大変だね。そんだけ点滴をしていると、当分退院は無理だねぇ」
おっちゃん「僕はきっちり治してから退院するし、あなたみたいに出戻りしたくないから。さ、ポチ、今日の機嫌はどうかな?散歩に連れてってやるからな(ガラガラガラ・・・←点滴棒を引っ張る音)
【解説】たとえハードな状況でも、決してユーモアの気持ちを忘れない、のパート2です。ソリタはポチと名付けられてましたが、他の薬剤もそれぞれ名前が付いてました(アドリアシンは赤毛のアン、とか)。このおっちゃんは痴呆症でボケてしまっているわけではありません。念のため。
| ■ あるおっちゃんの患者さんの脈を看護婦さんが計ってました… |
ナース「あれえ、ちょっと脈が少ないですねえ」
おっちゃん「看護婦さんがボクのココを触ってくれれば脈がはやくなると思うよ、ひっひっひ」
ナース「すいません、小さくてどこにあるかわからないんですけど」
【解説】誰かー!セクハラ110番にでんわしてー!!私も将来こんなおっちゃんになってしまうのだろうか、オソロシすぎる…。僕が同じ立場だったら、間違いなく吐いてます。プリンペランが必要です。切り返した看護婦さんも相当なものだと思いますが、看護婦さんってホント大変ですね…。
| ■ 私が一時外出中に、親しくしていた患者さんが突然亡くなってしまいました。私は一時外出したことを後悔しましたが、そのとき看護婦さんはこう言いました… |
「○○さんはしんさんと仲が良かったし、つらいところをみせたくなかったんですよ。天国ではもう点滴もしなくていいですし、(制限されていた)お酒を目一杯飲みながら、楽しく暮らしてらっしゃると思いますよ」
【解説】ただただ、涙してしまいました。
| ■ あるおっちゃんの患者さんのところに、新しい入院主治医が挨拶にやって来ました。医師に対しておっちゃんは開口一番・・・ |
「私はねぇ、ここの助教授を知っているんですよ。だから宜しくお願いします」
【解説】ご年配の方にありがちな勘違い発言です。だいたい、なぜ「だから」になるのか、接続詞の使い方がおかしいですね。言われた医師や看護婦さんの反応は、おおむね"So
What?"「だから何?」で終わりです。心証を確実に悪くしています。やめておきましょう。あと、「親戚に医療関係者がいて、彼(彼女)によると・・・」系もよく耳にしますが、同じです。本人が医療関係者なら話は別ですが。
| ■ 看護婦さんの手違いで、食事の配膳が遅れたおっちゃんの患者さんがいました。謝りに来た看護婦さんに対しておっちゃんはこう言いました。 |
「まったく、ここの看護婦はすぐ手を抜く。俺が病棟全体の看護婦を教育しなおしてやる」
【解説】最強キャラ登場です。教育が必要なのは、どうやらあなたのようです。このおっちゃんが特に性格がよろしくないというわけではなく、ご年配の方の中には、もう骨の髄までメシフロネルの「男尊女卑」の発想が染み付いている患者さんがいるわけで、彼らの世代にとってはもうその発想は変えようがないのですから、仕方がありません。医師は「お医者様」、看護婦は「召使い」くらいにしか思っていないのです。こういうことを言っていると、ナースコールを押しても看護婦さんが来るのが著しく遅くなったり、なぜか食事のおかずが一品減っていたり、特にその看護婦さんがかわいかったりすると同室の患者さんたちからボコボコにされたりする場合がある(かもしれない)ので、素直に看護職員には感謝の気持ちをもって接しましょう。職員は、本当によくやってくれています。「あいつらの給料を払っているのは俺たち患者なんだから・・・」という暴言もしばしば耳にしますが、あなたが支払っているのは医療費のうちの何割かにしかすぎず、国民の税金から医療費は支払われています。 |