2004年10月30日
10月最後の視聴覚教室は映画二本で締めくくりです(^。^)。一本目は「コラテラル」。トム・クルーズ演じる冷徹な殺し屋と、偶然出会ってしまったタクシードライバーとの激しいアクションと濃密な人間ドラマが展開されます。トム・クルーズがここまで“悪“に徹するのは初めてではないでしょうか。年齢を重ねた故の渋めの演技を披露していますが、そこはやはりトム・クルーズ主演作。全編、トム・クルーズを格好良く見せようと演出され、結局は数ある“トム・クルーズ映画”の中の一作品となっているのではないでしょうか。もし、この役をデ・ニーロやアル・パチーノが演じていたら、もっと深みのある重厚な人間ドラマに仕上がっていたと思います。それと、つまらないことですが、髪をグレーに染めた意味がよく分かりませんでした。ストーリー上、変装して、いつかその意味が明かされるのかと思いきや最後まであのヘアー(^_^;)。黒髪でヨカッタのではないでしょうか。殺しの意味、タクシーを使う殺し屋、逃げ出さないタクシードライバー、そして、あの髪色・・・・と、不可思議な点が多々ありますが、ここは偶然出会ってしまった二人の気持ちの変化、葛藤、また、ある一瞬を境にそれまでの人生が一変してしまう、そんなことも人生にはあるということを見せてくれる作品としては楽しめます。
もう一本はご存じ「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」。ティム・バートン製作の人形アニメで、公開10周年を記念してデジタル・リマスター版として再公開されました。全編、ミュージカル仕立ての楽しい音楽と美しい映像マジックに心奪われます(^。^)。子供から大人まで楽しめるラブ・ファンタジーで、今回、大きなスクリーンで見て、改めてこの作品の魅力を感じました。そういえば、映画「シザー・ハンズ」にも似た胸がキュンとなる心暖まる作品で、クリスマスの時期になると、また見たくなるんです(^。^)。
![]() |
おおおおおお |
2004年10月24日
国立劇場10月公演「伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)」へ。三大仇討ち狂言の一つで(他に曾我兄弟と赤穂浪士)、いわゆる剣豪・荒木又右衛門の仇討ちとして映画やテレビでおなじみの物語です。題名の“双六”は東海道を上る道中双六に見立て名付けられています。今公演では、通常、単独で上演される三幕目の「沼津」を含め、通し狂言として演じられました。出演は中村鴈治郎、片岡秀太郎、片岡我當、坂東彦三郎、他。特筆すべきは主演の荒木又右衛門(劇中では唐木政右衛門と改名)を演じた鴈治郎の熱演に尽きるでしょう。鴈治郎特有の甘ったるさはあるものの、上方芸人ならではの人情の機微に触れる表現力は当代随一ではないでしょうか。その至芸にただただ脱帽です。若手俳優の中村信二郎も颯爽として好感が持てました。
2004年10月23日
まだまだでした・・・・・、紅葉(^_^;)。久しぶりに甲斐路へドライブ。もちろん、目的は温泉とお気に入りのお蕎麦を食べることですが、せっかく甲斐路へドライブするのですから、もしや紅葉も?と期待したのですが、まだまだでした。酷暑の夏がやっと終わりを告げ、秋の訪れを今か今かと待っていたのに、やって来るのは台風ばかりで、もうすぐ11月だというのに今年は澄み切った秋空を見ることもなく、また、このところの朝晩の冷え込みは、秋を飛び越して冬が訪れてしまうのではないかとさえ思ってしまう。何やら季節の営みに少々狂いが生じているようです。
その紅葉ですが、神奈川側は全く色づきを見せず、笹子トンネルを越えた山梨側でほんの少しだけ色づいていました。でも、ここのところの冷え込みで一気に色づくのではないでしょうか(^。^)。
・・・・・と、日記を更新していると、揺れた!地震だ!TVをつけるとテレビ東京以外、全チャンネルが新潟県で発生した震度6強の報道特別番組に切り替わっています。多大な被害を出した台風が去って、ひと息つく間もなく今度は地震。先ほども書きましたが、猛暑続きの夏といい、毎週のように本土に上陸しては甚大な被害を出す台風といい、そして、この地震といい、どうやら地球全体の生態系が狂い始めているようです。これ以上、自然災害が起きないことを祈りますが、その自然災害の発生要因の一つが人間による自然破壊にあることは確かなようです。人間に対し自然界が警鐘を鳴らしていることに早く気づかなければいけませんね。
2004年10月17日
新橋演舞場10月公演「あかね空」へ。原作は山本一力氏の同名作品で直木賞受賞作です。江戸・深川を舞台に、そこに暮らす人々の人情、家族愛、隣人愛を描いています。それらは、かつての日本における庶民生活の精神的支えとなって地域社会・地域文化を形成していたはずです。しかし、現在の日本においては自己の欲求を追い求めるあまり人間関係が無機質で希薄となり、よき日本人の心や情愛が失われつつあります。日々、報道される少年犯罪や家庭内傷害事件など、決して遠因とは思えないのですが。
物語は京豆腐にかけた夫婦の一代記で、夫婦や親子、そして近所の住民を含めた人情物語です。主演は十朱幸代、八千草薫、赤井英和など。十朱は19才の娘役から孫をもうけるまでを時に可愛らしく、時に愛嬌たっぷりに演じ、赤井はやや滑舌が悪くセリフの聞き取りにくいところがありますが最後まで堂々と演じ、八千草はさすが貫禄十分に舞台を引き締めてくれました。ただし、彼女独特の語り口調が江戸時代という舞台設定にちょっと合わないのではと感じました。なにより今公演では脇役が実に味のある芝居を見せ、安井昌二、菅野菜保之、和崎俊哉、若松武史などの老練な芸がより一層舞台を魅力あるものにしてくれました。久しぶりに満足できる舞台でした(^。^)
2004年10月16日

今日は映画館巡り(^。^)。一本目はずっと見たかった映画「僕はラジオ」。知的障害の青年とアメフトのコーチとの友情を描く感動作です。見る人によってはお涙頂戴の偽善的作品に映るかもしれませんが、やはり素直にこの人間ドラマに感動したいですね。青年役のキューバ・グッディング・JR、コーチ役のエド・ハリス、この二人の真実味ある演技は心の奥深くに感銘を残してくれます。世間でなかなか理解されず、受け入れられない知的障害。そんな彼らも社会の中で懸命に生きていることを僕は知りました。この映画を見て彼の純粋無垢な表情の一つ一つに心洗われ、彼を理解するために、時に厳しく時にやさしく彼の成長を、愛情を持ってサポートし続けるコーチの姿に心打たれました。コーチの言葉に「青年の成長と共に、実は僕たちが成長しているんだ」というのがあり、人は障害の有無にかかわらず、人と人との関わりの中で成長していることを再認識しました。涙腺の弱い方はハンカチを2〜3枚お持ちになって見られることをお薦めします。とっても良い作品です(^。^)。
もう一本は「ディープ・ブルー」。先週の八景島繋がりではありませんが、海のなかで展開する美しくも残酷な真実の数々を描くドキュメンタリー映画です。鰯の群れを巡ってのイルカとサメの激しい争奪戦、シャチに狙われるクジラの親子、深海で自ら光を発する発光性深海魚、ペンギンの大行進など、弱肉強食という揺るぎない掟のなかで生き続ける海洋生物。まさに生命の神秘です。ただし、フィルムの荒れが少々気になること(これがハイビジョン撮影だったらさぞかし素晴らしかっただろうに)、アリアナ海溝の映像がCGであること、作品全体にメリハリが無く途中退屈すること、音楽と映像があまり合っていないこと、反捕鯨のメッセージを暗に訴えていること(←日本に対する嫌味にさえ聞こえる)など・・・・・、アレレ、書き綴ってみると、なんだか作品としては結局もの足らないという結論に達してしまいました(^_^;)。ただ一つ、この海をこの先残すのも壊すのも人間次第と言うこと。それは誰の目にも明らかなことでしょう。それにしてもシャチは完全に悪役でしたね(^_^;)
![]() |
![]() |
![]() |
ところで、「僕はラジオ」の上映館、日比谷シャンテ・シネは入り口に階段がありますので男性係員の手助けが必要です。映画館へはエレベーターを使っていくことができますが、トイレは車イス用がありませんので、他で済ませておいた方がよいでしょう(帝国ホテルの地下1階に車イス用トイレ有り)。もちろん、車イスに乗ったまま見られるスペースもありません。「ディープ・ブルー」はお台場シネマ・メディアージュで見ました。ここは車イス対応施設でトイレなど問題ありませんが、以前、お話ししたように映画館の大きさによっては車イス用スペースが最前列にあるためスクリーンを真上に見上げるようになってしまうので見難い場合があります。今日見た5番スクリーンはまさにそれで、男性係員に5列目まで持ち上げて貰いました。
2004年10月11日
何年かぶりで水族館に出かけてきました。場所は八景島シーパラダイス。台風一過を期待していましたが、思ったよりお天気、回復しませんでしたね。水族館の中は雨降りでも全く問題ありませんが、ここは屋外に施設が点在し、その間の移動は屋根がありませんので雨が降ると濡れてしまうんですよね。幸いこの日はお昼過ぎから青空もちょっぴり顔をのぞかせてくれましたし、雨降りにならないでヨカッタです。
最近の水族館て、以前のように味気ない水槽に魚たちが学術標本のように並んでいたのと違い、水槽自体も洒落たデザインのものが多く、中にはスポットライトを当てて視覚効果を狙ったものや、見上げるほど大きな水槽に様々な種類の魚を泳がせて自分がまるで海の中にいるような感覚を味わうことができたり、最近の流行だと水槽の中をトンネルで抜けてみたり、水槽を下から見上げるようにして海底から魚たちの泳ぎを観察できるなど趣向が凝っています。だいたい、昔は水族館といえば床がビショビショ濡れていて魚臭いというのがお決まりだったのに、今は全く違って、まるでアミューズメント・パークのようですね。
シーパラダイス、車イスでもOKです。設備も良く整っているし、従業員の対応もヨカッタです。手帳で割り引きもあります。一つ難を言えば、駐車場が遠いことですね。
2004年10月10日
今日、プールでの出来事。お昼前にプールから上がると館内ガザついて、何か慌ただしい様子。玄関に救急車が駐まっているのが見え、施設の職員が更衣室と事務所を何度も行き来している。男性用更衣室で誰か倒れたらしい。開け放された更衣室の前を通りかかると、救急隊員が倒れた男性を取り囲んで応急処置を行っている。人工蘇生を施している。あとで聞くと60才の男性で、どうやら心臓発作を起こしたらしい。応急処置が終わり担架で救急車に運ばれる時も休むことなく人工蘇生が行われている。救急車に乗せられた後、一瞬ドアが開いた。その時もやはり絶え間なく人工蘇生が行われていました。ただ事でない様子は誰の目にも明らかで、救急車が施設を離れた後、館内が落ち着きを取り戻すのに暫く時間を要しました。過去に何度となく怪我で救急車が呼ばれたのを見たことはありますが、今回のように人の生き死に拘わることで救急車が呼ばれるのを見たのは今回が初めてです。
この施設には何らかの障害を持った老若男女が、スポーツを通して、自身のリハビリや健康維持、健康増進を図るためにやってきます。中にはかなり高齢と思われる利用者もいて、汗いっぱいに運動をしている姿を見ると元気だなぁ、頑張っているなぁと感心していますが、やはり今日の事故を目の当たりにすると、生きていく上で運動が必要不可欠であっても、度を超すと身体が堪えられず、時に今日のような生死に関わる事故の危険性があることを知りました。何ら障害の無い方でも過度の運動により体調に異変をきたすことがあります。僕たちのように何らかの障害を持つものにとっては、健常のかた以上に細心の注意を払って自己責任のもと運動することが大事なようです。ともかく、その男性が無事でいてくれることを祈らずにはいられません。
2004年10月8日
今日は本当に疲れました。でも、有意義な一日でもありました。実は今日、東京都による監査がありました。私立学校は3年に一度、東京都の監査が入ります。というのも、私立学校は総じて都の財政援助団体にあたり、要するに都民の皆さんの税金を補助金として受け、それを基にして経営が成り立っているわけです。ですから、その税金が適正に使われているか3年に一度調査されるのです。10時きっかりに都の職員がやってきて、財務帳票に始まり、ありとあらゆる生徒・教職員の管理帳簿が調査されます。11時過ぎに始まった監査が終わったのは夕方6時過ぎ。その間、職員に相対して時に繰り出される様々な質問に的確に答えなければなりません。答えられるものもあれば、言葉に詰まることもあり、終始緊張の連続でした。細かい部分でいくつかの修正箇所はありましたが、特段の指摘事項もなく、無事、終わりましたが、いい勉強になりました。井の中の蛙ではありませんが、学校内部にあって不都合と感じなければ良しとしていたことも、第三者の目から見ると特異に感じられることがあり、今日の監査で気づかされる点が多々ありました。最後に都の職員が“補助金といえども全て都民の血税であることを絶えず念頭に置いてください”という言葉が印象的でした。監査会場に立ち会うのは今回が初めてでしたが、仕事に取り組む姿勢、仕事の意義を改めて顧みる良い機会になりました。
2004年10月6日
先月の「道化師」「カヴァレリア・ルスティカーナ」に続く新国立劇場10月オペラ公演はプッチーニ作曲の「ラ・ボエーム」です。僕の好きな作品の一つで、全編にわたるプッチーニの甘く切ないメロディは心安らかな気分にしてくれます。「ラ・ボエーム」はパリの下町に住む、芸術家を夢見る若者たちの夢と恋、そして儚い別れを描いた名作で、なかでも、薄幸のヒロインが死に直面する場面では見るたびに涙を誘われます。ボエームとはフランス語でジプシーを意味し、英語で言えばボヘミアン=ボヘミア人のことを表しているそうです。貧しくも夢を追い続けひたむきに生きる彼らの姿は、ジプシーに重なって見えるのかもしれませんね。舞台の出来は今ひとつの感が否めませんでしたが、叙情溢れるパリの情景に浸れる晩秋のひとときとなりました。

オペラ「ラ・ボエーム」
2004年10月3日
このところ週末になると雨に見舞われ、折角のお休みも今ひとつ盛り上がりません。今日も朝から雨降りで、おまけにとても寒い。無精な僕のこと。未だに夏物で過ごしていますが、流石にこの寒さは応え、タンスの奥からトレーナーを引っ張り出す始末。いったい、澄み切った秋空は何処へ行ってしまったのでしょうね(^_^;)。
そんな雨降りの中、今日は友人と江戸東京博物館に行ってきました。ここならどんなに雨が降ろうと心配なし。館内は全てバリアフリーですし、職員の対応も良く、また駐車場も、車イスの旨をゲートで伝えると屋根の有るところに駐めさせてくれます。その上、手帳を提示すれば介助者も含め全て無料!!(駐車場代も)。嬉しいではありませんか(^_^)。
ちょうど僕たちが訪れた時、エルミタージュ美術館展が開催されていて、それも偶然に見学することができました(ただし、展示会場がわりと狭いので混雑時は車イスだとちょっと辛いです)。女帝エカテリーナ2世の華麗なる黄金文化を目の当たりにしてきました。莫大な富と権力を手中に権勢を誇ったエカテリーナ2世。しかし、反面、孤独な内面を持ち併せていたといいます。その想いを埋めるかのようにヨーロッパの高価な美術工芸品を蒐集し、孤独を癒やしていたそうですが、いかなる金銀財宝でも心を満たすことはできなかったのでしょう。帰りに館内にある甘味処で江戸風味のお団子と磯辺巻きでお腹を満たした僕たちの方が幸せだったかもしれませんね(^。^)

エカテリーナ2世
2004年10月1日
今日、10月1日は「都民の日」にあたり学校がお休みなんです。ちなみに、この日は僕の住んでいる八王子市の市制記念日でもあるんですよ。この恩恵は多分、学校関係者だけに与えられた特典かもしれませんね。でも、折角の休みだというのに、それに天気もいいのに、ここ数日ちょっと風邪気味で体調が優れず、今日はほぼ丸一日、家に閉じこもっていました。うーん、こんなことって年に一度あるかないかのことですが、やっぱり寄る年波か無理をしてはいけないと知らず知らずのうちに保身に走ってしまうのです(^。^)。
さぁ、家にいると決めた以上は、本でもゆっくり読もうかと思ったものの、ちょっと付けたTVでヤンキースの試合が映るや結局それを最後まで見てしまい、お昼からWOWOWで映画を2本、その後はロック系のLIVEビデオを立て続けに4本(「ナイトウィッシュ」←今一番のお気に入りです。「フリート・ウッド・マック」「ラッシュ」「エルトン・ジョン」の4本)、最後は談志にまで手を伸ばし、都合14時間近くTVの前に釘付けとなってしまいました。流石に談志のビデオを見る頃には目もしょぼしょぼになって、最後はベッドに入って声だけ聞きながら、いつしか眠りにつく有様。そういえば、あの噺、“オチ”を聞かずに僕の方が先に眠りに“オチ”ました。お後がよろしいようで・・・・・(^_^;)