2009年3月22日
 入学試験から合否発表、入学手続きを経て本校に入学する生徒が決まり、その生徒を対象にした入学ガイダンスをもって、今年1月の推薦入試からスタートした一連の入試業務が終了しました。
 その入学ガイダンスがおととい行われ、新入生が親を伴って来校。まだ新しい高校の制服ができていないため、みな中学校の制服を着ていますが、そのせいか見た目にもまだ中学生らしいあどけなさを漂わせていますが、これが入学式を迎えると、今度はみな新しい高校の制服に身を包んでいますから、たった2週間ほどしか時間が経過していないものの、みな大人びた雰囲気を漂わせるのですから不思議です。身も心も、一歩、大人に近づいていくのでしょうね。
 さて、そういったわけで入試業務も終わり、ここでちょっと一息。来週からは年度末の事務処理が始まり、これまた何かと忙しくなりますので、まずは忙中閑の日曜日、心身共にリフレッシュすることにしました。そこで“心”は映画鑑賞で満たすことにし、“身”はプールで健康度アップを図ることにしました。まぁ、普段の休みとほとんど変わらない定番の過ごし方ですが(^_^;)
 映画『ワルキューレ』。第二次世界大戦時に実際にあったヒトラー暗殺計画を題材にした戦争サスペンスで、主演は最近とみに演技派俳優を目指すトム・クルーズ。
 作品は第二次世界大戦末期のドイツを舞台に、ヒトラーの独裁政権に追従する者とそれに反発してヒトラー暗殺を企て世界を変えようとする者、その両者が戦乱の中で繰り広げる駆け引きを描いています。
 ・・・・が、作品は残念ながら焦点の希薄なできにあり、戦争映画なのか、サスペンス映画なのか、戦争の悲惨さを伝える映画なのか、暗殺が成功するまでの過程をスリリングに描く映画なのか、そのどれも描き方が甘い気がして、いわゆる緊張感も面白味もなく淡々とストーリーが流れていくため、僕は当然の如く眠気に苛まされていたわけです。もともとこの映画、史実に基づいて作られているため過剰な演出や虚実のドラマ性を持たせることができないという点を差し引いたとしても、平々凡々な作品でした。懲りずに、また予告編に騙された感じです。



2009年3月13日
 コンサート『OFF THE WALL〜PINK FLOYD SPIRIT』へ。このコンサートは、プログレッシブ音楽において一時代を築いたバンド「ピンク・フロイド」の名曲を、イギリスのトップミュージシャンによって結成されたバンド(U.K.プロジェクトユニット)がほぼ忠実に再現するコンサートで、かつてピンク・フロイドのコンサートと言えば“光”と“音”と“映像”が三位一体となって織りなす独特な世界観が彼らの特長でしたが、それまでをもほぼ完璧なまでに再現した、正にピンク・フロイドショーと言っても憚らないコンサートでした。目を瞑ってその音に耳を貸せば、彼ら4人が今もそこにいるかのような錯覚にさえ陥るほどです。
 60〜70年代に一大ムーブメントとなったプログレッシブ音楽。その中で、キング・クリムゾン、イエス、EL&Pといった人気バンドの先駆者的存在だったピンク・フロイド。現在、ピンク・フロイド自体は過去に解散をし、またバンドのメンバーであったリチャード・ライトが昨年死去したことにより、もう二度と彼らの音楽を聴くことはできないと思っていましたが(残ったメンバーのコンサートでは聴けますが・・・・)、こうした形で今再びピンク・フロイドの音楽に触れることができて本当に幸せです。僕はもちろんのこと、多くのファンが今日会場に駆けつけて、今もなお時代を超え多くのファンに愛され続ける彼らの創造世界に酔いしれていました。



2009年3月8日
 妻が『20世紀少年 第2章』を見たいというのだが、僕は前作を見たとき、そのあまりにも陳腐な出来に呆れかえったのを覚えていたためどうしても見る気にならず今回は妻と分かれて、僕は映画『ジェネラル・ルージュの凱旋』を見てきました。
 実はこの作品も、どうしても見たい作品ではありませんでした。前作にあたる『チーム・バチスタの栄光』のTV版は事件解決の名コンビ“グッチ”こと伊藤淳史と厚生省の“白鳥”こと仲村トオルが適役かつ絶妙で毎週楽しみに見ていたのですが、その印象が強すぎたと言うこともあるのでしょうか、数日前、TVで放送していた映画版を見直したらコンビも竹内結子と阿部寛に替わっていることもありますが、やっぱりTV版の方が断然面白く感じました。
 まぁ、今回は『チーム・バチスタの栄光』の続編と言うことで、作品の内容そのものは、ある意味“闇社会”とも言える医学界の裏事情に題材を求め、その点ではかつての名作『白い巨塔』に通じるところもあり個人的には興味のある題材ですから良しとしましたが、少なくとも『20世紀少年』よりも数段増しな作品であろうという思いで見てきました。
 今作の『ジェネラル・ルージュの凱旋』は、救命救急医療の実態と、時によく耳にする医者と製薬会社との癒着、病院経営の苦悩に焦点を当てた作品で、物語はある殺人事件と救命救急センターの所長にかけられた疑惑をめぐり、再び二人の名コンビが事件解明に挑む、というものです。でも、サスペンス性は希薄。それを求めるよりも、救急救命医療と病院経営の実態を知り得たという点では意味のある作品だと思います。でもやっぱり、この程度の作品はTVの2時間物で十分な感じですね。また、フジテレビでやってくれないかなぁ。最近、映画やドラマへの出演が相次ぐ堺雅人の実力はさることながら、山本太郎のまさかの好演が印象に残りました。



2009年3月1日
 3月に入り春の訪れが待ち遠しい季節になりましたね。まだ寒い日が続きますが、日によっては春を思わせる陽気になることもあり、これから寒暖を繰り返しながら本格的な春の到来となることでしょう。日の入りはひと月前に比べか確実に長くなってきましたね。春が待ち遠しいです。
 さて、月も改まり今日から3月。しかし、改まらないのは夫婦揃っての映画館詣で。気を惹く作品が毎週公開されることもありますが、宣伝文句に易々乗せられてしまう僕たち。今日も早速映画館へ。本当は1本のみのつもりだったのですが、例の“トロフィー”のお陰でもう1本ということになりました。例の“トロフィー”・・・・お分かりですよね。
 先ず1本目が映画『オーストラリア』。壮大なオーストラリアの自然を舞台に描く運命的な愛と冒険の物語。主演は『ムーラン・ルージュ』に引き続きバズ・ラーマン監督作品参加となるニコール・キッドマンと映画『X-メン』のヒュー・ジャックマン。3時間弱の大作を一気に見せる面白さがあります。
英 国統治下のオーストラリアの歴史や社会風俗、なかでも原住民アボリジニと白人との間に在る人種差別問題とそれに伴う白人同化政策の実態、第2次大戦に入り日本軍による空襲シーンなど(←このシーンは見るに辛いものがあります)、オーストラリアの歴史物語という側面も描かれます。そして、ニコールとジャックマンの愛の物語、アボリジニの少年との交流を通して育まれるヒューマン・ドラマ、何より壮大なオーストラリアの大自然の景色が感動を呼び起こします。英国の貴族女性を演じたニコールの凛とした姿とその演技力に魅せられました。
 続いて見たのが、トロフィー獲得後、お客さんが映画館に押し寄せているという映画『おくりびと』。かく言う僕たちもその一人なんですが・・・・。久しぶりですよ、映画館がこんなに混んでいるのは。今日が日曜日で、おまけに映画1000円デーと言うこともあったのでしょう。入場に列はできるし、映画館がお客さんでいっぱいになるなんて、さすがトロフィーのご威光恐るべしですね。
 仕事を失った男性が遺体を棺に納める“納棺師”となり、そこで出会った様々な人達との交流を通して、納棺師として、また夫婦ともに人間として成長していく姿を描いた作品です。(ファンの方には申し訳ありませんが)いつ見ても同じキャラの広末涼子さんを除いては、主役の本木雅弘さんをはじめ、山崎努さん、余貴美子さん、笹野高史さんらが熟練の至芸を見せてくれます。特に、この役に入れ込んだという本木さんが、納棺師として成長する過程で、死に対する清らかな美しさ、慈しみを育んでいく姿をとても上手に演じ、と同時に人間、本木雅弘のやさしさと寛大さに惚れました。僕の中で彼の好感度アップです。山崎努さん・・・・、名人上手の至芸極まれりです。
 ただし、作品としては敢えてトロフィー獲得に本当に値するか否かは個人の見解が分かれるところではありますでしょうが、個人的には秀作ならず良作と言ったところでしょうか。言わんや、様々なドラマが盛り込まれてはいますが、果たして納棺師にスポットを当てたのか、死にスポットを当てたのか、親子の絆にスポット当てたのか、夫婦の在り方にスポットを当てたのか、見終わって何か漠然とした想いにとらわれました。そこが、秀作ではなく良作たる訳かもしれません。少なくとも“トロフィー”は、アメリカ人が異文化の死生観に特異性を感じての受賞とも言えなくはないのですが・・・・。

映画『オーストラリア』 映画『おくりびと』