2009年6月28日
 『渡辺真知子』コンサートへ。80年代、僕が大学生の頃、一貫して洋楽ばかり聴いていた僕がめずらしく邦楽を聴いたアーティストの一人がこの渡辺真知子でした。ちょうど“ニューミュージック”と呼ばれる音楽ムーブメントが日本で流行り、中島みゆき、竹内まりや、杏里といったアーティストが人気を博す中、一番のお気に入りだったのが八神純子で、二番手が渡辺真知子でした。幸い八神純子のコンサートには行って彼女の歌声を生で聴くことができましたが、渡辺真知子はそのタイミングがなく、およそ30年越しのコンサートとなりました。
 会場は渡辺真知子のファンとあって50代を超す年齢の方がほとんどでしたが、この年齢層のファンは結構熱狂的な方が多く、今日のコンサートも終盤が近づくに従い場内全体が次第に盛り上がっていくのがわかりました。見た目にずいぶんと豊かな体付きになっていましたが、「迷い道」「かもめが翔んだ日」といった代表曲を、こちらは正真正銘の豊かな声量で聴かせてくれました。しかし、彼女自身も50代となり、動きや喋りの端々に“おばちゃん”が見え隠れしていましたが、とにかく元気いっぱいの彼女、この世代は妙に老け込むか異常にハッスルするか割と両極端の傾向が見えますが、彼女は間違いなく後者で兎に角パワフルですね。
 とは言っても早50代。足腰の衰えというわけでもないでしょうが、アンコールをあと一曲残すところで大ハプニング。観客から花束やプレゼントを受け取った彼女が後ろに下がろうとしたときモニタースピーカーに足を取られ、それは見事にスッテンコロリン。両手が塞がっていたため受け身も取れず、後頭部を強打し、「ゴッツン!?」というその音がマイクを通って場内に聞こえるほどでした。スタッフが幕袖から駆けつけ場内は一時騒然となりましたが、しばし後、気丈にも立ち上がり、その痛みを堪えながら笑顔を振り向き最後の一曲を歌おうとする彼女。ところが転んだときに衣裳が破れてしまい、急遽、最前列にいたお客さんのジャンパーを借り、それを羽織って最後の一曲「唇よ、熱く君を語れ」を場内ファンと一緒に大熱唱。客席にも降りてファンと握手までする大サービスにお客さんは大喜びでした。
 その後、彼女のブログによると病院で検査をして無事が確認されたそうですが、つい最近、プロレスラーの三沢選手が今日のようにバックドロップで後頭部を強打して死に至るという痛ましい事件があっただけに、今日のその瞬間はみな肝を冷やしたことと思います。でも、元気な様子でヨカッタです。これぞ50代のハッスル・パワーでしょうか



2009年6月27日
 音楽座ミュージカル『シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ』へ。僕の大好きな劇団、それが音楽座です。東宝系ミュージカルや劇団四季のような大がかりな資本力に支えられた劇団ではありません。過去には劇団の解散という悲しい歴史もありますが、ファンの熱意に応え再結成後は年1回の公演を無事乗り越えんと劇団員、スタッフが一丸となって取り組んでいます。その姿に好感を持ち、再結成以後もずっと応援し続けています。
 今公演の『シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ』は音楽座が劇団を旗揚げした際の記念すべき作品で、この作品を見るのが僕は初めてでした。もう20年以上も前の作品ですが、音楽座ミュージカルの全作品に一貫して流れる“心を打つメロディと歌”“エネルギッシュな踊り”“美しい舞台美術と照明”の三要素はこの作品にも息づいており、と言うよりもこの作品をもって音楽座ミュージカルのスタイルが創世されたわけですから当然と言えばそれまでですが、今回もまたこの三要素によって無条件にも感動してしまったわけです。
 しかし、感動と言っても強く心を動かされ涙で顔をグシャグシャにするという類のものではなく、どこかノスタルジックで人恋しくなるような思いが心を満たし、爽やかにして温かい涙が頬を伝わる、そんな感動が見終わったのち胸に溢れてきます。それこそが音楽座ミュージカルの魅力なんです。この作品でも愛と希望、そして夢見ることを諦めない人生のすばらしさが高らかに歌われました。
 主役を演じた高野菜々さんはまだ19歳の女優さんだそうですが、小柄な身体に似合わないダイナミックでパワフルな踊りと、何より特筆すべきは伸びのある歌声が最大の魅力で将来が嘱望されます。終演後にロビーで偶然彼女と鉢合わせ。『これからもずっーと“音楽座”で頑張って下さいね!』と、本音ともつかない激励の声をかけてしまいました。
 次回、音楽座の公演は今年の末に行われます。上演作品は『泣かないで』。僕が音楽座と出会った最初の作品であり、僕の心に音楽座を強烈な印象として遺した作品でもあります。これ以降、音楽座の虜になりました。‘超’お薦めの作品です。



2009年6月25日
 蛍を見るなんて、いつ以来だろうか。最後に見た、そのときの記憶はありません。妻の友人が近くで蛍を見られる公園を紹介してくれましたので、夕食をとり、夜7時頃にその公園に行ってみました。7時頃だと、まだあたりは残り陽が空を白く照らしていましたが、1時間ほど待つと残り陽も消え辺りはしっぽりと闇に包まれ、蛍の灯りを見るために外灯などを全て消してあるせいか肉眼ではすれ違う人の顔さえはっきり見ることができないほどの暗闇となりました。すると公園のあちこちで、その日公園近くの宿泊施設に来ていた小学生達が、“光った!光った!”と声を上げ始めました。草むらをじっと目を凝らして見ていると、闇夜にほのかに緑色の灯りが見え始め、次第に目が馴染んでくると、その灯りが一層はっきりと輪郭を形取って光っているのが見えてきました。“飛んだー!”その声に振り返ると、闇の中を緑の光点が点滅しながら気の流れに乗って右や左にゆらゆらと不規則な動きで飛んでいきます。それを捕まえようと追いかける子ども達。灯りを追いかける、ただそれだけのことが子ども達にはとても楽しい瞬間なのでありましょう。
 誰もがその灯りを懐かしんでいる。誰もがその灯りを子供に帰った眼差しで追いかけている。そして、誰もがやさしい気持ちになっている。ここにはまだ自然が、地球が息づいていました。



2009年6月24日
 ドリカム20周年記念ライブへ。百聞は一見にしかず・・・・、今巷で話題のアーティストや長年にわたって支持されているアーティストの魅力を実際にこの目で確かめてみようと、これまでも様々なアーティストの公演に出向いてきましたが,本日は男女を問わず、また幅広い年齢層に支持されるドリカムのコンサートに挑戦してきました。なにせ彼らに関しての予備知識は全くない僕でしたが、そこそこ楽しめるコンサートでした。
 3時間を超える長丁場のコンサート、ボーカルの吉田美和さんは声の調子が決してベストとは思えませんでしたが、最初から最後まで兎に角エネルギッシュに歌いまくってファンを喜ばせていました。出ずっぱりの3時間はノドに相当な負担を強いられたことでしょうが、僕の耳には前半よりも後半になるにしたがってそのパワフルな歌声がパワーアップしていくように感じられました。
 相方の中村正人さん(ダチョウ倶楽部の肥後さんに雰囲気が似ているし、お笑いが入っていますよね)、恐らくもはや中年ゾーンにいると思われますが(ファンの方ゴメンナサイ)、こちらも終始ステージを縦横無尽に走り回り、でもその動きにちょっとドリフやクレージー・キャッツが入っていて、また時折見せるおやじギャグに僕は好感を覚えましたよ。
 いずれにしても代々木体育館に訪れた1万2千のファンは彼らのパフォーマンスと、これは僕も感じましたが一流のアーティストに共通の“ファンを大事にする”彼らの熱い気持ちに触れ、大満足していたようです。



2009年6月21日
 映画『愛を読むひと』。幼いころ恋に落ちた年の差カップルの悲恋物語で、激しく愛し合った二人に訪れる突然の別れと劇的な再会を通して、その背景にある歴史問題が二人の間に悲劇となって横たわり作品を純愛ラブ・ストーリーから重厚な人間ドラマへと変えていきます。その歴史問題とは“ナチス”である。女性は元ナチス親衛隊所属の看守であり、その事実が二人の間に悲劇のテーマとなって介在しています。はじめの30〜40分はかつてのイタリア青春映画“青いシリーズ(青い体験・青い経験など)”にも似た熟女による筆おろし映画の様相でしたが、その女性が元ナチスであることが判明してからは別物の映画となってしまう。この映画の醍醐味はまさにここから始まるのです。
 かつての少年は弁護士を目指す法科大学生となり、勉強のために訪れた裁判で彼女と偶然の再会を果たす。その彼女はなんと元ナチス親衛隊所属の看守としてユダヤ人虐殺に関わり、今まさに裁かれんとしている。その彼女を目の前にして苦悩する青年。そして、彼女が文盲であることの事実が物語の伏線となって新たな展開を見せ、朗読をする意味もそこに明らかにされていく。全てが緻密に計算され、この映画は構築されています。
 僕にとって今年一番の映画かな。何より主演のケイト・ウィンスレットのその表情一つ一つに引き込まれ、迫真の演技にとことん魅せられました。老けメイクがちょっと?でしたが、アカデミー主演女優賞を証するだけの感服の演技でした。少年から青年を演じた若手俳優さんも好演。映画同様、熟練ケイトに手取り足取り教えられたのかな・・・・?(失礼)。あと教授役のブルーノ・ガンツの重厚な演技が印象に残りました。兎に角、秀作の一語に尽きます。



2009年6月20日
 宝舞台『ゼブラ』へ。向田邦子さんの「阿修羅のごとく」をモチーフにした四姉妹とその家族の悲喜こもごもを描いたお芝居です。「阿修羅のごとく」は見たことがないのでよく分かりませんが、どちらかというとシリアスな作風だそうですが、今日見た『ゼブラ』はコメディタッチに仕上げられていました。
 四姉妹を演じる長女:斉藤由貴さん、次女:星野真里さん、三女:山崎静代(南海キャンディーズ)さん、四女:大沢あかねさんと、この四人を見ればコメディタッチというのも何となく頷けますね。ところで、次女役の星野真里さんは檀れいさんが急病で急遽代役を勤めたそうですが、ほぼ主役クラスのこの役を急遽代役という困難を無事乗り越えて立派に演じきっていました。こう言うのが“役者根性”と言うのでしょうか、兎に角あっぱれですね。
 斉藤由貴さんは長女らしい落ち着きのある役でそれぞれ性格の違う姉妹を上手にまとめる役にピッタリ。回想シーンでセーラー服を着て出てくるんですが、お客さんの中には「卒業」を歌うシーンや「麻宮サキ」を思い出されている方もいらっしゃったのでは?しっかり者で気の強い次女役を演じた星野真里さんは先述したように代役を思わせない好演でした。三女の山崎静代さんはもう見たまんまのキャラで、どの役をやってもあのキャラですから、正直なところあのキャラは芸なのか素なのか、上手いのか下手なのか、そのキャラが本当に必要なのかどうなのか良く分からないのですが、少なくとも本業の漫才師ではなく何ら臆することなく堂々とテレビ俳優から引いては舞台俳優にまで引っ張りだこな訳ですから、それに値するだけの才能が彼女にはあるのでしょう。舞台を見ていてTBS「夫婦道」のナツモ役とダブって仕方がありませんでした。四女役の大沢あかねさんは恐らく素に近い役柄だったと思いますので、ある意味、自然体に演じられたのではないでしょうか。お笑いタレントの域を超えた好演でした。
 どこの家庭にもある日常の一場面。現実のシーンと回想シーンが往き来する中、四姉妹が次第に子供から大人へと成長する過程で親子・家族・姉妹の存在がその思い出とともに変化してゆく。その姿をユーモラスに、またノスタルジックにやさしく描いています。ときに笑い、ときにペーソス溢れる作品に2時間があっと言う間に過ぎました。



2009年6月15日
 さて、この日も2本。1本目は“妻お薦めの作品”、映画『ROOKIES −卒業−』。熱血教師とヤンキー野球部員が甲子園出場を目指して繰り広げる青春ドラマ。残念ながら僕はTV版を見ていないので出演者一人ひとりのキャラクターが分からず仕舞いで、それ故、映画版に見入るほどの魅力はありませんでした。所詮映画(作り話)ですから有り得ないことがあっても少々は許されますが、それにしてもあの容姿で高校野球はあまりにも荒唐無稽で、青春ドラマ然たる臭いほどの友情物語もこの作品には塵ほどもないため、いったい青春ドラマなのか単なるヤンキードラマなのかよく分かりませんでした。高校野球を真摯に愛するファンには理解しがたい作品でしょう。僕自身、泣き所がなかった・・・・。


 ・・・・で、2本目が“前から見たかった作品”ということで、映画『スター・トレック』。テレビドラマでお馴染みの「スター・トレック」の映画版で、宇宙船エンタープライズ号のカーク艦長の若き日の成長ぶりと後に盟友となるスポックとの出会いを中心に描いています。ストーリーにちょっと追いついていけず分かり難いところもありましたが、人間ドラマとして、また壮大なスケールで描かれる戦闘シーンなど見所満載でなかなか面白かったです。大きなスクリーンで見るとなおさらです。テレビ版を見ていた人には更なる魅力を感じられたのでは。テレビ版を見ていない僕でも、あのレナード・ニモイの登場はとっても懐かしく感じました。T4よりよっぽど面白いですよ。



2009年6月14日
 今週末は映画三昧。“いま話題の作品”、“朝見たTVの紹介で急に見たくなった作品”、“妻お薦めの作品”、“前から見たかった作品”と、この週末、都合4本も映画を見てしまいました。  
 先ず1本目は“いま話題の作品”。映画『ターミネーター4』。シュワちゃんの代表作となったターミネーターの新シリーズの第1弾。人類滅亡から10年後の2018年を舞台に、人類軍の指導者となったジョン・コナーと世界を支配しようとする機械軍との壮絶な戦いを描いています。結論から言って、非情につまらない作品でした。“ターミネーター”というネームバリューの前に完全に打ちのめされた感じで、はっきり言って駄作ですね。ストーリー的にも何ら引き込まれることなく、ワクワクドキドキすることも一切なく、CGで作られた人間と機械の戦闘シーンを他の映画同様に昨今この手の手法はすでに食傷気味。オマージュの如く登場するシュワちゃんが(もちろんCGですが)、過去の名作ターミネーター・シリーズをかえって思い起こさせてしまう結果となり逆効果のきらいも。ジェームズ・キャメロン監督とシュワちゃんのコンビによるターミネーター1・2があまりに秀作のため、それを超える作品作りは至難の業ですね。


 ・・・・で、ターミネーターの口直しに見たのが“朝見たTVの紹介で急に見たくなった作品”、映画『レスラー』です。中年の悲哀漂うプロレスラーの人生の光と影を見事に描いた人間ドラマで、かつてのハンサム男優ミッキー・ロークが作品の主人公同様にぼろぼろな姿をファンの前にさらけ出してまで熱演した秀作です。筋肉増強剤を打ってまでもしてリングに上がりファンの声援に応えるレスラーの光と影。そしてレスラーという一面の裏には男として、また父親としての顔も持つ。不器用ながらも離れてしまった一人娘との絆を取り戻そうと懸命に努力する不器用なまでのその姿に胸を熱くさせられます。奇しくもこの日プロレスラーの三沢選手がリングで倒れ亡くなった報に触れ(合掌)、レスラーとしての壮絶な生き様がこの作品とダブり、更なる感動を呼び起こされました。
 ただし、もちろん秀作には違いないのですが、もう一歩作品に深みがあれば、それこそ人間描写を更に踏み込んでいれば、言わんやこの作品をクリント・イーストウッドが監督したら、間違いなくアカデミー賞でしょう。



2009年6月9日
 『THE BLUES BROTHERS〜Musical Live On Stage Japan Tour 2009〜』へ。1980年に映画化された大ヒット映画「ブルース・ブラザーズ」のミュージカル・ライブです。
 映画「ブルース・ブラザーズ」は黒い帽子、黒いサングラス、黒いネクタイ、そして黒いスーツと全身黒ずくめの、ご存じスーパー・クール・コンビ、“ジェイク&エルウッド”が、自分たちを育ててくれた孤児院の窮地を救おうとバンドの仲間たちと繰り広げるドタバタコメディですが、この日のショーはその映画さながらに二人のコンビが作品の中で歌われたR&Bやロックン・ロールのヒット・ソングを映画と同様のスタイルで歌い、踊りまくる、最初から最後までエネルギッシュでパワフルなショーです。
 映画のようなストーリーは全くなく、兎に角、劇中のヒットソングを次から次へと歌っていきます。バックバンドによる生演奏もブルース・ブラザーズ・バンドと同じにノリノリのライブを聴かせ、それと何より目を引いたのが4人組の女性コーラス。Sexyなステージ衣装を身にまとい歌だけでなく、こちらもまたパワフルなダンスを披露。すっきりしない梅雨空を吹き飛ばす元気なショーでした。



2009年6月1日
 決算が無事に終わり、一段落。このひと月あまり入試事務同様に気の抜けない毎日でしたので、終わった今はちょっと気が抜けた感じです。
 でも、以前に比べれば決算処理も楽になりました。パソコンの導入と学校会計専用ソフトの開発が進んだことで、今では決算処理の6〜7割を占める計算処理と帳票作成処理が一人の人間とパソコン1台で済んでしまいます。以前は決算時期になると事務職員のほとんどが自分の仕事を後回しにして、計算処理や帳票作成に手を貸さねば期日までに間に合わず、そのためには残業や休日出勤までして対応していました。今と違い決算期は事務職員総出の一大イベントと言ってもよかったほどです。それが会計ソフトを使えば、基礎数値さえインプットしてしまえばあとは計算処理から書類作成までボタン一つで済んでしまうご時世。電卓を叩いていた頃は単純な計算ミスや間違った思いこみからうっかりミスに気づかず、それこそ事務職員全員で計算をやり直したこともありました。
 でも反面、みんなで協力をしながら何度も何度も計算を繰り返し、ようやく決算書類を完成させたときの満足感や充足感は昔のほうが断然あったように思います。今はボタン一つで何でもできてしまいますから、2〜3人もいれば決算処理は全て終えることができます。昔のように事務室総出で決算期を乗りきる。そこにあった連帯感や一体感は、今はもうありません。それに携わらない職員から見れば、決算はそれに携わっている一部の職員の仕事という感が否めないようです。便利と引き替えに、人と人の協力、協調が希薄になったような気がします。これも時代なんでしょうね。
 と言うわけで、決算を無事終えて迎えた最初の週末。お天気が良ければ梅雨入りまえ最後のドライブ+温泉といきたかったのですが、どうにも天気が冴えません。そこで足向きを変え、映画館へ。ルーキーズ、スタートレックと人気作の狭間でひっそり公開中の映画『BABY BABY BABY!』へ。しかし、高をくくったものの、お客さんが割と多いのには驚きでした。“観月ファン、侮れず”といったところでしょうか。
 作品はいたって単純明快。想定外の妊娠をしたキャリアウーマンが繰り広げる出産コメディで、10代から40代の年代別の出産体験がコミカルに描かれています。基本は笑いあり、涙ありのコメディですが、子供を産まなくなったキャリアウーマンやできちゃった婚など社会問題となっているテーマもそっと織り込んでいます。共演の斉藤由貴、松下由樹が役柄にピッタリの好演。吉行和子は貫禄たっぷりでした。産婦人科に妊婦が勢揃いしてからはピーピーキャーキャーとそれはそれは騒々しいですが、無事に赤ちゃんが生まれてみんなが安堵感に包まれているときの表情が暖かく感じられました。出産って、大変なんですね。