2009年8月29日
 映画『20世紀少年<最終章> ぼくらの旗』。妻が第一章・第二章と見ているのでそれに付き合って見てきましたが(僕は第一章を見てげんなりして、第二章は見ていません)、ともかくB級、いやC級映画の決定版ですね。
 詰まるところ、“いじめ→悔い改める→友情”、この三要素を凝縮したラストの10分間を見るために第一章、そして今日も3時間拘束されたって感じです。どれだけ制作費にお金を掛けたのか分かりませんが(実は宣伝費がそのほとんどだったりして・・・・)、内容がそれに伴っていないことを制作者は自戒すべきではないでしょうか。物語の発想としてはおもしろいと感じるところもあるだけに、作り方があまりにも雑で適当なところが残念でなりません。



2009年8月27〜28日
 夏休みも残すところあと僅かとなりました。季節も日中こそ未だ真夏を思わせる陽射しが容赦なく照りつけますが、朝晩ともなるとずいぶんと冷え込んで掛け布団一枚では足下が寒くさえ感じることもあります。また、夕闇があたりを包み込む夜半ともなれば、秋の虫たちが勢いよくその声を競い合い、間違いなく秋がそこに訪れていることを感じさせてくれます。季節は静かに、かつ確実に移り変わっているんですね。
 さて、残り少ない夏休み、ここでちょっとお休みが取れたので伊豆に行ってきました。日本旅館+磯料理+朝夕食の部屋だし+バリアフリーを条件にして宿探し。その結果、伊豆稲取の銀水荘に宿を取りました。この旅館、最近「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」おもてなし部門で13年連続 『第1位』の栄冠に輝いたそうで、その実力を体感できるのも楽しみでした。
 道中は中央高速で富士吉田から須走を通って一気に御殿場まで。白雪を衣にした姿が定番の富士山が、この時期は青緑の樹木と岩肌に覆われた夏場ならではのまた違った富士の姿を見せてくれました。
 御殿場で昼食を兼ねて「御殿場アウトレット」に立ち寄りました。昼前の到着でしたが、もうすでに近場の駐車場は“満車”でしたが、幸いバリアフリー用の駐車場にはまだ空きがあったためそちらに案内されました。係員が無線で次へ次へと順路をきちんと指示するおかげで迷うことなく駐車場に案内されました。とてもスムーズで親切な指示に感激です。もちろん、アウトレット内もバリアフリーが整備されていますので快適に過ごせます。今回の御殿場アウトレットで今年の夏休み偶然に佐野藤岡・南大沢・御殿場と三カ所のアウトレットに足を運んだことになりましたが、どこもバリアフリー設備が整っていて、問題なく利用できました。
 御殿場を発って箱根路から伊豆スカイラインを通り、夕方、稲取銀水荘に到着しました。日本旅館ならではの風格と歴史を感じさせる建物で、玄関でのお出迎え、お部屋に通されてから僕たちを担当する仲居さんのご挨拶があって、その後にだされるお抹茶とお茶請けをいただきながら一服。アメリカンスタイルのホテルにはない、いわゆる日本旅館ならではの“おもてなし”を受け、久しぶりに日本の宿を実感しました。通された部屋の窓からは伊豆の海が一望でき、打ち寄せる波しぶきの音とともに癒しの空間が眼前に広がっていました。
 部屋でひと休みしてから早速楽しみな温泉へ。・・・・が、この大浴場が唯一この旅館のバリアフリー弱点で、大浴場の入口と更に脱衣場から湯船への途中にも階段があることです。入口の階段は従業員が昇降を手伝ってくれましたが、脱衣場の先の階段はさすがに裸ですから自身で昇降しましたが、これはかなりの難儀となりました。
 それにしても脱衣場の先の階段は、入浴後、絶対に足は濡れているわけですから滑って転倒する危険があると思うのですが、実際、おじいさんたち数名がずいぶんと足下を気遣って階段を上っていました。妻が言うには女性のお風呂も男性同様に入口と脱衣場の先に階段があったそうです。お年寄りが多い温泉場ですから、脱衣場の先の階段は直ぐにでも改善した方が賢明だと思うのですが・・・・。
 ともあれ、大浴場で少なからずの難儀はあったものの無事入浴を済ませ、お楽しみの部屋だし夕食。夕陽によって紅色に染まる伊豆の海を眺めながら、板長が腕に縒りを掛けた磯料理に舌鼓。新鮮な海の幸を心ゆくまで味わって、まさに至福のひとときとなりました。
 翌日は宿を発って中伊豆に進路をとり沼津インターから東名高速で帰宅しました。実は沼津インターの入口近くに「サングリア」というスペイン料理店があり、ここに寄るのも今回の旅の目的でもありました。ここのスペイン料理がとてもおいしくて、今回はこの店の人気ナンバー1“海老のカタラン風”とナンバー2“ガーリックチキン”を注文しましたが、どちらも味付けが良く、実に旨かったです。ちょっと遠いですが、近くに行かれた際にはお薦めの一店です(時折、フラメンコ・ショーも開催されるそうですよ)。
 さて、身も心も十分に英気を養って、いざ2学期に突入です。

    



2009年8月25日
 映画『3時10分、決断のとき』。このところすっかりご無沙汰のウエスタン映画。僕の年代だと、かつてマカロニ・ウエスタンなる西部劇が流行った時期があり、クリント・イーストウッド(「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」)、ジュリアーノ・ジェンマ(「荒野の一ドル銀貨」)、フランコ・ネロ(「続・荒野の用心棒」)など3人は僕らのヒーローで映画はもちろんのこと、その映画の主題曲も人気を博していました。中学生の頃みなそれぞれがイーストウッド派、ジェンマ派、ネオ派に分かれ、当時刊行されていた映画雑誌「スクリーン」や「ロードショウ」に載っている彼らの顔写真をビニール下敷きに入れては友達と『こっちの方が格好いいぜ!』『いや、俺の方が格好いいよ!』と言って競い合ったものです。ちなみに僕はイーストウッドのファンで「荒野の用心棒」の写真が長いことビニール下敷きを占領していました。
 今日、劇場は久しぶりの西部劇を懐かしんで、僕と同世代の西部劇ファン、そして僕より上の西部劇ファン(ジョン・フォード監督やジョン・ウェイン世代)が多数来場して、僕が見た回のほぼ80%が男性で50代以上のお客さんで占められていました。中には70代とおぼしき老夫婦も見に来ていて、日本にも未だ根強い西部劇ファンがいるんだと嬉しくなりました。みんな久しぶりの西部劇を楽しみにして足を運んだのでしょうね。
 さて作品ですが、僕より上の世代には果たしてこの作品をどのように評価したでしょうか?僕はあまり満足できませんでした。はじめ敵味方の二人が次第に心通わせ、ラストでのアッと驚く友情物語はそれなりに感動的でしたが、そこに至るまで、なぜ?どうして?あり得ない!と突っ込みどころがあまりに多く、最後まで消化不良で見ていました。
 個人的に西部劇は、先ずストーリーが単純明快で敵味方がはっきりしていて勧善懲悪が基本。そして、敵はとことん憎らしく、ヒーローは死ぬ一歩前まで打ちのめされても最後は敵を討ち果たし僕たちは溜飲を下げ、快感を得る。これが西部劇の真骨頂なんです。これを期待して見ると、残念ながらこの作品は西部劇ではなく、あえて西部劇にしてこの作品を作る必要はないし、往年の西部劇ファンを満足させられるものではなかったと思います。この作品が評価されず一部の単館上映になってしまった理由がそこにあるのではないでしょうか。イーストウッドの「荒野の用心棒」を見なおして、溜飲を下げるとしましょう。



2009年8月24日
 映画『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』。50年代のシカゴを中心に、伝説的なレコード・レーベル、チェス・レコードと所属アーティストたちの盛衰を描く実話ドラマ。人種差別が公然視されていた50年代アメリカにおいて、差別されていた側の黒人プレーヤーがブルース音楽の発展とともに人種差別が次第に融和されていく、その副題の意味するところにアメリカにおける人種差別問題の歴史観が感じられます。
 登場するアーティストの中では唯一“チャック・ベリー”のみ知るところでしたが、黒人ブルース音楽の発祥とその歴史、またブルース音楽がロックン・ロールを生む過程など洋楽に興味のある人にはお勧めの一本です。何より特筆すべきはビヨンセの圧倒的な存在感と歌声です。魅了されること請け合いです。



2009年8月22日
 映画『南極料理人』。海上保安庁に勤務する料理担当の隊員が南極ドームふじ基地に派遣され、そこで7人の隊員とともに1年半の共同生活を送ることになる。そこで起きた人間模様をあたたかく綴った作品です。極寒の地に単身赴任する隊員の気持ち、それを送る家族や恋人たちの気持ち、基地での日常生活も業務はもちろん、自由時間でのささやかな楽しみ方などユーモラスに描いていてとても楽しめました。
 俳優も堺雅人をはじめ生瀬勝久、きたろう、豊原功補ら個性派揃いで、彼らのユーモアあふれる演技力がややもすると単調な日常生活を撮っているだけの作品に命を吹き込んでいます。それにしても、主人公の料理人が腕を振るったご馳走も、一杯のラーメンの前に形無しというのは笑えます。ちなみに僕たちもこの映画を見た後ラーメンを食べに行きました!



2009年8月16日
 映画『G.I.ジョー』。国際機密部隊“G.I.ジョー”と悪の組織“コブラ”との激しい攻防を描く近未来型ハイテク・アクション・ムービー。ストーリーは特に奇をてらった展開もなく、2時間たっぷりとハイスピード・アクションがこれでもかこれでもかと迫ってきます。それはそれで何も考えず見ていれば結構楽しめます。少なくとも最後まで眠くはなりませんでした。CGの多用は仕方ないですが、敢えて言えばエッフェル塔が倒壊するシーンだけはちょっと見応えありました。
 ただし、スター・ウォーズ、スター・トレック・トランスフォーマー、ハンコックなどなど同類同型の作品で見たことのある武器やアイテムが随所に出てきて、おいしいとこ取りのパクリ作品と言っても過言ではないし、登場人物の描き方がどれも薄っぺらで印象に残りません。レンタルショップで人気が出そうな、まさにB級レベルの王道をいく作品です。
 ところで今作でも忍者(なんと韓国人俳優イ・ビョンホンが演じています!?)、手裏剣、日本刀、トーキョーなど、いわゆる“変な日本”がでてくるのですが、21世紀になっても未だハリウッドの連中が思い描く日本の姿は、相変わらずサムライ・ニッポンなのでしょうか。と言うよりも彼らには日本人・中国人・韓国人・台湾人など皆一緒くたの“アジア人”としか目に映っていないのでしょうね。


 続いて、『ドラムストラック』というコンサートに行ってきました。ドラムストラックとはアフリカの伝統的打楽器「ジャンベ」を中心とした打楽器によるアート・パフォーマンスで、おもしろいのが客席全員にもジャンベが配られて、彼らと一緒に叩くところがいわゆる“体感型ドラムエンタテインメント”と言える所以になっています。
 とにかく理屈抜きに楽しく面白いコンサートでした。彼らの身振り手振りを真似するだけで会場のみんながアフリカンドラムの名手になったような気になるから不思議。音楽は国籍・人種・言葉の壁を越えてみんなを一つにする。それこそが音楽の原点ではないでしょうか。
 猛々しくも優雅なアフリカン・ダンスの妙技、圧倒的な声量による歌声、スピード感と躍動感に溢れるドラム・パフォーマンス。観客とステージが一体となる興奮のひとときでした。



2009年8月15日
 映画『ナイトミュージアム2』。世界最大のスミソニアン博物館を舞台に、ナポレオンやアインシュタイン、アル・カポネなど歴史的偉人たちが夜中になると甦っては騒動を引き起こすドタバタ喜劇。結論から言って前作の方が断然おもしろかった。今作はストーリーも演出も何らひねりが無く、起伏のないストーリーが淡々と流れていた感じです。博物館の偉人たちが甦るというワクワク感も、今作ではその二番煎じの域を超えず、残念ながらつまらない作品に終わってしまいましたね。それと、何故のダースベーダー登場?無理矢理って感じでした。期待はずれの一本でした。



2009年8月14日
 映画『ココ・シャネル』。世界中で愛されるトップブランドの創始者でデザイナー、ココ・シャネルの半生を描いた伝記ドラマです。個人的にはブランドに何ら興味のない僕ですが、世界的トップデザイナーの生き様を描いている作品と言うことで足を運びました。ストーリーは現在と過去をフラッシュバックしながら二人の女優さんが演じていきます。時代背景は第一次世界大戦前後の壮年期から70歳代まで幅広く演じられ、特に70歳代のシャネルを演じたシャーリー・マクレーンは貫禄十分に演じきっていました。第一次世界大戦前後の社会の様子や風俗(女性のファッション史という点も含めて)が興味深く見られました。それと全編に流れる音楽が良かったです(チャイコフスキーの悲愴シンフォニーのフレーズに似たメロディが印象的でした)。2時間を超える見応えのある作品です。もう少しファッションに興味があれば、更に深く作品が見られたのではと思います。



2009年8月5日〜7日
 毎年恒例の夏休み海外ツアー、今年は豚インフルエンザ問題により自粛と相成りました。そもそも僕が申し込んでおいた海外ツアーが参加人数不足で催行中止となり、その催行中止が決まった翌日には、今度は職場で「海外に出かけた者は帰国後一週間出勤を見合わせて欲しい」とのお達しも出され、どうやら今年は海外に縁がなさそうだと判断。海外から国内に目を転じ、いつものクラブツーリズム・バリアフリー旅行センターが主催する『青森ねぶたと秋田竿灯3日間』という旅行に参加し、その名のとおり『青森ねぶた祭り』と『秋田竿灯祭り』を楽しんできました。
 『青森ねぶた祭り』は歴史や神話の世界をテーマにした“ねぶた”が軽快なお囃子に合わせて踊る・ハネトの「ラッセラー、ラッセラー」のかけ声と共に目抜き通りを勇壮に乱舞するお祭りです。時折、そのねぶたが向きを右や左に変えながら眼前に迫ってくる迫力たるやなかなかのもので、ねぶたのスケール感に圧倒されました。
 因みに、この日は21台のねぶたが参加したそうです。僕たちは青森市役所前の通り沿いで見学していましたが、お祭り時間の2時間をかけてねぶたが通りを四角く一周しますので全てのねぶたを見ることができました。どのねぶたも勇壮かつ迫力ある絵柄と極彩色に彩られ、それが闇夜に妖しく映るその様が印象的でした。
 『秋田竿灯祭り』は五穀豊穣を願い、病魔や邪気を払う盆行事「ねぶり流し」が起源だそうです。威勢のよいお囃子とともに、竹ざおにちょうちんをぶら下げて光の稲穂に見立てた竿灯が「差し手」と呼ばれる男性によって、手や肩、腰ついには額にまで乗せる妙技を披露します。こちらも居並ぶ竿灯の群れが闇夜に幻想的な美しさを映していました。
 ところで、この竿灯の面白さはバランスを崩したり、竿灯が風に煽られると差し手もろとも観客席に飛び込んでくるそのハプニングにあります。それこそが実はこの祭りの魅力ではないかと思われ、この日も僕たちのところに何度となく竿灯が倒れ込んでくることがありました。そういう意味ではただ見ているだけのお祭りと違い、こちらは多少の危険ははらんでいるものの、自分たちもお祭りに参加しているようなその臨場感がたまらなく楽しく感じられました。
 また、青森ねぶたと秋田竿灯の他にも立ち寄ったいくつかの名所旧跡、観光地の様子もお楽しみ下さい。


◇青森ねぶた祭り◇

    

  

◇秋田竿灯祭り◇

    

    

◇男鹿半島、男鹿真山伝承館でなまはげ実演◇

    

◇角館武家屋敷◇