香港・南Y島(ラマ島)の海鮮料理

Seafood at Lamma Island, Hong Kong




海の女神・天后をまつった天后古廟(溶樹湾)。



香港島・セントラルの埠頭から船で30分弱。香港南部の島、南Y島(ラマ島)に着く。
離島の中ではランタオ島についで2番目に大きいこの島には、きわめて古くから人が住んでおり、香港の考古学研究にとってたいへん重要な場所であるという。
海に面した集落の多くと同様、もともと漁村だったが、今は主に水産物養殖業に従事する地元の人のほか、都会の喧騒から身を遠ざけて暮らしたいと考える人たち(なぜ西洋人が多いんでしょうね?)が住んでいる。モダンなオフィス街・セントラルに船で通勤して、まったく異質なふたつの空間を日々行き来するのは面白いでしょうな。

島には船の着く入り江がふたつあり、自ずと集落の中心を形成している。溶樹湾(ヨンシューワーン)と、索罟湾(ソックーワーン)がそれだ。前者は定期航路でセントラルと、後者は街渡(ガーイドウ)という小船の渡し(個人タクシーみたいなもんかね)でアバディーンと結ばれている。

この島はまた、香港人の日帰りレジャーの重要な基地でもある。船で来て、海を望みながら軽くハイキングして、海鮮食べて、船で帰る。いいっすよー、これ。やみつきになりますよ。もちろん、ビーチにも釣りのポイントにも事欠かない。

なお、この島には、自動車がないという。そう言われりゃ確かに、目抜き通りにしても江戸時代の街道くらいの幅しかなく、車が通れるような道はなさそうだ。なんでも、電動か何かの小型トラックというかカートが、島で唯一の機動車だとかで、引越し荷物などの運搬には頼めば来てくれるそうな。今でも車はそれだけかなあ(たぶんそうだろう)。まあほんとうに、30分しか離れていない都会とは別世界です。
(ただ、ということは、火事を出しても消防車は来てくれないわけだ。住民の皆さんは火災にくれぐれもご注意!)




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船着き場から少し歩くとすぐに食べ物屋さんがある。といっても簡単な売店。各種飲み物のほか、香港式の「すするデザート」をいろいろ売っている。何じゃそれ?ええと、ぜんざい風というか、甘いスープというか、鍋ひとつで作っておわんによそってれんげで(またはじかに)すする甘いものであります。英語表記も一応ある。それにしても、このフォーマットというか雰囲気は、ものの見事に街の茶餐庁か学食である。
溶樹湾を起点に伸びる一本道をうねうねと歩くと、しばらくはレストランとともにいろいろなお店がたち並び、ちょっとした商店街を形成している。食料品店でこんなものを発見。[出前一丁」は、香港ではおなじみの名ブランドです。いろいろな色の袋が、ぜんぶ違う味。日本のものとも違うんだよ。
ちなみに、左に見えますのはワインの瓶でございます。MILKなども置いてございます。
同じお店に、こんなものも売られていた。常温保存可のゆでうどんです。うどんは音をまねて烏冬ウートンと書きます。
まあ、こういううどんはこしがもう一つなので、よほどのことでもない限りあまり食べたいとは思いません、私は...。



でっ。いよいよ海鮮づくしディナーのはじまりである!はじめはえび。誰がなんつってもえびに決まっております。このように、さっとゆでるだけ(白灼バーッチョック)にすることに決まっていて、殻と頭を手でむしり取ってピリ辛醤油だれつけて食べることに決まっておるのじゃ。新鮮なえびはこれでこそうまい。ちなみに私は、もぎとった頭の中身を吸い尽くすことにもけっこう執着するほうです(ちょっと行儀悪い)。 続いて貝ですね。これはあさり。はまぐり類のような大きな二枚貝も食べますが。
この一品は、しょうがやとうがらしなどの香辛料をきかせ、醤油とオイスターソースでとろりとさせた炒め物。適度に塩辛く適度にスパイシーで、ビールだろうとごはんだろうといくらでもいってしまいますよ。



あああこれですよこれですよおーーー伊勢えびの!クリーム煮!!!甘くて、塩味で、絹のようになめらかで、香り高くて...このクリームをかけるだけでいくらでもごはんが入っちゃうんですよーもう困るんですよねー。こんな味のごはん絶対食べられませんよ日本で。ちなみにこのクリームは、生クリームというよりは香港で紅茶に入れる缶詰めの「花[女乃]」(コンデンスミルクか?)の味がします。そこがまたたまらん。



いかの揚げ物塩こしょう味。カリカリであつあつで香ばしくてぴりっとしてて、これもビールだろうがごはんだろうがいくらでも...こればっかし。ごはん何杯目やっちゅうねん。 海鮮以外の料理も楽しみます。春巻であります。 これは何だと思いますか?揚げた豆腐です。厚揚げとかというよりは、もっとスポンジ状というか、全体がクリスピーに仕上がっています。これにかかっているとうがらしのきいたしょうゆだれの美味なこと。もうビールだろうがごはんだろうがいくらでも...(もうええ)




こんな感じで、吹き渡る初冬の風もさわやかに、饗宴は尽きることもなく続くのでした。 こんな感じで、闇に煌煌と灯をともし、島の夜は眠ることを知らずに更けて行くのでした。





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