よそで食べる料理/Food Not at "the Right Place"




「その他」というつまらん見出しの当ページでしたが、晴れて昇格。って何が昇格だかよくわかりませんが、要はフードカルチュアのグローバライゼィションの具現であります。よけいわけわからん。
つまり、「○○を食べるなら△△が本場」という言い方がよくありますが、食文化が互いに伝わり、消費が進むにつれて、いわゆる本場の土地以外でもいろいろな料理を味わえるようになる。それが本場に近い本格的なものかどうかは別として、選択肢はどんどん増え、人々は選択を楽しむようになる。で、いまの中国でも、このような動きはすごい勢いで広がっている。ということを、旅して食事をする中で、実感しているわけであります。
こうした流れは断じて「その他」などではないっ。りっぱな一つのジャンルであるっ。ということを、はっきりと認識し、訴えてゆかねばなりません。そこで、「わーい、わざわざ△△まで行かずに○○が食べられたー、やったねー」というのも、「えーっこれを中国で食うかー」とか「なんでコレがこんなトコにあんねんー」みたいなもんも含め、このページに集めていきたいと思います。

(ただ、「ひとりで食べる」などのように他の特徴がきわだっている物件については、「よそ料理」であってもここには置かず、そちらの方でご紹介しますのでご了承下さい。)


広東省・番禺で遭遇した和食のお弁当

香港上海料理

上海「香港式」茶餐庁

上海ベトナム料理!

広州東北地方料理

 続く...




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広東省・番禺で遭遇した和食のお弁当

中国の和食。このようなテーブルセッティングであります。結構本格的です。国内じゃまず見かけないコンセプトだけど。某ホテル内の日本料理レストラン。お値段RMB55〜65(推定)。 外国で出会う日本語表示としては相当レベルが高いと断言できます。番禺えらいっ。 うなぎ、天ぷら(硬い)、野菜炒め、漬物、味噌汁。もやし、ピーマン、にんじんなどの野菜炒めの塩こしょう味が、仕出し弁当ぽくて超郷愁そそる。

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香港上海料理

(新ページ「よそ料理」開設に伴い、もとの「淮揚菜」より移って来ました)


こちらは香港の上海料理。香港には実にたくさんの上海料理店がある。第二次大戦終結後、内戦の混乱を逃れようと上海から香港へ渡った人がたくさんいたのですね。
でこれは、一見普通の広東風蒸し鶏みたいですが、ちっちっ、食べればわかる、大違い。たっぷりの紹興酒に浸った、その名も酔鶏ジョイカイ。他にない味わいですことよ。
定番料理、魚の甘酢あんかけ糖醋魚トーンチョウユイです。これは黄花魚という白身の魚を使っています。尾頭付きでないぶんお値段は安く、注文をとるウエイターさんはつまらなそうにしておりました。不況の折、売り手も必死だけど、食べるこっちだって必死。 上海料理ならではの食材のひとつ、年[米羔]ニンコウ。お餅です。日本のお餅のようには粘りがなく、韓国のトックに近いような。何でできてるのかな?うるち米?
何しろこのお餅をスライスしたものを、これのように炒めたり、スープにしたりする。あっさりと優しい味つけで、スープなんか病気の時にほしくなりそう。ちなみにこれは、鶏肉、ハム、エビを使った、三鮮炒年[米羔]サームシンチャウニンコウといいます。

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ここからは新しいコンテンツですっ



上海「香港式」茶餐庁

「港式」とわざわざ謳ったレストランが、上海でえらく増えている。「茶餐庁」=大衆食堂、という、本来は大してありがたみがあるわけでもないジャンルの店、だが香港の大衆生活をこれほど端的に象徴するものも他にない。撈麺ロウミン油菜ヤウチョイ。強烈にカンスイの利いた麺だった。にがにがでスハスハ。こんなの食べて大丈夫だったんか?
メニューはほぼ完璧に本場・香港の茶餐庁のラインナップを再現している。しつこいようだが、さほどありがたみはないんよ、茶餐庁って。ステイタスというか格の点では。ただ、そういうことと別に、例えば、お茶漬けとかきつねうどんとか親子丼とかそういうものがとにかく強烈に食べたくて思わず駆け込む場所が絶対に必要だったりしますよね。そういう感じ。
現にこの店にも香港人の兄ちゃんがひとりで来ていて、片立て膝で手持ち無沙汰そうに昼飯かっ込んでました。





上の段とは別なお店。なぜそんなにあちこち行くのか?......つい入ってしまうのですよ、メニューがわかりやすい気安さでつい。
店内にいきなり古色蒼然たるバス停が突っ立っている。いくら香港感を出したいといっても、ちょっと唐突。
朝も、昼も、夜もお粥がメニューにあるところは、日本人には本場以上に嬉しい点かも知れませぬ。それにしても一人で来る香港人らしき人が、ほんっとに必ずいる。一人で来る日本人もいるけど......

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上海ベトナム料理!

珍しいか?いえいえ、おシャレじゃないの。上海でも最先端のエリアにあるかっちょいいオフィスビルに入った、それはスノッブなベトナム料理店。各種ランチ30元代後半。これはフォー(幅広のビーフン)とすり身などのセット。 食後のコーヒーがまた、本場ベトナム式のアルミ器具で落とすエスプレッソですがなー。
周囲の目を気にしてストロボを使わなかったため、ピントが甘くなってすみません。

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広州東北地方料理

広東料理の本場、広州地域は永らく広東文化本位主義が根強くて、他の地域の料理は流行らなかったと聞いています。が、近年、各地から移り住む人が増えて需要が底上げされたこともあるでしょうし、また地元市民の消費の幅も広がったのか、各地料理がだんだん増えています。「田舎っぽく」て「大した食材もない」ように思えるはずの東北料理も、なぜか人気。これは水餃子専門店の、ごく普通の水餃子です。味はいいけど、これがビジネスとして成り立つようになったのは面白い。余談ながら、広東人には皮から餃子を作る人があまりいません。粉食文化を持たないのですね。




また別な東北料理店、その名も「東北人」。なんと広州市内にチェーン展開していて、えっらい人気。
......いや、これが店なわけではありませんよ。あまりの繁盛ぶりに、行列する人が退屈しないよう、入口の外に腰掛けとお茶、それに何とお茶うけの葵花子=ひまわりの種を用意していてくれるんです。おかげで、「中は冷房で涼しいですよー」って入口のお姉さんがさんざん勧めてくれるのに、わざわざ外で種かじる奴らも(そりゃ我々じゃ)。この気遣いが人気の秘密(の一部)とみた。
ちなみに種の殻は地べたにばんばん捨ててよい。
やっと入れた店内は文字通り歓喜と喧騒のるつぼ。家族連れからカップルから仕事仲間らしき団体から、ありとあらゆる種類の人たちが食事を楽しんでる。
とりあえずビール、じゃないけど、とりあえず冷菜どれにしますかー、という感じで大きな2段式カートががらがらーっと向かってくる。つい勢いに乗って、どんどん取ってしまった。大好きな皮蛋、東北らしいキャベツの甘酢漬け、江南地方でもおなじみの押し豆腐の千切り。




豚の肘の部分を使った料理、ということはわかったのでそれをいってみましょう、と頼んで見たら、ごらんのような冷製、コールドミートでした。キャベツの酢漬けといい、ヨーロッパ寒冷地的料理と共通している。 緑豆のでんぷんから作ったのだと思います。涼粉リャンフェンとか粉皮フェンピィという、幅広ところてんのような食べ物。ところてんのような間食ではなく、きゅうりなどとともに酢醤油であえて食卓に出します。これは今まで見たこともないほど透明度が高い。 摩訶不思議な鶏料理。「酸・甜・苦・辣・咸(塩辛い)」の5つの味がいっぺんにしますぅ〜、というのが売りで、その売りかたの一生懸命さに思わず頼んでしまった。うーん、なるほど、確かに、甘いし辛いし酸っぱいし......複雑でわけわからん。




東北の山を覆い尽くす緑の野草を活かしたメニュー、というのも売りのひとつらしい。野草なんて広東人はふつう食べようと思わんでしょうから、珍しいと思うかも知れない。で、これは本当に珍しいスープでしたよ、その名も「雪里踏青シュエリィタァチン」。北の大地の深い雪のその下には青々とした草が萌え......ということなんでしょう、鉢一面に卵白らしきメレンゲ。下は真緑のスープ。目で食べさせる料理なんて、いろんな意味で画期的。 珍しい料理を死ぬほど食べたその後に、口直しにと持って来てくれた小皿の上には、輝くばかりの黄金色の小粒。これ、名前を何度聞いても覚えられなかったです。まったく耳慣れない名前で。食べると小さな小さなトマトみたいな食感で、でも味は強烈にさわやか。柑橘類とも違うし、何と似てるのか見当もつかない、独特な味わいで、口がさっぱりすることでは他の追随を許さない。名前教えてほしいなー、知ってる人から。

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