びっしり詰まったカリキュラムのおかげで、他学部との交流が少ない医学部(涙)。
僕は幸い(?)工学部と医学部の両方に在籍していたので、医学部の特殊なところ普通なところを織り交ぜて、
僕が過ごしてきた医学部での六年間の生活のごくごく一部をご紹介します。
| 第一学年 |
|
第一学年は一般教養。 なので、基本的に他学部と大差ありません。 あえて言うなら…
あと、大学といえばサークル。 一年生のうちは他学部と共通のサークルに入ることもできますが、二年次以降になるとカリキュラムの過密さや校舎の違いなどで他学部の学生とスケジュールが合わせられなくなり、医学部専門のサークルに入ることになるのが普通のようです。 また、夏には医療系大学の運動系クラブの大会『東日本医科学生総合体育大会(東医体:とういたい)』『西日本医科学生総合体育大会(西医体:せいいたい)』『全日本医科学生総合体育大会(全医体:ぜんいたい)』があったりして、それなりに時間のやりくりをしながら他大学との交流をしています。 |
| 第二学年 |
|
二年生になってくると、ぼちぼち専門が入ってきます。 ただしこれは各大学のカリキュラムによって少々違いがあって、
どちらがいいとは一概には言えませんが、低学年のうちから医療へのモチベーションを高められるという点や、医学の進歩に伴なう必修知識量の爆発的増加などを背景に、後者のカリキュラムが主流になってきているようです。 僕の卒業した大学は後者のタイプのカリキュラムで、解剖学や骨学、生理学や生化学などの人体の基礎と並行して、臨床呼吸器学概論とか臨床神経学概論などといった臨床系の科目が早々にスタートします。 さらにうちの大学は心電図の読み方まで二年のうちにやってしまうので、『君らは日本で一番早く心電図が読めるようになる医大生だぞ』などと先生が言ってました(笑)。 というわけで、以下は僕の出た大学のお話をメインにします。他大学ではいろいろ違うこともあると思いますから、参考程度に読んでいってくださいね。 さて、医学関係のカリキュラムは講義だけではなく、病棟で勉強をする臨床実習もスタートします。 僕のいた大学の始めての臨床実習は、二年生での病院管理学でした。 あ、でも今はまたカリキュラムが変わったらしくって、一年生から病棟に出しているみたいだけど。 ※ 個人的には、医学知識がほぼゼロな一年で臨床に出ても、病棟のオジャマ虫になっちゃう気がしてますけど。学生側も何にもわからないから萎縮しちゃうしね。 病院管理学というのは、病棟で看護婦さんたちに混ざって日常の医療業務を実習するもので、臨床という場に慣れつつ看護婦さんたちの視点で医療現場を体験しようというものです。 でも、医学の知識も臨床の経験もほとんどない二年生は、病棟における単なる便利なお手伝いさんになってしまうのが普通なんですが(笑)。 ※ 『学生さ〜ん、あれ取って来て〜』『学生さ〜ん、**先生呼んできて〜』『学生さ〜ん、そこの掃除おねが〜い』… そして、最後は解剖実習。 医学部といえばこれ、と思っている方も多いでしょうね。 うちの大学では二年次の10月くらいから始めて、都合四ヶ月間くらいかけて丹念に行なわれます。 これまた早いスタートですね(汗)。 解剖実習の期間中は、午前中が解剖学の講義、午後が講義に対応した実習となっています。 ところが、解剖学教室の熟練した先生方のてきぱきしたメスさばきに素人同然の学生がついていけるはずもなく、多くの学生は毎日毎日授業時間を1時間とか2時間とかオーバーさせてようやくついて行くって感じです。 でも、ちょっと気になるところをじっくり調べたり、細かい神経の走行を追っかけていたりすると、あっという間に夜中。 気がつくと友達もみんな帰っちゃってて、御遺体とマンツーマンだったりとかね。 ちなみに、真夜中に御遺体と向かい合ってメスをさばくなんてさぞや怖いのでは…なんて思われがちですが、少なくとも僕は怖いとは思ったことはありませんでした。 その方と生前に面識があったわけではないのですが、長い解剖実習期間を通じて、その方と師弟関係と言うか仲間意識と言うか、そういった類の親しみをいだくようになるんです。 なんだか不思議ですね。 |
| 第三学年 |
|
さて、三年生では急激に医学部らしくなってきます。 大学によっては二年生までを医学進学課程(一般教養課程)、三年生以降を医学専門課程と分けているところもあり、その場合は三年生をM1と呼んだりします(四年生がM2〜六年生がM4)。 つまり、Medical courseの1年目ということなんでしょうね。 まずは講義の話。 さすがに医学専門課程らしく、びっしり&ぎっしりと医学の講義だけが詰まってます。 前期には生理学、生化学、薬理学などの基礎医学の講義が、さらに後期に入ると基礎医学と並行しつつ内科学や外科学、小児科学などの臨床医学も始まります。 ある意味、一番たくさん医学書を買い込む学年かもしれません(笑)。 さらに受け身の講義だけではなく、生理学実験や生化学実験、病理学実習などの実験も講義とオーバーラップさせつつ始まるため、忙しくて目が回り始めるのがこの学年でしょう(涙)。 さらにさらに、うちの大学では毎週土曜日はグループごとにテーマを決めて持ちまわりで研究発表をするというカリキュラムがあったので、週末が近づくと『やれOHPの準備だ』だの『やれ配布プリントのコピー』だの『誰が前で発表するんだ?』だの『は〜い、俺はOHPの交換係ね!』『あ、きったねーぞっ!ひとりだけラクはさせん!』だのと言った修羅場が繰り広げられていました(笑)。 ※医者になると、学会発表だの輪読会だのカンファレンスだのとやたら発表の機会があるから、 ある意味いいプレゼンテーションの練習になるんでしょうけど、学生にしてみればいい災厄 ですね(苦笑)。 さてさて、講義以外はどうなっているのでしょう? 部活では、そろそろ役職に就く学年です。 主務とか主査などという役職に就くんですが、早い話が実動部隊の下っ端です(笑)。 体育館の予約を取ったり、他校との試合会場をセットアップしたり、スコア表をつけたり…。 あるいは部の名簿を作ったり、OBの先生方に新入生歓迎コンパの連絡をしたり…。 まぁ、こういう雑事をこなしていくことで部の実務を覚え、将来の部長や副部長の候補に育っていくわけですが…。 また、バイトをしていた学生も、三年生ぐらいでそろそろ限界になってきます。 それでなくても他学部に比べて講義などでの拘束時間が長いのに、家に帰ったら帰ったでその日の講義の予習復習+実験のレポートを仕上げなきゃいけないわけですから、勉強とバイトの両立はかなりきついと思います。 …でも、優秀な成績を納めつつ、四年生までバイトをしていた猛者もいましたけど(汗)。 |
| 第四学年 |
|
医学部生活も折り返し点を過ぎ、医療知識も急速に増えていくのが四年生。 三年生の時に引き続き、臨床系の講義や実習が輪をかけてびっしり詰まってます。 内科や外科といったメジャー系の科目に並行して、放射線科や脳外科、眼科や精神科…などなどのマイナーと呼ばれる臨床科の講義が始まります。 一方で、臨床病理学や法医学、公衆衛生学など、臨床と基礎の中間的な性格の科の講義もあります。 あ、そういえば歯科学もあったっけ。二時間だけだったけど(爆)。 さらにこれらの臨床系講義に加えて、内科診断学実習(※1)や宿泊実習(※2)といった実践的な実習も始まります。 (※1)【内科診断学実習】 各種身体所見(視診・触診・聴診・打診)の取り方や実際の問診のやり方など、 実践的な技術を学生同士で練習しあう実習です。 医者は、知識と技術のどちらが欠けていてもダメですからね。 ちなみに『採血』の練習は、二年生くらいからボチボチ始まってます。 医学部の実験ではよく血液を用いるんですが、その血液は学生同士でお互いに 採血し合って調達してるんですよ(痛)。 しかも僕の大学では、発泡スチロールとか茄子(笑)での事前練習はなく、 いきなりお互い採血してました(痛々)。 おかげでみんな失敗する失敗する(汗)。 何度も針を刺されて腕が真っ青になる者、駆血帯をはずし忘れたせいで 腕から血が噴出している者(僕だ(爆))、大きな静脈をみんなつぶされて しまって、やむなく痛い思いをして手の甲の細い静脈から採血する羽目に なる者…などなど、まさにこの世の地獄が繰り広げられます(オーバー)。 こう見えても結構苦労しているんですよ、医大生も(遠い目)。 (※2)【宿泊実習】 医者には当直がつきものですね。 その『当直』を学生時代に経験しようというのがこの実習。 当直医と一緒に附属病院に泊まり込み、夜間の病院の実態を経験するわけです。 学生一人一人ごとに当直する診療科と日程が割り振られるんですが、ここで いつどこの科に行くのかによって、一晩ぐっすり寝られるか徹夜になるかが 決まります(笑)。 救命センターや内科、あと冬場の脳外科なんかに当たってしまうと徹夜かな。 でも、医者になってからは、当直で徹夜しても翌日は通常のフルタイム勤務 ですから…それを思えば全然ラクかも。さて、次は講義以外の話。 部活では、部長や副部長などの幹部職に就くのがこの学年。 多くの大学では、
幹部になると、
しかも何年かにいっぺん、各種大会を主催する幹事校の仕事が、大学単位で回ってきます。 もし幹事校の年、特に東医体級の大規模な大会の幹事校の年に部長なんかやっていると、その苦労たるや半端ではありません(汗)。 会場の確保、参加校への連絡や会計処理、トーナメント表の作成、プログラム冊子の編集、協賛企業の確保と広告の募集…などなどなどなど。 |
| 第五学年 |
| 記述中 |
| 第六学年 |
| 記述中 |