ホットワインはいかが?

 『イルスの竪琴』の主人公モルゴンは、アルコールに関しては自分の故郷産のビールがなによりお気に入りなのですが、ヒロインのレーデルルはワインのほうがお好みの様子。
 そのレーデルルですが、「温めたワイン」というものを飲んでいるのですが、いったいどんな飲み物なのでしょう?
 あいにく3部作の中にはレシピの紹介はないので、こちらで手に入る資料で、あれこれ調べてみることにしました。

 レーデルルが飲んでいるのは、赤ワインをただ温めただけなのかと思っていたのですが、『妖女サイベルの呼び声』でメルガが作っているのは、薬草を煮出したもののようです。いまのところ見つけられたレシピをいくつか紹介します。出典が明らかなものは、書名を記しましたので、そちらをあたってみてください。

 なおは白ワインペース、は赤ワイン、は特に指定のなかったものです。

グリュー・ヴァイン

 ヨーロッパの冬の定番的飲み物だそうです。レモンの皮、シナモン、クローブを水から煮出して、そこに砂糖とワインを加えて温めます。
 くわしいレシピは、 BE-PAL(ビーパル)1998年11月号(小学館刊)P201をごらんください。

バンショー

 上記のホットワインは、フランスではバンショーと呼ばれるようです。はちみつを加えて温めたワインこしょうを振って、シナモンスティックでかき回しながら飲むというレシピが、オレンジページ『クリスマスの手作りブック』(オレンジページ刊 1993年)P91に出ています。

ビノブリュレ

 さらにイタリアではこの名です。赤ワインにスパイス数種(シナモン、クローブ、アニス等)と砂糖かはちみつを加えて軽く煮立てるそうです。煮ている間にアルコールが少し飛ぶので、酔いすぎることはないそうです。出典は朝日新聞の1999年1月29日付夕刊の「塩田さんちの腕まくり」です。マリオンの中の記事なので、東京本社版だけかも。
   

オレンジ入りホットワイン

 ホウロウか耐熱ガラスのポットに1人前赤ワイン、水各60ccを入れて温める。グラスにクローブ1個を刺したオレンジの輪切り1枚、砂糖少々を入れて、温めたワインを注ぎ、シナモンスティックでオレンジをつぶして混ぜながらいただく。数年前の『きょうの料理』のテキストに掲載されていたものです。

オレンジホットワイン

 オレンジはワックスを落とし、水気を拭き、皮ごと1.5センチの輪切り。皮のところどころにクローブを差し、赤ワイン、水各1/2カップ、シナモンスティック5センチとともになべに入れ、中火にかける。煮立ったら弱火で1〜2分煮、火を止めて少し蒸らしてから茶こしなどでこして、グラスに注ぐ。好みできちみつ適宜を加える。『暮らしの風』1999年12月号(朝日新聞刊)に掲載されたものです。

赤ワイン+りんご

 赤ワインにりんごとシナモンスティックを入れて温めます。レンジでもOKです。
 出典は、オレンジページCooking『冬のあったかおかず』(オレンジページ刊1996年)P125です。

白ワイン+洋梨

 白ワインに洋梨の缶詰のシロップを入れて温めます。実のほうは、ワインに入れても、別に食べても。こちらも、レンジOKです。
 出典も同じく、オレンジページCooking『冬のあったかおかず』(オレンジページ刊1996年)P125です。

白ワインの大胆レシピ

 ワインの熱燗です。日本酒のお燗の要領で、白ワインをびんのまま温めます。
 出典は、ERIO(エリオ)の『今年こそ! 私がつくるクリスマス』(NHK出版刊)P123です。

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