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〜〜黒ねこサンゴロウ事典〜〜

アオトリガイ

 貝というよりイカのなかまで、毒をもっているが、その毒から熱をさげ、ふるえをとめる薬が作れる。うみねこ島の海ではふつうにみられる。(『やまねこの島』)

青目とのっぽ

 サンゴロウたちを襲った3人の海賊のうち、マリン号に乗り移ってきた2人。うみねこ族ではない。目の青いがっちりしたものと、黄色い目ののっぽ。(『黒い海賊船』)

赤毛

 うみねこ島の船乗り。からだの大きな赤毛の船乗り。どこかの貨物船の船員で、サンゴロウは顔はみたことがあるが、なまえは知らない。酒場の前でけんか寸前になった。(『黒い海賊船』)

赤とら

 スカイとガラス玉ゲームをしていたふとった赤とらねこの船乗り。サンゴロウと勝負して負ける。(『最後の手紙』)

アカネ島

 うみねこ島のちかくにある無人島。木も草もなく、ほとんど赤っぽい岩でできている。秋から冬のあいだだけ、漁師が貝やエビをとりにいく。小さい湾が、あらしのときなどの船の避難所になっている。(『青いジョーカー』)

アカムネチドリ

 イソキチが南海島で研究している鳥。巣の作り方は、うみねこ島ではなぞだった。小石と海草をじつにうまくつかっている。(『青いジョーカー』)

青サギ島

 サンゴロウが風力発電所の技師に部品を届けに行った島。貝がら島とは反対側にある。(『ほのおをこえて』)

アキシマヒワ

 サンゴロウが拾ったのと似た鳥。北のほうの鳥で、とっくのむかしに絶滅している。(『みどりの小鳥』

アケビ島

 三日月島西部の島の小さな島。コチドリ島の手前。(『ドルフィン・エクスプレス』)

アサギ岬

 ミヤケ・ハナさんの住まいがあるところ。(『三日月ジョリー』)

アサリばあさん

 うみねこ島に住むみけねこ。ナギヒコの父親の代からの患者。悪いところがなくても、週に一度は理由をつけて病院にやってくる。(『やまねこの島』)

雨傘島

 雨傘諸島にあるきれいな島。うみねこ船もときおり訪れていた。(『王様の島』)

雨傘諸島

 南の海にある島々。(『王様の島』)

アライハマ

 マリン号の終点ハナミサキのひとつ手前の駅。海水浴のできる砂浜がある、小さな町。(『旅のはじまり』)

アルビスタ

 農園に割いている花。(『最後の手紙』)

アンモナイト号

 大型客船。もっとも美しいうみねこ船のひとつ。やまねこ族がうみねこ族からうばった船。やまねこ族は南の陸地をめざして船出したが、貝がら島までしかたどり着けなかった。今は、貝がら島の北の入り江に沈んでいる。
 うみねこ族が移住のための荷物をつんで南に向かうはずだったが、やまねこ族にうばわれる。(『ほのおをこえて』

硫黄ワサビ

 電気ヒトデをやっつけるのに使える。日干しにして粉にし、噴霧する。(『王様の島』)

イカマル

 ひょろっとした、若い白ぶちねこ。まだ自分の船を持っていない。あちこちの船にやとわれてはたらいている。気だてがよく、よくはたらいて頭もわるくないが、ちょっとおしゃべり。カジキ船長のウミガメ号で、ハナミサキまでサンゴロウを迎えに来た。子どものころ、南の浜ではじめてマリン号をみたときからサンゴロウとマリン号にあこがれていて、サンゴロウを親分とよんでは、やめろといわれている。漁船のウミガメ号の見習いをしていたが、船長のカジキじいさんが引退したのをきっかけにウミガメ号をおりた。魚市場でアルバイトをしている。
 サンゴロウといっしょに三日月島の帰りに海賊につかまった。スクラップ寸前だった船を手に入れ、自分で修理できないところは造船所のカニヘイの手を借りて仕上げた。船の名はイルカ号。出身地の南の村には、両親と弟がふたり、妹がひとりいる。父親は南の村でサンゴとりの漁師をしていたが、からだをこわし、イカマルがあとをつぐかどうかでもめていた。父親は『青いジョーカー』事件の前の年の秋死亡。(『キララの海へ』『やまねこの島』『黒い海賊船』『霧の灯台』『青いジョーカー』『最後の手紙』

イカマルの父

 サンゴとりの漁師をしていたが、心臓をわるくし、海に潜れなくなる。『青いジョーカー』事件の前の年の秋死亡。(『霧の灯台』『青いジョーカー』)

イソキチ

 ひょろりとした若いとらねこ。鳥の研究をしている。専門は渡り鳥。あまり器用ではない。
 渡り鳥の研究のため、サンゴロウに南海島に運んでもらう。その後、島の漁師の娘と結婚することになった。(『霧の灯台』『青いジョーカー』『みどりの小鳥』)

〈いそしぎ亭〉

 うみねこ島の港町の町はずれにあるレストラン。きどった店ではなく、お客は船乗りが多い。窓ぎわの席からは金色の夕やけがみえる。(『青いジョーカー』『みどりの小鳥』『最後の手紙』

イソマツ先生

 東の村の診療所の医者。(『やまねこの島』)

一重丸

 ドルフィン用語で「るすだったら戸口にほうりこんでくればよい」の意味。(『ドルフィン・エクスプレス』)

〈イルカ運輸〉

 〈ドルフィン・エクスプレス〉の前身。むかしながらのさえない運送業だった。(『ドルフィン・エクスプレス』)

イルカ号

 イカマルの船。スクラップ寸前だったものを手に入れ、自分で修理できないところは造船所のカニヘイの手を借りて仕上げた。(『青いジョーカー』)

ウミガメ号

 カジキじいさんの船。古いタイプの漁船。ずんぐりした黒っぽい船。サンゴロウの非常信号をキャッチして、助けてくれたことがある。船長のカジキじいさんが引退したあと解体されたが、へさきの背丈ほどもある木彫りの女神像は、カジキじいさんの家の前に飾られている。うみねこ島で一番古い船だった。ブロックぬけができる唯一の船だった。(『キララの海へ』『やまねこの島』『黒い海賊船』『霧の灯台』(『王様の島』『最後の手紙』)

うみねこ語

 はじっこのくるくるとまるくなった文字。(『旅のはじまり』)

うみねこ島

 うみねこ族の住む島。サンゴロウが住む島。泉からわきだす水はとくべつうまい。毒ヘビはいない。電気ヒトデもいない。
 三日月島からは高速客船でも丸一日かかる。ヨットレースのレベルがとにかく高い。とくに毎年西海岸で行われるレースはとびきりハード。(『キララの海へ』『やまねこの島』『黒い海賊船』『霧の灯台』『ケンとミリ』『青いジョーカー』『ほのおをこえて』『みどりの小鳥』『幽霊船』『王様の島』『最後の手紙』『ドルフィン・エクスプレス』

うみねこ族

 ねこのふたつの種族の一方。自分たちにしかうごかせない船や、とくべつな海草からつくる薬や、魚をうまくとるしかけ、海に長くもぐっていられる潜水服などをかんがえだした。もう一方のやまねこ族とたがいになかがわるく、しょっちゅうけんかをしていた。やまねこ族とちがって、水につよいが、それでも遊びでもぐるようなことはしない。
 かつて先祖がハナミサキに宝をかくした。(『旅のはじまり』『キララの海へ』『霧の灯台』『ケンとミリ』『ほのおをこえて』『ドルフィン・エクスプレス』)

うみねこ族の宝

 カゼノスケの古い地図をたよりに、サンゴロウとケンが見つけた古い箱。中にはうみねこ船の設計図と、うみねこ族の島への海図が入っていた。(『旅のはじまり』)

うみねこ病院

 うみねこ島にある、ナギヒコが院長を務める病院。(『ほのおをこえて』)

うみねこ船

 うみねこ族にしかつくれないし、うみねこ族にしかうごかせない、とくべつな船。ふつうの燃料をつかわず、太陽のエネルギーと風の力を集めてはしる。どんなあらしでもひっくりかえらない。とてもすぐれたコンパスをつんでいて、海のまんなかにいても、太陽と星の位置をしらべて、すすむ方角がわかるようになっているし、膿の水から飲み水をつくりだすしかけもついている、すばらしい船。鳥のようにも、家のようにもみえる、ふしぎなかたちをしている。
 100人のれる大型のものもあるが、サンゴロウのマリン号はせいぜい3人しかのれない。飲み水は〈水だる〉という装置で海水からつくる。帆船だが、太陽電池の補助エンジンがついている。へさきには、つばさのあるねこの彫像がとりつけられている。(『旅のはじまり』『キララの海へ』『黒い海賊船』『ケンとミリ』『ほのおをこえて』『王様の島』『ドルフィン・エクスプレス』

海ユリ酒

 うすみどり色の酒。(『青いジョーカー』)

ウラシマさん

 ホテル・マリンのコテージの常連客のひとりの老婦人。(『ケンとミリ』)

占いばあさん

 三日月島で、無理矢理サンゴロウの運勢をみた老婆。黒いベールを頭からすっぽりかぶり、うではかれ木のようにほそく骨ばっていた。そのうでには、くすんだ血のような色をした宝石のうでわがはまっていた。(『黒い海賊船』)

〈占い横丁〉

 三日月島のアーケードにある店。(『三日月ジョリー』)

エクスプレス船

 〈ドルフィン・エクスプレス〉のエクスプレス便を運ぶ小型のスピードボート。(『ドルフィン・エクスプレス』)

エクスプレス便

 〈ドルフィン・エクスプレス〉の小口特急貨物便。スピードタイプの小型船で運ぶ。(『ドルフィン・エクスプレス』)

エスタトカゲ

 青むらさき色のトカゲ。舌も青むらさき。三日月島でペットとしてかうのがはやっている。(『黒い海賊船』)

エノキ

 貝がら島のやまねこ族。ニレの兄。(『ほのおをこえ』)

エビゾウ

 ウミガメ号でのイカマルの先輩。(『黒い海賊船』)

エリコおばさん

 ミリの母親。ケンの母の妹。お菓子教室の先生。おしゃべりで、おしゃれ。(『ケンとミリ』)

オウギシダ

 貝がら島にはえている植物。(『ほのおをこえて』

オウギ島

 三日月島より北にある島。クジラ狩りの専門家がいる。(『ドルフィン・エクスプレス』)

王様

 サンゴロウはがヒトデ島で出会った老人。雨傘島の38代目の王だった。37代目の王の6番目の息子で末っ子。(『王様の島』)

おかあさん

 ケンのおかあさん。マリン3号の始発駅まで、ケンを見送りにきた。(『旅のはじまり』『ケンとミリ』)

尾黒エビ

 セトーの海でとれる。いい値で売れる。(『幽霊船』)

おじさん

 となり町にすむ、ケンのおじさん。(『旅のはじまり』)

オジロウミツバメ

 カイガラウミツバメより少し小型でくちばしが細く、しっぽの羽が白い。(『霧の灯台』)

おとうさん

 ケンのおとうさん。フジモリ建設という会社で、ビルなどの設計をしている。(『旅のはじまり』)

おとし穴

 キララの海にある。大きなうずがつぎつぎあらわれ、船が海にひきこまれそうになる、危険なところ。(『キララの海へ』)

表通り

 うみねこ島の表通り。サンゴロウが出入りしているサンゴ屋がある。(『青いジョーカー』)

オレ

 サンゴロウが霧迷路の中で出会った黒い防水コートをきたねこ。金色の燃えるような目をした黒ねこ。遭難したミサキを助けてくれたが、サンゴロウ自身とのひきかえを要求する。「もうひとりのあんただ」と名乗る。その正体は、やみねこ。(『最後の手紙』)

カイ

 灯台島の灯台守。小柄で、灰色がかった青い目をした、まだ若いねこ。目は、あかるいところと暗いところがいりまじったふしぎな色。南海島から灯台に来ている。祖母はうみねこ島の生まれ。音楽がすきで、話ずきの、きさくな男。ギターをひく。(『霧の灯台』)

海王石

 ふかい青むらさき色に、ところどころ銀のまざった、つやのあるたまご形の石。ふかい海の底にあるのが、ときどき浜にうちあげられる。宝石と言うほどの石ではないが、きちんとみがきあげると、かなり高価なかざりものになり、うみねこ島で売れる。ヒスイ島でとれる。『みどりの小鳥』『ドルフィン・エクスプレス』

貝がら島

 無人島。うみねこ島から1日ぐらいの距離。港もなく、とくにいい魚もとれないので、立ち寄る船はない。うみねこ島より湿度が高く、土の成分もかなり違う。めずらしい薬草が採れる。いつもうすいもやにつつまれている。海岸は岩場が多く、うちよせられた貝がらがつもって、白っぽくみえる。土はやせてかたく、水も悪い。川はひとつしかない。
 無人島と思われていたが、北の陸地から流れてきたやまねこの一族が住む。島まではうみねこ族からうばった船できたが、その船は沈み、今では船を作ることも、乗ることも禁じている。子どもがおもちゃのボートで遊ぶことさえ、古いおきてで禁じている。現在すんでいるのは600名ほど。むかしからのおきてで、島にはよそ者をいれることは禁じられている。島にはいるには、きまった手続きが必要。(『やまねこの島』『黒い海賊船』『青いジョーカー』『ほのおをこえて』『最後の手紙』)

カイガラツバメ

 オジロウミツバメより少し大型の鳥。(『霧の灯台』)

カイジロウ

 ナギヒコの助手。医者の免許をとったばかりだが、若いわりにしっかりしている。(『やまねこの島』)

海賊

 去年の春、三日月島帰りのサンゴロウとイカマルをつかまえた。(『黒い海賊船』『青いジョーカー』)

海賊船

 三日月島から帰るマリン号を襲った船。まっ黒で、なまえもナンバーもない。マストがない、エンジンだけではしる船。(『黒い海賊船』『青いジョーカー』)

〈貝の耳〉

 〈声の波〉の受け手。無線局には、使える係がいる。(『キララの海へ』『最後の手紙』)

学者 ⇒ イソキチ

カジカザサ

 貝がら島に生えている植物(『ほのおをこえて』)

カジキじいさん

 ウミガメ号という漁船の船長だったが、船のマストからおちてうでを骨折し、ナギヒコの病院に入院した。その後引退した。がんこ者で有名だが、サンゴロウはずいぶん世話になっている。うみねこ船にのりはじめたサンゴロウに「船を信じろ、しかし、けっしてたよるな」と教えた。キララの海で遭難したサンゴロウを助けた。孫娘のミサキにはまるであまいと評判。ミサキに船の扱いを仕込んでくれるようサンゴロウに頼む。
 血圧が高いのに、酒もパイプもやめない。発作を起こしてナギヒコの病院に入院していたが、自主的に退院してしまった。引退してからは西海岸に住んでいる。(『キララの海へ』『やまねこの島』『黒い海賊船』『霧の灯台』『青いジョーカー』『ほのおをこえて』『最後の手紙』)

カシザエモン

 貝がら島の長老。クルミの伯父。としよりの、灰のような、目つきのするどいねこ。大きくきないが、肩はばかひろく、がっちりしたからだつきをしている。きびしい性格で敵も多かった。山で木を切る指図をしているときに、大木がたおれてきて下敷きになり、死亡。(『やまねこの島』『ほのおをこえて』)

カゼノスケ

 ススキ・カゼノスケ。サンゴロウにうみねこ族の宝の地図をくれた。気むずかしくて、どこで生まれたのかもわからない、ひとりぐらしのねこ。年寄りのねこで、サンゴロウに看取られる。(『旅のはじまり』)

カタオカ・ケン ⇒ ケン

カド地区

 三日月島の北部。幼稚園の先生になる学校がある。(『ドルフィン・エクスプレス』)

カニヘイ

  うみねこ島の造船所のむすこ。イカマルが手に入れた中古の船の修理に手を貸してくれた。(『青いジョーカー』)

カメキチ

 サンゴロウの父。うみねこ族の生き残りの子孫。(『旅のはじまり』『最後の手紙』

ガラス貝

 ざらっとした、すりガラスのような半透明の貝。からはぶあつく、大きさのわりに、ずしりと重みがある。ネムリ病の薬の原料になる。キララの海でしかとれない。(『キララの海へ』)

ガラス玉ゲーム

 三日月島ではやっているゲーム。布をはった台の上で、2人が交互にガラス玉を木の棒でつき、台のふちにあいた穴に落とした玉の数と、落とすまでについた数で点が決まる。金をかけて遊ぶ。(『最後の手紙』)

カリン

 貝がら島のねこ。カレハ熱にかかった女の子。(『やまねこの島』)

カリン草

 海辺のがけにはえる、めったにない草。うみねこ島にはない。青いきれいな花がさくが、そのはなびらから鎮痛剤ができる。つかいかたによってはとてもきけんな薬。三日月島では取り引きが禁止されている。(『青いジョーカー』)

カレハ熱

 高熱が出る、命にかかわる伝染病。いきなり高い熱がでて、ふるえがくる。発作を何度かくりかえすと、意識がなくなる。うみねこ族の子どもは、うまれてまもないうちに予防のワクチンをうける。そうすれば、一生かからない。貝がら島で発生し、ナギヒコが治療に当たった。(『やまねこの島』『ほのおをこえて』

カンザシマメ

 農園に割いているむらさきの花。(『最後の手紙』)

カンムリルリアシシギ

 イソキチが南海島へ調べにいった鳥。食べられるがまずい。(『霧の灯台』)

キクタロウ

 貝がら島のねこ。カレハ熱にかかる。(『やまねこの島』)

北カレイ諸島

 三日月島よりさらに北の島々。(『みどりの小鳥』)

北の海

 うみねこ島の北の海域。波が変わりやすく、あぶないポイントも多い。(『最後の手紙』)

北の〈ブロック〉

 キララの海とハナミサキ海岸のあいだにあるブロック。サンゴロウはそこで難破し、ウミガメ号に助けられた。(『最後の手紙』)

北の陸地

 貝がら島のやまねこ族の故郷。ほとんどをやまねこ族の王がおさめていた。サンゴロウの故郷。(『ほのおをこえて』『最後の手紙』)

キナの実

 マヒルヅタの実。むかしから、解熱剤につかわれた薬草。ひし形のかたいさやの中に、つやのある黒いたねがはいっている。(『やまねこの島』)

キムラ

 ケンの学校の友だち。(『ケンとミリ』)

キララの海

 うみねこ島の北東、マリン号で3日ほどの海域。毒みたいな青さ。べっとりと重たく、船にからみついてくるような、水銀色の波。ごつごつした岩だられの小島が多く、島のあいだには、つよくうずをまく流れがあるので、若くて元気のいい船乗りでもよけてとおる。ガラス貝がとれる。けっしておなじ顔をみせない。サンゴロウはここで〈ブロック〉のひとつを知らずにすりぬけてしまい、遭難したことがある。(『キララの海へ』『ほのおをこえて』『最後の手紙』)

霧迷路

 磁気をおびた霧のなかでも、とくにたちのわるいもの。船を閉じこめ、次第にコントロールを失わせる。抜け出すには、自信を失わないことが大事。(『最後の手紙』)

銀波号

 貨物船。三日月島へ、果物などをはこぶとちゅう、灯台島の近くで難破。(『霧の灯台』)

口笛鳥

 貝がら島にいた鳥。ひゅーひゅーという、口笛のような声でなく。(『やまねこの島』)

クヌギ

 貝がら島の長老、カシザエモンの2人の息子の兄のほう。父亡きあと、弟のナラジロウのほうが長老に選ばれたことに怒る。がんじょうそうな大きなやまねこ。(『ほのおをこえて』

クラブ・ラメール

 ミサキが入っているヨットクラブ。(『最後の手紙』)

クルミ

 貝がら島の病院の見習い医者。代々医者の家系。小柄でほっそりした、まだ若い女のねこ。しっかりした娘で、若いわりに落ち着いているし、頭もいい。コハク色できゅっとつりあがった目。島の長老は伯父。伯父亡きあとの後継者選びの騒動のなか、サンゴロウとともに貝がら島を脱出する。その後、ノアの町の町はずれの農園で働いている。やまねこ族。(『やまねこの島』『ほのおをこえて』『最後の手紙』

黒丸商会

 さかずき島にあるドルフィン・エクスプレスの取引先。ボスはめちゃくちゃおこりっぽい。秘書は白ねこの美人。(『ドルフィン・エクスプレス』『三日月ジョリー』)

ケン

 カタオカ・ケン。ひとり旅が好きな少年。近所でも、〈ひとり旅のケン〉として有名なほど。春休みに長期出張中のおとうさんをたずねる旅の途中で、サンゴロウと出会う。マリン号の命名者。
 それから5年後、13歳になったケンは、夏休みのアルバイトに、いとこの女の子の宿題の相手役を頼まれ、特急スーパーマリン3号でハナミサキに向かう。相変わらず旅行が好きで、ひとりで飛行機に乗って北海道までいったこともある。これからいきたいところの計画なら、ノート一冊分くらいできている。(『旅のはじまり』『ケンとミリ』)

ゲン

 ケンの学校の友だち。(『ケンとミリ』)

〈声の波〉

 うみねこ族だけがつかう通信のひとつ。心の中でつよくおもうことで、ことばを波にかえ、遠くまでとどかせる。テレパシーににたもの。だれにでもできるものではない。非常用で、やたらにつかうのは禁止されている。使えるかどうかはうまれつきの才能で、つかえる船乗りは大きな船にもひとりかふたりしかいない。受け手は〈貝の耳〉。〈声の波〉と〈貝の耳〉の気があわないとつかえない。カリン草からできる薬で、波を数倍にも強められる。磁気の影響を受けにくい。(『キララの海へ』『ケンとミリ』『青いジョーカー』『最後の手紙』)

コチドリ島

 三日月島西部の島小さな島。さかずき島の手前。(『ドルフィン・エクスプレス』)

コチョウアザミ

 農園に割いている花。(『最後の手紙』)

コボウジュ

 貝がら島にはえている、くねくねまがった木。(『ほのおをこえて』

コマツ

 貝がら島のおばさんねこ。(『やまねこの島』)

ゴン

 ドルフィン・エクスプレスの年輩の配達員。〈イルカ運輸〉時代からの大ベテラン。(『三日月ジョリー』)

さかずき島

 エクスプレス便の配達先の一つ。取引先の黒丸商会がある。(『ドルフィン・エクスプレス』)

さかつぼ谷

 貝がら島にある。大工のミズキが住む。(『ほのおをこえて』)

サトウさん

 ケンの家の3げん先に住んでいる。(『旅のはじまり』)

サバ黒

 耳にめだつ大きなきずあとのある、黒とらねこのじいさん。若い頃キララの海でしずみかけたことがある。(『キララの海へ』)

サヨリ

 サンゴロウの母。気が弱くで病気がちだった。やまねこ族。(『旅のはじまり』『最後の手紙』

サラ

 月ねこ族の娘。ピクシーという名のエスタトカゲを連れている。ぱっちりとしたうすい水色の目。(『黒い海賊船』)

サラの港(サラ港)

 三日月島でいちばん大きな港。三日月型の島の、へこんだがわのちょうどまんなかあたりにある。(『黒い海賊船』『青いジョーカー』『ほのおをこえて』『みどりの小鳥』『最後の手紙』『ドルフィン・エクスプレス』『三日月ジョリー』

サンゴとり

 潜水服やボンベをつかってサンゴをとる。(『キララの海へ』)

サンゴの鳥

 水晶サンゴの細工。頭からしっぽにかけて、すみれ色がかり、胸のほうはうすいばら色。サンゴロウがミリにおくった。(『キララの海へ』)

サンゴ屋 → 港町のサンゴ屋

サンゴロウ

 フルヤ・サンゴロウ。〈うみねこ島〉の船乗り、マリン号の船長。すらっとやせた黒いねこ。目はみどり色。口のまわりに、長いひげがぴんぴんとはえていて、ぼうしから耳の先が出ている。住所はうみねこ島、海岸通り6番ということになっている。四つの大きなヨットレースで優勝している。伝説的な優勝記録を持つ。ものしずかで、まじめそうな感じ。むだもすきもない。
 特急マリン3号で、ケンのとなりにすわった。古い地図をたよりに、アライハマに宝さがしに向かう。うみねこ族。
大の病院ぎらい。北の海で、手作りの小さないかだヨットで漂流してところを、うみねこ島の貨物船に助けられた。サンゴロウという名のほかの記憶を失っていた。
 ナギヒコを連れていった貝がら島で、カレハ熱に感染する。
 黒い海賊船に襲われたのは、マリン号を手に入れて4年ほどたったころ。
 ケンと出会ってから5年後、海に流されてしまったケンとミリを〈声の波〉を使って助ける。
 先祖は、やまねこ族に船をうばわれ、海辺にとりのこされたうみねこ族。
 三日月島からの帰り、嵐の中でみどり色の小鳥を拾う。その鳥の故郷をさがして、あちこちの島に立ち寄る。(『旅のはじまり』『キララの海へ』『やまねこの島』『黒い海賊船』『霧の灯台』『ケンとミリ』『青いジョーカー』『ほのおをこえて』『みどりの小鳥』『幽霊船』『王様の島』『最後の手紙』『ドルフィン・エクスプレス』

さんごろうばし

 ホテル・マリンの建設現場の中にあった、古い木の橋。(『旅のはじまり』)

三重丸

 ドルフィン用語で「最高にていねいにあつかえ」の意味。この印がつけられた荷物は、かならず本人手わたし。不在の場合はかえってくるまで待つ。受け取ってもらえない場合は、担当配達人が送り主までもどす。特別手当あり。『ドルフィン・エクスプレス』

自動コンパス

 うみねこ船にとりつけられている精密な機械。(『ドルフィン・エクスプレス』

シーナ

 真珠島のシーナ。真っ白なおんなのねこ。ぱっちりした目は青くて、気がつよさうな感じ。ぴったりした服を着、かかとの高いブーツをはき、金色の腕輪をいくつもはめている。すごくきれいでスタイルもいい。母親は三年前に死んだ。船は黄色い帆のスピードタイプ。。やみ市場ではちょいと有名。金になりそうな話はのがさない。船のあつかいもかなりのうでまえ。(『青いジョーカー』『幽霊船』)

シマハゼの木

 貝がら島にはえている木。(『ほのおをこえて』

社長

 〈ドルフィン・エクスプレス〉の経営者。先代社長の息子。この社長の台になって、〈イルカ運輸〉から〈ドルフィン・エクスプレス〉に名を替え、やりかたも新しくなった。(『ドルフィン・エクスプレス』)

12A

 ケンが座った特急マリン3号5号車の席。禁煙席。まんなかへんの窓がわ。(『旅のはじまり』)

ジュズノキ

 貝がら島にはえている木。(『ほのおをこえて』

ショウヘイ

 ケンの学校の友だち。(『ケンとミリ』)

ジョナ

 小がらな三毛ねこの娘。テールといっしょに〈ルチア園〉で育った。今はノアで幼稚園の先生の助手をしている。以前はサラの港の食堂で働いていた。子どもの頃はまけずぎらいでやんちゃだった。(『ドルフィン・エクスプレス』)

白クジラ号

 マリン号を回収した船。(『キララの海へ』)

信号旗

 船が通信に使う旗。黄色と黒はとまれ。(『黒い海賊船』)

ジン

 シーナに仕事を依頼した男。ラムの相棒。(『幽霊船』)

真珠島

 南海島からの帰りにサンゴロウが近くを通った。シーナの出身地。テールの父もここの出身だったらしい。(『青いジョーカー』『幽霊船』『ドルフィン・エクスプレス』)

水晶サンゴ

 うみねこ島の南の浜でだけとれる高級なサンゴ。(『キララの海へ』『青いジョーカー』)

スカイ

 サラの港の酒場で、ガラス玉ゲームに負け続けていた客。(『最後の手紙』)

スギゾウ

 貝がら島のねこ。カレハ熱にかかる。(『やまねこの島』)

スギナ

 貝がら島のやまねこ族のこども。診療所の看護婦。(『ほのおをこえて』

ススキ・カゼノスケ ⇒ カゼノスケ

鈴島

 サンゴロウがひょうにふられた。(『幽霊船』)

スーパーマリン3号

 9番線ホームから出る特急。始発から終点の海べの駅ハナミサキまでは2時間40分。特急マリン号より20分早くなった。シンボルカラーは水色と白。先頭車両はとんがっている。ドアは銀色。白い手袋の制服のおねえさんがドアのところで切符をしらべる。(『ケンとミリ』)

セイム

 三日月島のサラよりずっと西よりの地区。小さな港で、ヨット専用のきれいな船着場がある。(『ドルフィン・エクスプレス』)

セキグチ・ミサト ⇒ ミリ

セトーの海

 笛吹島と鈴島のあいだの細長い海域。尾黒エビがとれる。ふだんはとても潮の流れがはやい。(『幽霊船』)

セトラの実

 貝がら島でとれる実。(『ほのおをこえて』)

造船所

 うみねこ島にある造船所。マリン号の整備を頼んでいる。(『青いジョーカー』『みどりの小鳥』

第5ランディング

 サラの港の係留ポイント。テールがドルフィン・エクスプレスの船を停めるのに使う係留場所。(『ドルフィン・エクスプレス』『三日月ジョリー』)

タイジロウ

 サンゴロウの兄。(『旅のはじまり』『最後の手紙』

大先生

 ナギヒコの父。先代の院長。りっぱな医者で、古い患者にはいまだに「大先生」にこだわる患者も多く、ナギヒコの悩みの種。手作りの小さないかだヨットで漂流していたサンゴロウが病院にかつぎこまれたのを助けた。(『やまねこの島』)

太陽エンジン

 うみねこ船に使われている特殊なエンジン。(『ドルフィン・エクスプレス』)

太陽電池

 うみねこ船の補助エンジン用に積まれている。霧の中でつかうと、普段の倍以上の負担が掛かる。(『最後の手紙』『ドルフィン・エクスプレス』)

タカマル

 貨物船バラクーダ号の乗員。海賊に襲われ、重傷を負う。(『三日月ジョリー』)

月ねこ族

 三日月島のあたりにすむ種族。ふわふわとした白い毛なみと水色の目。ぜいたくで、めんどくさがりやが多い。夏はつめたいものでものみながら、木かげで昼寝。(『やまねこの島』『霧の灯台』『ドルフィン・エクスプレス』)

ツキミ草

 うみねこ島にはえる、香りのする花。(『キララの海へ』)

ツバメ島

 うみねこ島の東にある島。海つばめたちの島。ねこ族はすんでいない。きりたった岸壁のわずかなくぼみに、巣を作っている。

テール

 ドルフィン・エクスプレスの配達員。ヨットレースで二回優勝したことがある。父親は真珠島からきた流れ者だったらしい。母親はテールが生まれてまもなく死んだ。枯れ草色の毛なみでなぜか首すじだけたてがみのように長い。ブルーグレイの目は父親譲り。三日月島の倉庫街にあるアパートで暮らしている。(『ドルフィン・エクスプレス』)

店員

 テールがうみねこ島のサンゴ細工屋であった若い白ぶちねこ。慣れた様子なので、テールは店員と思いこんだ。サンゴロウをオヤブンと呼ぶ。(『ドルフィン・エクスプレス』)

電気ヒトデ

 毒々しい赤と青のしまのある、かなり大きめのヒトデ。うみねこ島にはいないが、ヒトデ島には多い。うみねこ船の自動操縦を狂わせる。ヒトデが歩いたあとは、ねばねばした銀色のすじになって残る。硫黄ワサビで撃退できる。(『王様の島』)

灯台島

 南海島の北の小さな灯台のある島。まわりはひどい岩場。小さなひらべったい島で、1時間もあるけば、ぐるっとひとまわりしてしまう。たいした木も草もはえていない。(『霧の灯台』)

灯台守

 南海島の灯台守。名はカイ。南海島近くの小島の灯台に赴任したが、事故にあった貨物船の乗組員を助けようとして海に沈む。灯台のあかりにぶつかっておちた渡り鳥を何羽も世話するという話をした。(『みどりの小鳥』『最後の手紙』

とらねこおばさん

 サラの港の遊覧船の待合室の売店のおばさん。テールのことをなにかと気にしてくれる。(『ドルフィン・エクスプレス』『三日月ジョリー』)

 サンゴロウが嵐の最中マリン号に落ちてきたのを拾ったみどり色の小鳥。あざやかなみどり色で、しっぽに黄色と黒の羽がほんのすこしまじり、胸のほうは白い。海鳥ではなく、陸の鳥。
 イソキチによると、アキシマヒワに少しにているが、尾羽の色がぜんぜんちがう。(『みどりの小鳥』

〈ドルフィン・エクスプレス〉

 海の宅配屋。波からおどりあがるイルカのシルエットがシンボルマーク。もとの名前は〈イルカ運輸〉。むかしながらのさえない運送業だったのが、社長が代替わりしてからスマートに変身した。区域外への配達は特別手当がつく。(『ドルフィン・エクスプレス』)

ドルフィン用語

 〈ドルフィン・エクスプレス〉内で使われる符丁。(『ドルフィン・エクスプレス』)

トンボカズラ

 毒のあるまっかな実がつく。(『やまねこの島』)

ナオキおじさん

 ミリの父親。夜行性の酒のみの作家。ヘビースモーカー。あまいものはぜんぜん食べられない。主にミステリーやサスペンス小説を書いている。夏休みのミリとホテル・マリンに滞在する。(『キララの海へ』『ケンとミリ』)

ナギヒコ

 サンゴロウの友だち。医者。父親の跡を継ぎ、町でいちばん大きい病院のうみねこ病院の院長をしている。年の離れた姉がいる。サンゴロウがうみねこ島に流れ着いたとき、治療をした。町のアマチュア合唱団でバリトンをやっている。 医者としてのうでははるくない。育ちのいい、のんびりタイプ。ヘビと早起きが大の苦手。音楽とテニスが好きだが、およぎも魚つりもうまくない。
 サンゴロウにカレハ熱の治療のために貝がら島へ連れて行かれ、クルミと出会う。のちに貝がら島へ運ぶ薬とともに、クルミ宛の手紙をサンゴロウに託す。クルミに何通も手紙を送り、うみねこ島にくるよう、勧めている。(『キララの海へ』『やまねこの島』『霧の灯台』『青いジョーカー』『ほのおをこえて』『最後の手紙』

七ツ島

 三日月島の近くにある。島とはなばかりで、七つの岩が横一列にならんでいるだけ。潮がみちると水にもぐってしまう。岩には、ひとつずつなまえがついている。むかし海をあらした巨人族が岩にかわったとかいう伝説もある。(『黒い海賊船』『青いジョーカー』

ナミ

 ナギヒコの病院の若い看護婦。あかるい性格で、患者にも評判がいいけれど、ろうかをばたばたはしるくせがぜんぜんなおらない。(『やまねこの島』)

ナミマル

 サンゴロウの兄。(『旅のはじまり』『最後の手紙』

ナラジロウ

 貝がら島の長老、カシザエモンの2人の息子の弟のほう。カシザエモンは長男のクヌギより、ナラジロウをかわいがっていた。カシザエモン亡き後の会議で、次の長老に選ばれる。めだって小柄なねこ。ひょろりとやせていて、力もありそうにみえない。(『ほのおをこえて』

南海島

 うみねこ島からはやい船でも7日ほどのところにある島。いくつもの小さな島のあつまり。すんでいるのはほとんど漁師族で、島から島へ、かんたんな四角い帆をはった小船で行き来する。島のはしに渡り鳥が冬をすごす場所がある。定期航路はない。
 サンゴロウは、この島へ渡り鳥の研究をする学者を運んだことがある。(『霧の灯台』『みどりの小鳥』『王様の島』)

西海岸

 うみねこ島の西の海岸。うみねこ島でも、とびきり海が美しい。海からすぐに山。みかんの木があちこちにはえている。引退したカジキじいさんのすまいがある。(『霧の灯台』『最後の手紙』

西の岬

 三日月島の岬。ノアの町がある。サラの町ほどさわがしくない。風景も人ものんびりしている。めずらしいものもぜいたくなものもないが、きもちがやすまる。(『ほのおをこえて』『最後の手紙』)

ニレ

 貝がら島のやまねこ族のこども。カレハ熱にかかったカリンの兄。エノキの弟。サンゴロウにもやいむすびを教わった。夜でも目がきくし、足もはやい。診療所に閉じこめられたサンゴロウを助ける。(『やまねこの島』『ほのおをこえて』

人魚の像

 うみねこ島の鉄のはね橋のたもとにある。石の台にのって、沖のほうをむいている。しっぽにさわるとえんぎがいいといほわれている。(『青いジョーカー』)

〈ねずみとり〉

 かくれんぼとおにごっこのまざったようなゲーム。(『青いジョーカー』)

ネムリ病

 めったにないが、おそろしい病気。かかると何日もねむりつづけて、だんだんやせほそり、わるくするとそのまま死んでしまう。原因は不明。伝染する。ガラス貝からつくる薬で、伝染はふせげる。(『キララの海へ』)

ネロ・ラプトス

 やまねこ族の古い言葉で「深い海にすむ竜」という意味。伝説の生き物と思われていた。長い首、トパーズ色の目。その卵は、深い海の底で生まれ、あらしのあとで浜に打ち上げられるとされているが、ルチアの家に伝わっていた。卵はきれいなたまご形をした石にみえる。色は夜空のように黒く、つやがあり、銀色のえのぐで書きなぐったような模様が一面に着いている。表面はつるりとしている。磁力を持ち、うみねこ船に長く乗せていると船のコンパスが狂う。また、一人が長く身近に置いていると、その者の体温と鼓動を感じて、卵がかえってしまう。(『ドルフィン・エクスプレス』)

ノアの町

 三日月島の西の岬にある町。サンゴロウが、貝がら島から逃げ出したクルミを連れていったところ。町はずれにテールが育った〈ルチア園〉がある。(『ほのおをこえて』『最後の手紙』『ドルフィン・エクスプレス』)

ノアの岬

 三日月島の西がわの岬。テールが育ったいなか町がある。(『ドルフィン・エクスプレス』)

野ぶどう酒

 笛吹島製。空にかざすと青くすきとおった色にみえる。(『幽霊船』)

バジル船長

 ジンに密告されて牢屋に入れられた。密輸品の最高級の紫真珠を大量に積んでいた。(『幽霊船』)

ハナミサキ

 特急マリン号の終点。海がきれいで、温泉もある。ホテル・マリンがある。(『旅のはじまり』『ケンとミリ』『最後の手紙』)

パパ ⇒ ナオキおじさん

ハマ

 うみねこ島の白ねこ。(『やまねこの島)

バラクーダ号

 貨物船。船長ほか乗組員5名。イソナ島付近で海賊に襲われ、乗員のタカマルが重傷を負い、ホープは死亡する。(『三日月ジョリー』)

東の海

 サンゴロウがひょうにふられた。(『幽霊船』)

ピクシー

 サラが飼っているエスタトカゲ。(『黒い海賊船』)

ヒスイ島

 三日月島の南西海域にある小さな島。ぜんたいがゆたかな森におおわれ、海からみると、みどり色のぼうしをふせたようにみえる、まるくもりあかせったかたち。あまり大きくはないが、きれいな島。サンゴロウが小鳥をひろった島。
 島の南側に小さな漁港がある。島の船はみな小さく、帆船も小型のかんたんなエンジンをつんだ船もあるが、めったに遠くへはいかず、島のまわりで漁をしている。〈ドルフィン・エクスプレス〉の区域外。(『ほのおをこえて』『みどりの小鳥』『ドルフィン・エクスプレス』)

「ひとつあたえる者は、のこらずとられる」

 真珠島の商人のことわざ。(『青いジョーカー』)

ヒトデイバラ

 するどいとげのある植物。(『やまねこの島』)

ヒトデ島

 雨傘諸島にある小さな島。電気ヒトデと硫黄ワサビが自生する。(『王様の島』)

ヒナコ

 〈ドルフィン・エクスプレス〉の社長夫人。月ねこ族のおじょうさまの出。きれいな水色の目のかなりの美人でやり手。エクスプレス便の配船部長。(『ドルフィン・エクスプレス』『三日月ジョリー』)

フウロン草

 うみねこ島ではめずらしいが、貝がら島にはふつうにはえている草。(『やまねこの島)

笛吹島

 三日月島の北にある島。幽霊船をみた者は必ず不幸になるという迷信がある。(『幽霊船』)

フジモリ建設

 ケンのおとうさんがはたらいている会社。ハナミサキにホテル・マリンを建設中。(『旅のはじまり』)

古い地図

 サンゴロウがカゼノスケにもらった、うみねこ族の宝のかくし場所をしめす地図。スーパーマーケットの特売日のちらしの裏に、えんぴつでこまかく書きこまれている。(『旅のはじまり』)

フルヤ・サンゴロウ ⇒ サンゴロウ

〈ブロック〉

 海にあるがけ、あるいはつぎめみたいなもの。かさなってはいるが、完全にとぎれている。時間がたつと変化する。不安定なもので、入り口も出口もひとつではない。ブロックをとおりぬけるには、特殊なエネルギーをそなえた船が必要。いまのうみねこ島では〈ブロックぬけ〉は禁止されている。(『ほのおをこえて』『最後の手紙』)

〈ブロックぬけ〉航法

 特殊な重い鉱石をつかった太陽電池でしか出せないエネルギーでおこなう。古いうみねこ船でつかっていたもので、ウミガメ号がそれのできる最後の船だった。危険が大きく、いまのうみねこ島では禁止されており、免許停止になる。
 危険が大きく、いまのうみねこ島では禁止されている。(『ほのおをこえて』『最後の手紙』)

ボウス岩

 キララの海にある岩。てっぺんがつるりとまるい、きみょうなかたちの岩。キララの海を乗り切る目印の一つ。(『キララの海へ』)

「ポケットから手をださなければ、鳥はとれない」

 うみねこ島のことわざ。とにかくやってみるというときに使われる。ナギヒコの父の口ぐせだった。(『やまねこの島』)

補助エンジン

 うみねこ船に取り付けられている。(『青いジョーカー』『ドルフィン・エクスプレス』)

ホテル・マリン

 ケンのおとうさんが設計し、はたらいているフジモリ建設が、ハナミサキに建設したホテル。ケンがサンゴロウに出会ったころは、半分にけずった山から、海の波うちぎわまでをそっくりつかってたてられるらしいが、まだ土台ができたばかりだった。
 完成したホテルには、プールやテニスコート、野外ステージ、部屋からそのまま泳ぎにいけるきれいな砂浜、子ども用のプレイルーム、宿泊客用のモーターボートなどがあり、図書室では映画までみられる。(『旅のはじまり』『ケンとミリ』)

ボートの木

 うみねこ島に生える木。葉っぱが大きくてじょうぶで、おもちゃのボートをつくるのにちょうどいい。(『ほのおをこえて』

ホープ

 貨物船バラクーダ号の乗員。海賊に襲われ、死亡。(『三日月ジョリー』)

ホワイト・テール号

 テールの小型レーシングヨット。白いヨットで、白地に青のほそいストライプのはいった帆。二個のトロフィーをこれでとった。『ドルフィン・エクスプレス』

孫娘

 カジキ船長の孫娘。かしこそうな大きな目をしている。(『霧の灯台』)

マヒルヅタ

 むかしから、解熱剤につかわれた薬草。(『やまねこの島』)

ママ

 ミリの母親。(『キララの海へ』)

マリン号

 ケンがサンゴロウの船につけた名前。(『旅のはじまり』『ケンとミリ』)

マリン号(2代目)

 サンゴロウの船。せいぜい3人しかのれない小さな船。うみねこ島の造船所でつくられた。サンゴロウにとっては2代目の船。マリン号という名は、初代の船にケンがつけた。
 三つのレースで優勝して得た賞金で手に入れた。サンゴロウの船。帆は白。風と太陽エンジンではしる。自動コンパスの性能はすごくいい。この船で7日間の旅をぶっとおしに走ることは無理ではないが、したいことではない。(『キララの海へ』『やまねこの島』『黒い海賊船』『霧の灯台』『ケンとミリ』『青いジョーカー』『ほのおをこえて』『みどりの小鳥』『幽霊船』『王様の島』『最後の手紙』

マリン3号

 9番線ホームから出る特急。終点は海べの駅ハナミサキ。ドアは水色。シートは、雨ふりの海みたいな色。ケンがお父さんに会うために1人で乗った電車。5年後には、スーパーマリン3号に変更になり、ハナミサキまでの所要時間は20分早くなった。(『旅のはじまり』『ケンとミリ』)

マリン4号

 マリン3号から途中下車したケンが乗ることになっていた次の特急。(『旅のはじまり』)

三日月島

 サンゴロウがサンゴ屋に頼まれてサンゴ細工を売りにいく島。わりと大きな島で、まわりには小さな島がたくさんある。なまえどおり三日月のかたちをしている。すんでいるのは、だいたいが月ねこ族で、うみねこ族もすこしいる。島まではわりあいらくな旅。以前、カレハ熱がはやったことがある。海賊がでるといううわさがある。
 南海島からの帰りにサンゴロウが近くを通った。
 〈ドルフィン・エクスプレス〉の事務所がある。(『キララの海へ』『やまねこの島』『黒い海賊船』『霧の灯台』『青いジョーカー』『ほのおをこえて』『みどりの小鳥』『幽霊船』『最後の手紙』『ドルフィン・エクスプレス』『三日月ジョリー』)

ミサキ

 カジキ船長の孫娘。早くに両親をなくし、カジキ船長に育てられている。おとなしい子で、あまり口もきかないが、しんは強そう。かしこそうな大きな目をしている。カジキじいさんの依頼を断ったサンゴロウに、船の扱いを教えてくれるよう、直接頼みに来る。クラブ・ラメールの上級クラスでヨットの操縦を習っている。(『霧の灯台』『最後の手紙』

ミズキ

 貝がら島のさかつぼ谷の大工。(『ほのおをこえて』)

〈水だる〉

 海水から飲み水をつくりだす装置。うみねこ船にとりつけられている。(『キララの海へ』)

〈道しるべ〉

 船乗りたちが自動コンパスを呼ぶ呼び名。二重になったまるいガラスの内がわに、現在位置と目的地を細い線でうきあがらせている。太陽電池をつかっているので、磁気をふくんだ霧がでると、くるって使えなくなる。中古のものは前のデータをきれいに消すのはむずかしく、へんなくせがついているとあぶない。(『やまねこの島』『黒い海賊船』『霧の灯台』『青いジョーカー』)

港町のサンゴ屋

 サンゴの売買や、加工したサンゴ細工を売っている店。うみねこ島の表通りに店をかまえている。店はぱっとしないが、町でいちばんいい品物をあつかっているという評判の店。水晶サンゴをあつかうのはこの店だけ。サンゴロウは、サンゴ細工を三日月島に運ぶ仕事を請け負っている。サンゴロウの連絡先になっていて、サンゴロウが留守のとき、郵便物や伝言をあずかったりしている。(『キララの海へ』『黒い海賊船』『霧の灯台』『青いジョーカー』『ほのおをこえて』『みどりの小鳥』『最後の手紙』『ドルフィン・エクスプレス』

南の村

 うみねこ島の南の村。イカマルの出身地。(『黒い海賊船』『霧の灯台』)

南の陸地

 北の陸地で海をこえたところにあると信じられていた土地。北よりもっとゆたかで、もっとすばらしいところとされていた。(『ほのおをこえて』

ミリ

 セキグチ・ミサト。人間の女の子。サンゴロウを助ける。〈貝の耳〉の持ち主。〈声の波〉も使える。ホテル・マリンにとまっていた。町そだち。家はハナミサキから特急マリン号で四時間ほど。大きくなったら鳥になりたいと思っている。サンゴロウと〈声の波〉を使える。ナギヒコがあてずっぽうでつないだ無線が、ミリの携帯電話とつながり、サンゴロウの〈声の波〉をうけて、ナギヒコがマリン号をあやつるのを助ける。
 ケンとは母親同士が姉妹。7歳の夏、遊び相手に来ていたケンとともに海に流されるが、〈声の波〉でサンゴロウのアドバイスをケンに取り次ぎ、難を逃れる。(『キララの海へ』『やまねこの島』『ケンとミリ』『最後の手紙』)

紫真珠

 大つぶの宝石。(『幽霊船』)

モモヨ

 貝がら島のねこ。カレハ熱にかかる。(『やまねこの島』)

ヤシの実酒

 南海島の酒。(『霧の灯台』『王様の島』)

野鳥学会

 イソキチがサンゴロウが拾った鳥のことを報告しようとした学会。(『みどりの小鳥』

ヤナギ

 貝がら島のねこ。カレハ熱にかかったこども。(『やまねこの島』)

山イモ酒

 ヒトデ島で作れる唯一の酒。(『王様の島』)

やまねこ族

 ねこのふたつの種族の一方。もう一方のうみねこ族とたがいになかがわるく、しょっちゅうけんかをしていた。するどいコハク色の目、がっちりした手足をもつ。(『旅のはじまり』『やまねこの島』『ほのおをこえて』『最後の手紙』

やみねこ

 キララの海にすみついている、ねこのかたちをしたばけもの。まっ黒のやみの顔に、ぽかりとあいたふたつの穴のような目は、からっぽ。ぼわんとふるえるひくい声。かびくさいような、しめっぽいにおいがする。火がきらい。大きさのわりに、細いうでで、鳥の足みたいに、まがったつめがついている。サンゴロウを二度取り逃がし、今度こそはと狙っている。(『キララの海へ』『最後の手紙』

幽霊船

 セトーの海にでるといううわさがある。ひどく古い型の帆船で、ぼろぼろの帆をあげたまま漂流している。あらわれるのは雨やくもりの日だけで、天気のいい日にはすがたをみせない。(『幽霊船』)

ヨク

 エクスプレス便の配達員。去年テールといっしょに入社した。まじめないいやつ。気が優しくて心配性。(『ドルフィン・エクスプレス』『三日月ジョリー』)

ラム

 サンゴロウが笛吹島の港の酒場で出会ったやせた灰色のねこ。顔が三角形にとがり、みょうにつるりとした感じの声をしている。笛吹島の商人。(『幽霊船』)

リオナ

 ヒスイ島に住むやせた若い娘。サンゴロウが送ったエクスプレス便の受取人。受け取りを拒否する。サンゴロウにネロ・ラプトスの卵を売った。(『ドルフィン・エクスプレス』)

漁師の娘

 南海島の漁師の娘。おとなしそう。イソキチと結婚することになる。(『青いジョーカー』)

リュウの口

 キララの海にある、ガラス貝がとれるところ。岩のまんなかに、ぽっかりと黒い洞窟が口をあけている。波がとずかで、風もあたらない。(『キララの海へ』)

ルシアギク

 クルミが農園の第二温室で世話をしている花。(『最後の手紙』)

〈ルチア園〉

 テールが育てられたところ。家のない子をひきとる施設。お上品なところで、いちおう栄養のあるものを食べさせてくれ、やぶれていないものを着せてくれ、世の中にでて役に立つことをいろいろと教え込んでくれる。テールはここの脱走記録を更新した。(『ドルフィン・エクスプレス』)

黒ねこサンゴロウの世界

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