本体価格¥3000 写真オプション¥1500 ブックケース¥200
<ストーリー紹介>ゆうちゃんを主人公にした場合の例です。
実際の文章は縦書きとなります。本体サイズ約21cm×24cm
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ゆうちゃんと はなのようせい |
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みずさき ゆうきちゃんへ 2002年3月3日 おとうさんとおかあさんより |
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あたたかい はるのひです。 モクレンの うすむらさきいろのはなが うたっています。 スミレも タンポポも ほほえんでいます。 ゆうちゃんは ちかくの のはらに はなをつみに いきました。 ピンクの じゅうたんを しきつめたような レンゲのはなで いっぱいの のはらです。 ゆうちゃんが レンゲのはなで かわいいくびかざりを あんでいると うつくしい ちょうちょが とんできて いいました。 「あなたが ゆうちゃんですね。 ずっと さがしていました。 どうか わたしのはなしを きいてください」 |
| 「じつは わたしのすむ ようせいのくにのおうじさまが おきさきを おえらびになる ぶどうかいを ひらくことになりました。 ところが ユリのようせいに うらないをしてもらうと そのよる ようせいのくにに とても ふきつなことがおこり くには ほろびてしまうだろう というのです。 ようせいのくにを すくえるのは ゆうちゃんというなまえの 7さいの おんなのこだけだとも。 ユリのようせいの うらないが はずれたことは いちどだってありません」 ゆうちゃんは ちょうちょのはなしに ちょっとおどろきました。 でも こまっているちょうちょが きのどくになり いいました。 「わたしに できることなら ぜひ おてつだい させてください」 ちょうちょは たいへんよろこんで 「それでは さっそく まいりましょう」 と はるかぜに のって まいあがりました。 |
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やがて にじいろの きりが たちこめてきて ちょうちょは そのきりの なかに きえていきました。 ゆうちゃんも きれいで よいかおりのする きりのなかに はいっていきました。 きりが すこしずつ はれてくると ゆうちゃんの めの まえに うつくしい バラのアーチが あらわれました。 そして そのむこうには ゆうちゃんが いままで みたこともないような あいらしい はなぞのが のぞいていました。 「さあ ここが ようせいのくにです。 この はなのかんむりを かぶってください」 |
| ちょうちょが はなのかんむりを ゆうちゃんのあたまに のせると ゆうちゃんは みるみる ちいさくなりました。 そして きれいな スズランの はなびらで できた かわいらしいドレスに つつまれました。 ゆうちゃんは うれしくなって あたりを みわたしました。 すると あちこちの はなかげに かわいらしい ようせいの すがたが ありました。 |
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ようせいたちは みな こんやの ぶどうかいに
そなえて おけしょうの さいちゅうでした。 ツキミソウのようせいは つややかな クリームいろのドレスに おそろいの かわいらしい くつをはき クリームいろの アイシャドーをつけて とても みりょくてきです。 マリーゴールドのようせいの きんいろのドレスも うっとりするほどの うつくしさ。 かがみの まえで サッシュを しめてもらっているのは ポピーのようせい。 ゆうちゃんは すてきな ようせいたちに ただ みとれるばかりでした。 |
| そんな はなのようせいたちの なかで ひときわ きよらかで うつくしいのが バラのようせいでした。 「ゆうちゃん よくいらして くださいました。 ぶとうかいが ぶじにおわりますように みとどけてください」 バラのようせいは ゆうちゃんのてをとって いいました。 「バラのようせいさん。そんなに しんぱいしないで! きっと おやくに たてると おもいます。 どうぞ あんしんして ぶとうかいに いらしてください」 ゆうちゃんは ちからづよく いいました。 「ゆうちゃん ありがとう。 これで あかるい きもちで ぶとうかいに いくことが できそうです」 |
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そのころ おしろの そばにある おおきな カシのきの あなにすむ クモのまじょも ぶとうかいにいく じゅんびを していました。 クモのいとで おった くろいドレスと あかいめが ロウソクのひかりに あやしく ひかっています。 「この まほうのかめんを かぶれば どんなに よごれたこころも かがやくばかりの うつくしさ。 おうじさまも むちゅうになるはず。 おきさきに なったら このくにを のっとって わたしの おもいのままに してしまおう」 まじょは あやしく わらいました。 |
| こがねいろの ゆうひがしずみ あたりは すっかり よるのけはいに つつまれました。 さあ ぶとうかいの はじまりです。 つきのひかりに てらしだされた ふしぎな ひろばに あつまった ようせいたちは おもいおもいの うつくしい ドレスを みにまとい それはそれは はなやかです。 ゆうちゃんは ゆめのような ぶとうかいを ちょうちょといっしょに きんいろのクッションにすわり ながめていました。 うつくしい ようせいたちの なかでも おうじさまは やはり バラのようせいの きよらかな うつくしさに こころを うたれました。そして 「わたしの おきさきは このかたをおいて ほかにいない」 と おもうのでした。 かろやかに ゆうがに おどる おうじさまとバラのようせいの すがたに だれもがみとれ おにあいだと ささやきあいました。 |
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「ダンスの おあいてに えらばれるのは わたしのはず」 と じしんたっぷりだった クモのまじょは かめんの おくで おそろしい キバを むきました。 そして バラのようせいと おどっている おうじさまに しずかにちかづいて めにみえない クモのいとを まきつけたのです。 すると おうじさまは ふらふらと バラのようせいの もとをはなれて クモのまじょと おどりはじめました。 「くろいドレスのかたって いったい どんなかたなのかしら」 ゆうちゃんが そうおもいながら ふたりに ちかづいたとき まじょは「しまった」と おもいました。 まさか ここに にんげんが いるとは おもっても みなかったのです。 まほうのかめんも にんげんには つうじません。 ゆうちゃんには うつくしい かめんを とおして らんらんとひかる あかいめが みえたのです。 |
| ゆうちゃんは おもいきり おおきなこえで さけびました。 「おうじさま!くろいドレスのかたは きけんです」 おうじさまは はっとわれにかえり けんをぬきました。 まじょは かめんを むしりとると まほうのつえを ふりあげて おうじさまのけんを たたきおとしました。 ゆうちゃんは むちゅうで おうじさまの おとした けんを ひろって クモのまじょに なげつけました。 けんがあたると クモのからだは けむりと ともにきえうせて くろいドレスだけが のこりました。 |
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おうじさまは ゆうちゃんに かけよりました。 「あぶないところでした。 よく クモのしょうたいが わかりましたね」 「ありがとう。 たいせつな わたしたちの おうじさまと うつくしい ようせいのくにを すくっていただいて」 と バラのようせいも なみだを いっぱいためて いいました。 おうじさまは ゆうちゃんに いいました。 「こんやは ほんとうに ありがとう。 おかげで たいせつなひとを みつけることが できました」 おうじさまと バラのようせいは まもなく けっこんすることに なりました。 ゆうちゃんは ふたりの けっこんしきの ようすを おもいうかべて とても しあわせな きもちになりました。 きっと どんなにか はなやかで うつくしい ことでしょう。 こうして おうじさまは すばらしいおきさきを みつけることが できたのでした。 |
| いつしか そらも うすべにいろに そまっていました。 やがて どこからか ちょうちょのひく かぜのばしゃが やってきました。 ゆうちゃんが そはらのいえに かえるときが きたのです。 「さようなら おうじさま。さようなら バラのようせい」 「さようなら ゆうちゃん。 わたしたちの けっこんしきには きっと いらしてくださいね」 ゆうちゃんは うなずきました。 ゆうちゃんは ばしゃのなかで おみやげに もらった つつみをあけてみました。 なかに はいっていたのは うつくしい オルゴールでした。 ふたを あけると おうじさまと バラのようせいが ぶとうかいで おどった きょくが ながれてきたのでした。 |
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| ゆうちゃんへ いつもげんきで すてきなえがおをみせてね わらっているゆうちゃんが だいすきです。 ずっとなかよく いっぱいいっぱいあそぼうね おとうさんとおかあさんより |
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