■会社側のメリット
マイカーの業務利用は、会社にとって経費や管理面で多くのメリットがありあます。
まず、経費の点ですが、購入するための資金を節約することができます。本来なら業務に使うための自動車を購入しなければならない訳ですが、マイカーを利用できればそれが不要になるということです。
管理面でも、会社が保有する訳ではありませんので、管理の手間が省けるでしょう。またマイカーであれば、会社からあれこれ指示しなくても、自動車の手入れはよくなるはずです。さらに、マイカー用と会社の業務用の駐車場が重複しませんから、その分だけ敷地も少なくてすむでしょう。
■社員側のメリット
社員側のメリットとしてまず考えられるのは、借り上げ使用料を支給されるので、その分の個人負担のコストが軽減されるということです。そのほかにも保険料や駐車場の費用を負担を会社にしてもらえるといったこともあげられるでしょう。
また、自分の自動車ですので、いつでも自由に使えますし、万一交通事項を起こした場合もその処理を会社側にやってもらえるといったメリットもあります。
■双方のデメリット
マイカーの業務利用はメリットばかりとは限りません。まず、会社にとっては交通事故を起こした場合の会社の責任範囲が広くなることがあげられます。通勤利用だけ認めているような場合には、通勤時に交通事故を起こしても会社の責任を問われることはほとんどないでしょう。しかし、業務利用を認めている場合には、業務利用中の交通事故に限らず、通勤時の交通事故についても会社の責任が問われる可能性が大きくなります。
社員にとっては、私用のみならず業務用にも使う訳ですから、自動車の損耗が激しくなるというデメリットがあります。また、業務利用に認める自動車の種類や色が会社によって指定されることもあります。もし、それに従うということになれば自動車の選択の幅が狭まってくるでしょう。
マイカーの業務利用には、このようなメリット、デメリットがあります。こうした点を理解したうえで、業務利用のマイカー管理を行う必要があるでしょう。特にデメリットの中でも説明したように、マイカーを業務利用すると交通事故による会社の責任の範囲が広くなります。当然、その管理は通勤用で認めているマイカーの管理よりも厳しいものでなければならないでしょう。
■業務利用基準の検討
会社によっては、業務に使えるのであれば、特別な条件を設定しないということもあるかもしれません。しかし、マイカーを業務に利用する場合、一般的には車種であるとか色などについての基準を設けています。会社の業務に使う以上、何でもかんでもいいという訳にはゆかないでしょう。交通事故についての会社責任の問題もありますので、一定の利用基準を定めておいた方がいいでしょう。
その際、借り上げ使用料や、保険料、税金等の取扱いについてもどのようにするかを検討しておきます。また会社のマークを入れるのであれば、大きさや色等を指定する必要もあるでしょう。
■規定の作成
マイカーの業務利用も通勤利用と同様、その取り決め事項は文書の形で規定化しておく必要があります。
規定の中には、利用基準であるとか、交通事故を起こしたときの扱いや交通違反の処置などについて定めておくべきでしょう。