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ロバート・F・ヤング
ロバート・F・ヤング Robert Franklin Young (1915〜1986)
一言でいうと、愛を語るアメリカのSF作家。ハインラインを筆頭とするシンプルで上昇思考の強そうなのがアメリカ人だが、そうでなく、ヤングは繊細でロ
マンス傾向の強い、理想主義的な面がある。それは、キリスト教のアガペー(無償の愛)に根があるのかも知れない。
関連サイトは、探したけど分かりませんでした。こ
ちら。URLは掲載しませんが、フランスには熱烈なファンがいるようです。
http://isfdb.tamu.edu/cgi-bin/ea.cgi?Robert_F._Young
http://www-users.cs.york.ac.uk/~susan/sf/books/y/rbrtfyng.htm
http://www.fantasticfiction.co.uk/authors/Robert_F_Young.htm
http://www.scifan.com/writers/yy/YoungFRobert.asp
原書を是非とも入手したい方、eBOOKSです。
http://www.fictionwise.com/eBooks/RobertFYoungeBooks.htm
『ジョナサンと宇宙クジラ』Jonathan
and the Space Whale (1977) 伊藤典夫・編訳(ハヤカワ文庫SF)
「九月は三十日あった」
子持ち中年男性と家庭教師ロボットの話。
「魔法の窓」
綺麗な風景画を買ったのだが、それは魔法の窓に映った景色だった。
「ジョナサンと宇宙クジラ」
星々を飲み込む巨大な宇宙クジラ。しかし、彼女の本性はうら若きたおやかな乙女であった。クジラに飲み込まれた男は、聖書のヨナ=すなわ
ちジョナサン。彼女と彼の物語。
「サンタ条項」
悪魔との契約で、サンタクロースが存在し、贈り物を貰えるようにしたが、問題はサンタが存在するためには、他の事態も生じるという、悪魔の「免責条項」
だった。
「ピネロピへの贈りもの」
ある寒い日、丘に佇む少年を招き入れたおばさん。愚痴ったのは、猫のピネロピにもうミルクをやれないこと。
「雪つぶて」
異星人がやってきた時、中尉の脳裏に浮かんだものは、少年の日の思い出だった。
「リトル・ドッグ・ゴーン」
潰れた男が目を覚ますと、そこには、ぼろ雑巾のような尻尾を振る、犬がいた。男はその犬と共に再起を賭ける。犬にはテレポーテーション能力があった。泣
けます。特に犬好きには。
「空飛ぶフライパン」
都会の暮しに疲れた女の前に、空飛ぶフライパンが現れた。地球を攻撃に来たと中の小人が言う。小人の動機が面白いですが、ケルト系の小人さんが仕事をし
てくれるってネタが分からないと・・・分からないだろうな。
「ジャングル・ドクター」
彼女は、間違って辺境の惑星「地球」に飛んできてしまった。彼女は宇宙の精神科医で、任地に行こうと思うのだが、最初の患者が気に掛かってしまった。
「いかなる海の洞にも」
どんどん大きくなっていく女性。彼女の恋人と彼女の姉が、そんな彼女をなんとか世話するが、実は彼女が育つには理由があった。
解説にもありますが、只、愛を描くならSFの必要性はない。ヤングはSFを目指して、その中で愛を語るのが信条です。心優しさ、それが詰まったSF作
品、例えば、「ジョナサンと宇宙クジラ」「リトル・ドッグ・ゴーン」「たんぽぽ娘」がベストかな。
『ピーナツバター作戦』
Operation Peanut Butter and Other Stories (1983) 桐山芳男編・青心社
「星に願いを」
軍事独裁国で足の不自由な男が長年、同じ夢を見つづける。その夢の中の女性と知り会う。その裏には秘密があった。
「ピーナツバター作戦」
干ばつに襲われる地方、そこで少年がピーナツバターのサンドイッチを食べていると、どこからともなく妖精が現われて、おねだりする。
「種の起源」
人類の祖先は、実はって話だけど、一番良いのは、マンモス型航時機サロメです。・・・サロメは舞姫なんで、そういう趣向でもあったか。
「神の御子」
天候さえ制御する、技術の未来、常夏の季節が崩れて、秋が来て、不審に思ったジョゼフは、技術尼のメアリーを訪ね、二人して、技術神の元に向かう。
「われらが栄光の星」
密航した女の子の嘆願にもくじけず、本来の仕事を完遂しようとした、ナサニエル・ドレイクは、さまよえるオランダ人のごとくになってしまう。失った娘は
どうい娘であったかを尋ね回る船長。
常に、愛というテーマでSFに臨むのがヤングである。密やかな場合もある、あけっぴろげな時もある、そして、時に照れを覚えながらも、その感傷的な愛に心
を揺るがせられてしまう。それが、ヤングの作品である。
代表作は「たんぽぽ娘」The Dandelion Girl (1961)でしょう。
『年刊SF傑作選2』創元SF文庫 収録
『たんぽぽ娘』海外ロマンチックSF傑作集2 収録
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