海外のホテルでは、チェックイン前でも、チェックアウト後でも、荷物を預かってくれるのが常識。

「間違いだらけの海外個人旅行」より。
32項:海外のホテルでは、チェックイン前でも、チェックアウト後でも、荷物を預かってくれるのが常識(前半)。

「どこどこの町の○○ホテルは、とても親切で、チェックアウトした後も、頼んだら、私の荷物を預かってくれました。私って魅力あるのね(うふっ)」という、大きな勘違いをした、日本で一度もモテたことがなく親切にされたことのないと容易に想像される女性のコメントが日本のガイドブックに掲載されていた時代があった。

ガイドブックはわざわざ「日本人に親切なホテル」と推薦していた(ただし、このホテルのマネージャーは日本女性専門に暴行を繰り返していたとか)。
日本の旅館は取って付けたような白々しい親切が売り物でも、それは、宿泊している間だけのことで、朝は早くから旅館を追い出されてしまう。

荷物を預かってくれなどというと、イヤーな顔をされる。
日本という国は建前だけで、本当のサービスの存在しない国だと、これでもよくわかるよね。

しかし、世界中ではチェックイン前も、チェックイン後も宿泊客の荷物を預かるくらいは、サービスのうちにも入らないくらいの当然のことだ。

だから、利用する交通機関の関係で、しばらく町にいなければならなくなったら、遠慮なくホテルに荷物を預けて、動き回ればいい。

上の文章は、「間違いだらけの海外個人旅行」に書いた一般論だ。
それを具体例で説明しておこう。

まず基本的には、海外では、バックパッカー宿にも普通のホテルにも荷物室があるもの。
そして、サービスとして、戻ってくる人には無料で預かっていたものだ。

例えば、いまはなき伝説のロサンジェルスの安宿「ホテル加宝」では、空いた部屋を荷物室にしていた。
長期宿泊者も多かったし、うっかり長期滞在する旅行者も多かった。

「ちょっと南米を一回りしてくる」とか「日本へ戻って金を稼いでくる」とかいう理由で、荷物を置いていったりした。
なかには、アメリカで車やバイクを買って、そのまま駐車場に置きっぱなしにしている人もいたよ。

これも、全部無料で預かっていたからね。
でも、ほとんどは帰ってこなかったので、宿泊者連中が山分けしていた。

荷物を預かるバックパッカー宿というのは、正直、旅行者が帰ってこないことを期待しているんだよね。
最近は、カオサンのバックパッカー宿も世知辛くなって、一日当たりいくらという料金を取るところもあるようだ。

これは、預けたまま戻ってこない人がいたときに処分する名目(料金未納で没収!なんかね)が必要だから。
普通のホテルでも、荷物の預かり料を取るところもあれば、取らないところもある。

一般的には、預かり料は取らない。
ちょっと長く預けたと思ったら、担当者にチップを払えばいいだろう。

問題なのは、すぐに戻ってくると思っても、旅に出たら戻ってこないことが結構あること。
僕は、銀座のママの息子を連れて、ロンドンからちょっとパリへ行った。

このとき僕はバックパックの他にフライトバッグを持っていた。
とにかく荷物になるので、ロンドンのビクトリアステーションの荷物預かり所(Left Luggage Office)に置いておこうかと考えた。

結局持ったままドーバーを渡ったが、僕はそのまま、パリからスペインへ移動した。
バルセロナでスペイン語学校に通い、アンダルシアの町を巡った。

さらにはジブラルタル海峡をフェリーで渡って、アフリカ大陸へ渡った。
そのまま、モロッコ、アルジェリア、チュニジアと北アフリカ三国(マグレブ諸国)を移動する。

ローマへ飛んで、イタリア、フランスと鉄道で旅をして、フェリーでイギリスのポーツマスへ入った。
まあ、イギリスへ戻るまで半年かかったわけだが、その間荷物を預けたままにしておいたら、その料金で破産してしまったことだろう。

というのは、世界旅行者オキマリの大げさな話(冗談)ですから、本気にしないように。
たぶん荷物が処分されただけですんだけどね。

というか、とても怖くて取りに行けなかっただろうしね(笑)。
10年前のエッチDVDを借りたまま返しそこなって、延滞金が膨大な額になっているとドキドキしている人は、その感覚がわかるだろう。

僕は結局、フライトバッグやスペイン語学校の教材なんかは、バルセロナから日本へ送ったよ。
だから、旅先で不要になったものは、ホテルに預けたりせず、日本へ送ってしまえばいいだけだ。

短い期間ならば、泊まったホテルに預けておけばいい。
ただそれだけの常識なんだけれど、日本人はすぐに、「コインロッカーはありますか?」なんて考える。

海外で誰でも通れるところにコインロッカーを設置したら、すぐに盗難にあう。
これもまた、世界常識が完全に欠如した、日本人ならではの考えなんだね。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20080307#p2