お金の持ち方概論 現金 トラベラーズチェック クレジットカード 国際キャッシュカード 送金 ヒント
《国際キャッシュカード》
01) 国際キャッシュカードとは、普通のATMカードで、それが海外で使えるというだけの単純なもの。
02) 日本の国際キャッシュカードは、一般に手数料がかかります。
03) 国際キャッシュカードの、両替率はあまりよくないことに注意しましょう。
04) 国際キャッシュカードは24時間いつでもお金が引き出せるのが便利です。
05)  国際キャッシュカードは危険です。
06) 国際キャッシュカードは予備として、送金手段として持っていくのがいい。
これに関連して「シティバンクの国際キャッシュカード(シティカード)を使っていた時代は終わったかもね」を読んでみて下さい。
世界旅行者としては、「どの銀行のものでも、まだ現在は、国際キャッシュカードは使わない方がいい」という考え方です(2006年)。
海外旅行に国際キャッシュカードを持っていくときの、利点と問題点を考えてみます。
01) 国際キャッシュカードとは、普通のATMカードで、それが海外で使えるというだけの単純なもの。
キャッシュカードとは、銀行にある自分の口座から、ATMを利用して現金を引き出すためのカードで、日本でも一般に利用されています。
国際キャッシュカードとは、海外にあるATMを使って、日本の銀行の口座から直接、現地通貨を引き出すためのカードです。
これだけ聞いて、「それは便利だ!」と跳びついて、長期海外旅行を国際キャッシュカードだけでやろうとする、勘違いした人たちがたくさんいます。
それは止めた方がいいですよ。
というのは、国際キャッシュカードは、引き出しに手数料がかかり、両替率が悪いので、損です。
さらに、ATMが対応していない国があり、ATMが存在しない国もあり、磁気の異常、カードが飲み込まれるなど確実性がありません
また、スキミングや盗難によって、口座のお金が全部盗まれてしまう可能性もあるので、非常に危険です。
ですから、特に長期海外旅行の場合は、メインで使わないで、あくまで予備で持って行くのがいいと思います。
これが結論ですが、以下それを説明します。
02) 日本の国際キャッシュカードは、一般に手数料がかかります。
国際キャッシュカードは、利用できるATMは提携しているATMに限られていて、どのATMからもひきだせるわけではありません。
カードにその提携先ごとに、PLUSやCIRRUSなどのマークがあるので、同じマークのATMから引き出せることになってます。
PLUSがVISA系列、CIRRUSがMASTERCARD系ですが、こだわりあがるなら、各銀行に問い合わせてください。
一つのATMマシーンがPLUSなど一つだけに対応しているというのは少なくて、PLUSやとCIRRUSを含む複数の会社(STARなど他にもいろいろあります)と提携している場合が多いので、どちらを選んだ方が有利か悩むほどのことではありません。
海外両替の基本は、いつでも現地通貨が入手できるように用意しておくことですから、一つの手段でダメなら、別の手段をとることです。
T/Cの両替もできず、現金もなく、国際キャッシュカードが使えなければ、クレジットカードでキャッシングすればいいだけです。
国際化の進んだ欧米の国々では、自分の銀行のカードが、何の手続きもせずに、そのまま海外でも使えるようになっているのが普通です。
僕が持っている米国銀行のキャッシュカード(ATMカード)は、もんだいなく、海外の銀行のATM(メキシコ、日本で確認済み)から引き出せます。
日本ではそのPLUSやCIRRUSと提携しているATM自体が非常に少なくて、外国人が日本でカードを使ってお金を出そうとすると、なかなか見つからず、ワールドカップサッカーのときなど、大きな問題になりました。
日本の郵便局のATMは、海外のカードの引き落としに対応しています。
シティバンクのシティカードなどを除いて、日本の普通の銀行のキャッシュカードはそのままでは海外で使えないので、海外で使用できる国際キャッシュカードを別に、改めて取得しなければなりません。
ただ、一口に国際キャッシュカードといっても、現在の日本では発行銀行によってサービス、システムがそれぞれ違うので、一般論として簡単にひとくくりにはできないのが面倒です。
例えば、みずほ銀行では、旧富士銀行では国際キャッシュカードは貯蓄預金の口座から引き落とすので、貯蓄預金口座を別に作ってカードも新規に作ることになります。
普通預金口座にお金があっても、貯蓄預金口座から引き落とされるので、海外で使うお金の分をあらかじめ貯蓄預金口座に入れておかなければなりません。
ところが、同じみずほ銀行でも、旧第一勧業銀行では、国際キャッシュカードを引き落とすのは普通預金口座からで、その国内用の口座とは別に、普通預金口座を作ることになるようで、この普通預金口座から引き出されることになるとか。
名称は違いますが、「海外で引き出すお金の分の口座を別に作っておく」という意味では、同じシステムです。
しかし、三井住友銀行では、自分の普通預金口座に国際キャッシュカードを作れるので、いちいち海外で使うお金を別の口座に移動させなくてもいいので、その点は便利なようですね。
銀行のサービス、手数料などは複雑怪奇で、さらに急激な変化が予想されます。
どこが絶対に有利ということはないので、こんなところはあまり考えずに、自分が普通に使っている口座のある銀行の国際キャッシュカードを作った方がいいでしょう。
日本のシティバンクでは、普通預金口座からお金を引き出すのに、シティカードというキャッシュカードを使いますが、これはそのまま海外でも使える国際キャッシュカードになっています。
シティカードは海外で引き出すときの一回あたり手数料は無料です(ただ、海外のATMの使用手数料は取られる可能性がある)。
シティバンクは便利なのですが、ある程度以上の預金額がないと、毎月口座維持手数料を取られます。
また、シティバンクに口座を持たなくても、海外のATMで現金を引き出せるワールドキャッシュカードというものもあります。
こちらは、口座がないのですから、口座維持手数料は取られませんが、カードを作るのに1050円、一回の引き出しあたり200円の手数料が取られて、さらに、海外のATMの手数料が取られる可能性もあります。
詳しくは、この下にある、シティバンクのサイトを読んでください。
日本でも銀行の合併、国有化をにらみ、銀行のサービスは、これからさらに変化することでしょう。
国際キャッシュカードのシステムも、例外ではありません。
ですから、今現在の状況については、自分で銀行に直接電話をかけて、詳しく聞くことを勧めます。
ただ、銀行の問い合わせ窓口が海外での国際キャッシュカードの実際の使い方などについて、知っているとは限りませんし、また、知っていても教えない可能性は大きいです。
インターネットの銀行のサイトにも、説明があるところもありますが、肝心なところは説明不足でよくわからないものです。
しかし、問い合わせ電話番号は、銀行のサイトにあるので、そこから電話番号をゲットしてください。s
03) 国際キャッシュカードの、両替率はあまりよくないことに注意しましょう。
国際キャッシュカードのコストについて考えてみます。
まず第一に、国際キャッシュカードの発行手数料がかかります。
これは一枚当たり、千円程度(たいていは1050円)です。
また、一般的には、一回の引き出しについて200円、残高照会で100円などの手数料が日本側でかかります(シティバンクや新生銀行では、かからないが、預金額によっては口座維持手数料がとられる場合がある)。
さらに、海外のATMから引き出す場合に、その海外のATM利用料がかかる場合もあります(かからない場合もある)。
それから、両替率についてですが、これは、トラベラーズチェックのレートよりも、現金レートよりもさらに悪い、と考えられます。
例えば、シティバンクの国際キャッシュカード、シティカードの場合、米国で引き出す両替率は、日本でドルの現金を入手する場合に比べて、約1円程度悪いことになっています。
シティバンクの説明では、
>>*換算レートについて
>>外貨から円貨への換算は、当行と提携機関が定めた計算方法によって行われます。米ドルの場合は当日のシティバンク在日支店店頭での米ドル電信売レート(TTS)に、3%を乗じたレート(TTS×1.03)となります。
2002年の8月までは、TTS+3円だったのですが、現在はTTS×1.03になったので、現在の為替レート(仲値が120円前後)ですと、キャッシュカードのレートはさらに悪くなったわけです。
仲値(TTM)が120円だと、124円を越えます。
ですから、米ドルの場合でも、米国で国際キャッシュカードを利用して日本の口座から引き出すよりも、日本でドルの現金を両替して(TTS+2円)持っていったほうが有利だということになります。
まとめると、円とドルの場合、為替レートの仲値(TTM)が、120円のとき、T/Cのレートは121円(TTS)+手数料(シティバンクは口座があれば手数料無料ですが)、現金のレートが123円、キャッシュカードで下ろすと124円を越えます。
他の通貨の場合の両替率は、正確にはわかりません。
>>その他の通貨の場合は提携機関が定めたレートにより計算された米ドル額に換算され、上記のレートにより円貨が決定されます。
説明では、一度米ドルに変換された後、その米ドルを日本円に変換するわけですから、その他の通貨の両替レートは、米ドルよりもさらに悪いことになります。
他の銀行の国際キャッシュカードについても、これより有利である理由がありませんから、同様だと推定できます(未確認)。
つまり、両替レートはよくない上に、一回当たり日本国内海外で、それぞれ手数料を取られる。
単純に言うと、国際キャッシュカードは、両替レートが悪く、手数料もかかって不利だから、できるだけ使わない方がいい、ということになりますね。
04) 国際キャッシュカードは24時間いつでもお金が引き出せるのが便利です。
実は、僕が1996年の世界一周の途中で、ヨーロッパを周遊したとき、この時は、シティバンクのシティカードを持って行きました。
ロンドンやパリでは街角にATMがたくさんあるので、帰国を控えてお金が足りなくなると、気軽に小額ずつ引き出していました。
欧米ではすぐにATMが見つかりますから、便利といえば非常に便利です。
しかも、欧米のATMは24時間営業が普通なので、いつでもつかえます。
また、旅先で必要な分だけ日本の口座から引き出せるので、余った外貨を日本円に再両替する必要がないのが、いいと言えば言えるでしょう。
05) 国際キャッシュカードは、危険です。
国際キャッシュカードは、日本のキャッシュカードと同じ感覚で使えるので、便利といえば非常に便利ですが、落とし穴がたくさんあります。
最近の報道で、ロシアやインドで国際キャッシュカードをATM機に入れたら、カードがスキミング(中の磁気データを盗まれること)されて、勝手に口座からお金を引き出されるという被害が多発しているとのこと。
国際キャッシュカードは、日本のキャッシュカードと一緒で、銀行口座からお金が引き出されてしまったら、それで終わりです。
例えば銀行口座に大金が入っている場合、その全額が盗まれてしまう可能性があります。
つまり、考え方によっては、現金を持つよりも危ない、とも言えるでしょう。
さらに、同じマークのついているATMでも、発展途上国などでは回線の具合が悪くなったりして使えないことも多いですし、地域によっては同じマークがついていても、もともと使えない場合もあります。
また、磁気データに異常が起きて、読み取りにくかったり、機械に蹴られる(拒否される)可能性もあります。
下手をすると、キャッシュカードが機械に飲み込まれて、出てこない場合もあります。
僕自身、絶対に使えるはずの国の空港のATMが使えなかった経験があります。
また、ATMがカードを認識しにくいのか、何度も入れなおして、やっと使えたという経験があります。
ところで、盗難やスキミングでお金が引き出された場合、そのお金は戻って来るかどうかという問題があります。
普通は、お金はそれっきりだと考えられますが、僕の友人知人の中には、連絡したら全額戻ってきた、半額支払われた、という話もあります。
ですから、被害を受けたら諦めずに相談するのも大切です。
最近、預金者に過失がない場合は、全額補償されるという法案が通ったか、通ってないか?
でも、簡単に補償をするなら、かならず詐欺がおきますから、補償をしてもらうにも簡単ではないでしょうし、精神的に疲れます。
今の段階では、国際キャッシュカードをすくなくとも長期旅行のメインとして使うのは、やめたほがいいでしょう。
06) 国際キャッシュカードは予備として、送金手段として持っていくのがいい。
ですから、国際キャッシュカードをメインにして海外旅行するのは、両替率や手数料でお金も損する上に、危険極まりなく、現金を簡単に入手できる以外は、あんまり使わない方がいいことになります。
ただ、キャッシュカードの口座に日本でお金を入れればそのまま海外で引き出しできるので、送金手段として考えると使い道があるといえないことはないでしょうね。