19:北朝鮮観光旅行の本当の楽しみ
今では、世界中で観光旅行できない国はほとんどなく、リビアもキューバも個人で旅行できるし、日本からのツアーもある。
行けないのは内戦中のアフガニスタンくらいのものではないだろうか。
北朝鮮もその例外ではなく、ツアーに参加すれば、思ったよりもずっと簡単に旅行できる。
ツアーとは言っても名目だけで、個人手配旅行にガイドさんがぴったりとついてくる形にすることも出来る。
本当に一人でうろうろすることは出来ないわけだが、逆に、堂々とツアーに参加して楽に旅行する言い訳が出来るのも、個人旅行の煩わしさに疲れた旅行者にとっては、キモチイイ。
僕が行ったのは、1997年のゴールデンウィーク。
ちょうど北朝鮮の飢餓報道がしきりになされていたころで、非常に不安だったが、全国から集まった30人程度の北朝鮮ツアーの一員となった。
北朝鮮とは言っても、観光自体には特に変わった所はなく、全食事付き、観光付きなので、20数万円のツアー料金もそれほど高いとは思わない。
僕はこの北朝鮮旅行でツアー本来の楽しさに目覚めた。
ツアーの楽しさとは、参加者同士の交流だ。
常にいっしょのバスで行動し、一緒に食事を取るので、すぐに親しくなれる。
また、参加者には何回も北朝鮮に来た北朝鮮マニアらしいひとも多く、いろいろと深い裏話をしてくれたりする。
特に、北朝鮮ツアーの魅力は、ツアー参加者が個性的なところ。
ビザを提出する時の職業と、実際の職業は違う場合が多い。
それがわかると、互いにあの人はどこが怪しいとか、ワケありだとか言い合って、話が膨らんだりするのが興味深い。
実際、嘘をついて参加しているメディア関係者もいるし、ツアー参加者の中に北朝鮮のスパイもいるという話になったよ。
本当かどうかわからないけどね、そこがまたミステリアスで楽しい。
だから、北朝鮮旅行の場合、個人で手配するのではなくて、参加者の多いツアーに入ることを勧めておく。
また、北朝鮮旅行をすると、帰国後も話のネタになる訪問者が現れたりすることもあり、旅の後も長く楽しめるのもいい。
僕は旅行とはどれだけ話のネタになるかが大切だと思っているが、北朝鮮に行ったと言うだけで、他の外国とは違って、みんな一通りは、どんな所だったのか、本気で知りたがるものだ。
そういう意味では、これほど旅行したという満足感が選られる国はない。
いつかは北朝鮮も観光旅行が開放されて、個人旅行が出来るようになるだろう。
が、逆にそれでは、ありふれていて、ちっとも面白くないかもしれない。
今のうちに出来るだけ参加者の多いツアーで旅行しておくと将来、いい話のネタになると思う。
【写真】北朝鮮関係の某有名人と一緒に@平壌高麗ホテルのバー
【旅行哲学】とにかく、人の行かないところへ行って、興味深い人と会ってないと、旅行自慢はできないからね。
http://d.hatena.ne.jp/worldtraveller/20060813