ヨーロッパは、大きく西欧、東欧(現在は中欧とも言われる)にわけられます。
西欧は物価は高いですが、個人旅行のための設備が整っているので、全く問題なく旅行できます。
東欧は社会主義から資本主義への転換途中で、まだまだ物価が安い。
ただ英語が通じにくく旅行の設備は整っていません。
ヨーロッパは鉄道網が非常に発達していますし、列車の設備もいいので車窓からゆったりと風景を眺めながらの鉄道旅行がオススメです。
ヨーロッパは各都市の鉄道駅自体が歴史です。
南欧、東欧は鉄道料金自体が安いので、その場その場で切符を購入した方がよく、西欧、北欧は鉄道料金が高いので、鉄道パスを使って走り回った方がいいという特徴があります。
ヨーロッパ鉄道旅行をするときはヨーロッパ全域の鉄道時刻表「Thomas Cook European
Timetable」を持っていくこと。
出発到着時間、ルートなどは基本的にほとんど変化がないので、古いものでも十分に使えます。
正確な時刻表は現地の駅で調べます。
日本語版もありますが、ここは英語版を使うのが「通」というものです。
1)西欧、北欧
西ヨーロッパの場合、無理に多くの国を一度に回るのではなくて、イタリア好きならイタリア、フランス好きならフランスと、自分の好きな国を見つけて何度も行くのがいいでしょう。
自分の好きな国を捜すために、一度ヨーロッパをさーっと見て回りたい場合は、鉄道の乗り放題パスを使って、一気に回るのがオススメです。
鉄道パスもどんどん種類が増えて、わけがわからなくなっていますが、僕は単純な「一等ユーレイルパス」を勧めます。
というのは、実は、自分の旅行に合わせてパスを使うというのは大きな間違いだから。
パスを買ったことで自分の旅行が決定されるからです。
とすると、ユーレイルパスを購入した瞬間にヨーロッパ駆け足旅行が決定されるわけです。
【ヨーロッパ鉄道旅行の実例】
僕が1988年に、エジプトから中東、東欧を経由して、スイスへ入った後、チューリッヒで「ユーレイルパス」を購入してから21日で走り回った行程です。
スイス、チューリッヒ駅で、ユーレイルパス(ファーストクラス・21日有功)を購入して、ドイツのミュンヘン(4時間半)。
ホーフブロイハウスで大ジョッキ3杯[ミュンヘン泊]。
ミュンヘン観光の後、昼の列車でフュッセン(2時間)、ノイシュバンシュタイン城、ホーヘンシュバンガウ城見学[フュッセン泊]。
翌日、ヨーロッパバスに乗って、ヴィースキル、アウグスブルグ、デュンケンスビュール、ローテンブルク、ヴュルツブルグとロマンチック街道観光[ヴュルツブルク泊]。
昼の鉄道でハンブルグ(4時間半)。
リーパーバーンのセックス地帯見学[ハンブルグ泊]。コペンハーゲン(5時間半)で人魚姫像を見て、夜行列車[列車泊]に乗る。
朝オスロへ着いて(10時間)王宮へ歩き、ミルダル経由フィヨルドの町フロム[フロム泊](7時間半)。
フロムからゴブリンゲンへ船でフィヨルド見物(2時間)。
鉄道でベルゲン(1時間)、夜行でオスロ乗換え(7時間)ストックホルムへ[列車泊](8時間)。
ストックホルム観光後、シリアラインでヘルシンキ[船中泊]。
ヘルシンキ観光後、その夜の船でストックホルム[船中泊]。
ストックホルムからコペンハーゲン経由、東ベルリンを通過して、西ベルリン[列車泊](11時間)。
ベルリン市内観光[ベルリン泊]。
東ベルリンからプラハ(6時間)。
プラハ観光後、夜行でニュルンベルグ[列車泊](10時間)。
ニュルンベルグから、昼の列車でハイデルベルグ(4時間)、ハイデルベルク観光[ハイデルベルク泊]。
フランクフルト経由で、ライン川のビンゲン(40分)からコブレンツまでライン川下り(3時間半)をしてローレライの岩を見る。
コブレンツからアムステルダム(5時間)、飾り窓の女見物[アムステルダム泊]。
アムステルダムからブリュッセル(2時間半)、ブリュッセルで小便小僧、王宮広場を見る。
ルクセンブルグで降りて(2時間半)町を歩き、ストラスブール着(2時間)。
町を観光[ストラスブール泊]。
バーゼル経由(1時間半)、ジュネーブ(3時間)、ジュネーブ観光[ジュネーブ泊]。
ジュネーブからTGVでパリ(3時間半)[パリ泊]。
パリ、オーステルリッツ駅から、リスボン行きの寝台列車に乗り[列車泊]、翌朝リスボン着(24時間半)。
昼間リスボン見学後、マドリッド行きの夜行列車(11時間)に乗る[列車泊]。
マドリッド昼間観光後パリ行きの夜行寝台で[列車泊]、翌朝パリ着(13時間)。
この21日間のユーレイルパスを使ったヨーロッパ旅行で、僕が旅した国は、スイス、西ドイツ、
デンマーク、 ノルウェー、 スウェーデン、 フィンランド、 東ドイツ、チェコスロバキア、
オランダ、 ベルギー、 ルクセンブルグ、 フランス、 スペイン、ポルトガルの14カ国。
20泊21日のうち、ホテルに泊まったのが11日、9日は車内または船内で寝ました。
2)東欧、南欧
東欧では、以前はほとんどの国で入国にビザが必要だったのが面倒でしたが、だんだんノービザで簡単に旅行できるようになってきました。
また観光客の増大に伴って、ホテルなどの設備も良くなっています。
東欧も鉄道が発達していますから、鉄道を使うのが便利です。
問題はルーマニアを除いて、英語が通じない国がまだまだ多いところ。
英語が通じないところでは、切符を買うときに、ノートに行き先を書いて示して、筆談で買うといいでしょう。
日本人が良く訪れるところとして、各国の首都の他に、ポーランドのアウシュビッツ、ルーマニアのドラキュラ城、ブルガリアのバラの僧院、クロアチアのドブロニクハンガリーのバラトン湖などがありますが、特に目立った有名な観光地というものはありません。
【東欧縦断旅行の実例】
僕が1996年に東欧を南下した時のヘルシンキ(フィンランド)から、アテネ(ギリシア)までのルートです。
ヘルシンキから水中翼船でバルト海を渡りエストニアのタリン(1時間半)。
タリンからラトビアのリガへユーロラインバス(6時間)。
夜行寝台列車でリガからリトアニアのビリニュス(9時間)。
ビリニュスから列車でポーランドのワルシャワ(13時間半)。
その途中、深夜ベラルーシのグロドノで列車を降ろされてトランジットビザを取る。
ワルシャワからクラクフへ日帰り観光(片道3時間)。
ワルシャワから鉄道でビエルスコビアラ(3時間半)、バスに乗り換えてチェシン(50分)。
国境の橋を歩いてチェコ入国。
チェスキーチェシンから列車でスロバキアのジリーナ(2時間)。
列車でジリーナからラチスラバ(2時間半)。
ブラチスラバからハンガリーのブダペスト(3時間半)。
ブダペストからポーランドのオラデア(5時間半)。
続いて列車でシギショアラ(8時間)、ブラショフへ日帰り(片道1時間半)、バス(片道45分)でブラン城(ドラキュラ城)見学。
シギショアラからポーランドの首都ブカレスト(4時間半)。
ブカレストからクラヨーバ(2時間半)を経由して、ドナウ川の国境の町カラファト(2時間半)。
フェリーでドナウ川を渡りブルガリア入国。
タクシーでビディン、ビディンから夜行列車でソフィア(7時間)。
ソフィアから夜行寝台列車でトルコの首都イスタンブールへ(12時間)。
イスタンブールからチャナッカレ(トロイの遺跡)へバスで往復(片道4時間半)。
イスタンブールからバスでギリシアのアレクサンドロポリス(6時間)、列車でテッサロニキ(6時間)。
国境でビザを取り、テッサロニキからマケドニアの首都スコピエへ往復(片道5時間)。
テッサロニキからバスでアテネ(7時間)。
(このあと、イタリアへ入り、スロベニア、クロアチアなど旧ユーゴ諸国も訪問し、さらに西ヨーロッパの旅が続きました)
3)ヨーロッパの滞在は学校へ通うのも手です(病院通いもアリか?)。
ヨーロッパの一つの町が好きになったら、長く滞在するのもステキです。
その場合は、現地の語学学校に通うのがいいと思います。
学校で宿泊も世話してくれますし、一緒に遊ぶ友達もできます。
僕はロンドンで英語学校に通ったり、バルセロナ(スペイン)のスペイン語学校で、友達を作って毎日パーティをしたりしていました。
また、僕はパリに一ヶ月ほどいたのですが、その理由は病気をして動けなかったから。
長い旅の途中では、病気になったら動かずに静かにしているのも趣があって、話のネタになります。