《北米一周バス旅行の人気は、また復活するか》
北アメリカの旅行記
北米といえばアメリカ合衆国とカナダ。
カナダには悪いですが、旅行としては同じ国と考えてもたいした問題ではないです。
日本の経済が上昇機運だった1980年代、アメリカに追いつけ追い越せというムードのせいか、日本人のアメリカ一周旅行が猛烈に流行ったことがありました。
この時期はまだ航空券も安くなかったので、全米をネットするグレイハウンド社のバス乗り放題パスを使って、日本人学生はアメリカ中を旅行しまくっていたものでした。
僕はロンドンのグレイハウンドオフィスで一ヶ月のアメリパスを購入してNYへ飛びました。
そのころはNYの34丁目に「スローンハウスYMCA」というのがあって(いまは閉鎖されました)、僕はJFKから電話をかけて、深夜の地下鉄でびくびくしながら必死の思いでたどり着いたことがあります。
シャワートイレは別でしたが、テレビ付きのシングルルームで28.25ドル。
これは安かった。
そのまま一ヶ月くらいNYをあちこち見物しまくってました。
現在のNY滞在の問題点は、ホテル代がものすごく高いということです。
バスでの米国一周の後も何回もアメリカへ行きましたが、その経験で言うと、米国はとても広いが、特徴のある都市はニューヨークとロサンジェルスくらいしかない。
そのほかでは、ラスベガスやサンフランシスコ、マイアミくらいがめぼしいところでしょうか。
どの町へ行っても、たいした違いはありません(涙)。
現在はアメリカ一周旅行のブームが去り、米国系航空会社の周遊券などが出たので、旅行者のほとんどが飛行機を使っています。
ただ一度くらいはバスやレンタカーでアメリカ横断はしておいたほうがいいかもしれません。
聞くところでは、最近また、グレイハウンドバスによる北米一周バス旅行が人気になっているとか。
僕は、LAの安宿にいたころ、米国旅行に来た人に、中南米旅行を勧めることを、趣味にしていました。
確かに、中南米と比較すれば米国は物価が高く、また旅行としての迫力に欠けるので、ぐるっと米国を回る旅行はあまり意味がないでしょう。
またアメリカで不法滞在、不法就労をして、アメリカに住み着くチャンスを狙っていた人たちも、移民法の改正によって取締りが厳しくなって、消えてしまいました。
現在の北米旅行という場合は、飛行機とレンタカーを組み合わせたちょっとお金のかかるレベルの高い旅行となります。
アラスカでオーロラ見物というツアーもありますが、見えるか見えないかわからないのに、わざわざオーロラツアーが成立するのは日本だけらしいので、旅行会社の口車に乗って金を無駄遣いしない方がいいと思います。
【北米一周バス旅行の実例】
1988年NY滞在を切り上げて、グレイハウンドバスで動き出しアメリカ、カナダをぐるっと回ってLAへ落ち着きました。そのルートは次の通り。
まず米国東海岸を縦断しました。
NYのポートオーソリティバスターミナルから、夜行バスでカナダのモントリオール、
バスを乗り換えてそのままフランス語圏のケベック。
またモントリオールへ戻り、オタワ、トロント、ナイアガラフォールズ。
ナイアガラから米国へ戻ってバファロー、ボストン、ニューヨーク。
NYからフィラデルフィア往復。
NYからワシントン、ワシントンからジャクソンビルで乗り換えてマイアミ。
マイアミでパスを落として、また1ヶ月パスを購入し、キーウエスト往復。
次に米国南部を西へ横断しました。
マイアミからオーランド、オーランドからウオルトディズニーワールド往復。
オーランドからニューオーリンズ、ヒューストン、サンアントニオ、エルパソと米国南部を移動し、エルパソからメキシコのシウダフアレスへ歩いて入国。
エルパソからアルバカーキ、バスを乗り換えてフラッグスタッフ。
フラッグスタッフからグランドキャニオン見物。
フラッグスタッフからフェニックス、さらにサンディエゴ。
サンディエゴからバスでメキシコのティファナ訪問。
最後に北米西海岸をバスで行ったり来たりしました。
サンディエゴからロサンジェルス。
ロサンジェルスから夜行バスで寝て、サンフランシスコ。
サンフランシスコから一気にカナダのバンクーバー。
バンクーバーから米国へ戻ってシアトル、ポートランド経由サクラメント、ギャンブルの町リノ。
リノから再度サンフランシスコ、ロサンジェルス。
LAからラスベガス、ソルトレークシティ。
逆にソルトレークシティからラスベガス、そしてロサンジェルスと移動しました。
これで約2か月のバスの旅でした。
この乗車時間、各都市の旅行記などは、「北米一周グレイハウンド2か月の旅」を参照ください。