| 疑問 1/住宅価格編 |
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| 日本の住宅は、欧米に比べて建築費が高いと言われます。 その割には、大工さんを始めとする職人の賃金は決して高くありません。 フランチャイズチェーンを始めとしてローコスト住宅が増えています。 直接そのノウハウやマニュアルを見たわけではないので断言は出来ませんが、同じ仕様であれば、地場の中小工務店でほとんど同じコストの住宅は可能のようです。 坪25万円で家を建てるには条件や制約があって、ほとんどはそれに当てはまらず、追加をしていくと坪40万円を超えるのが実態です。また数字のマジックで計算上坪単価を低くしているものもあります。でも、全くウソでもないので価格に敏感なお客様への訴求としては一番利きます。 結論からいうと、設計力があればローコスト住宅は可能です。 そして工事全体のマネジメントが重要です。 中小建設業はこのマネジメントという発想が少ないため、見積も利益管理も工程もドンブリ勘定になっています。下請け業者からドンブリ勘定で、その原価を積み上げたものが見積書になるので、欧米に比べて安くなろうはずはありません。 日本の住宅のコストを上げている原因は大きく以下の5つです。 |
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よく、日本の流通は欧米に比べて多段階なので、中抜き(卸を通さず、メーカーから直接購入するなど)でコストダウンが可能という話があります。日本のコンストラクションマネジメントも、この中抜きをしたり、元請けを外し専門工事業者に分離発注することを指しているようです。 私がフランチャイズチェーンの本部にいた頃、全国で300店舗を超える工務店がリフォーム事業に取組んでいました。本部推奨のシステムキッチンなど設備・建材も、カタログ価格に比べてかなり魅力的な仕入金額の設定がありました。 つまり、全国のチェーンでいうとかなりの発注量になり、建前としては大手並みの仕入金額が可能ということになります。恐らく最盛時にはチェーン全体の売上は1000億円規模になっていたと思います。しかし、実際には現金で一括して大量に仕入れるわけではなく、資材だけを梱包のまま現場に送って納品終了!というわけにはいかないので、机上で考えるような金額にはなりません。 また、そのフランチャイズチェーンへの転職前は、年間売上200億円を超える店舗の設計施工の会社に在籍していました。その会社で分離発注も、積算も、職人の手配も実行予算組みも経験しましたが、カタログに価格の載っている商品では、工事金額を劇的に下げることはほとんど出来ません。建築業界の元請け・流通・専門工事業の関係はそんなに単純な構造ではないからです。 私たちは長年の住宅業界をウォッチしてきて、真にコストダウン出来る方法を見つけました。 1.大手メーカーとの契約は慎重に!! コストダウンの前提は、固定費の高い企業で家を建てないことです。年間500棟やっているから仕入れが安いと納得させられないことです。大して安くは仕入れられていません。むしろ、その棟数を維持するために、莫大な販売促進経費や人件費、間接スタッフを抱えており、 材料の仕入原価が10%安くてもその金額が消費者に還元されることはありません。表向き安く表示され、競合企業がいなくなった時点で、きちんと利幅が設定されます。 アパート経営やテナントビルのオーナーであれば、建設コストがかかっても、賃料収入で回収できますし、モデルハウスなどの維持管理費を負担する必要もありません。相手もプロだから、展示場や豪華なカタログで騙されないことを住宅メーカー側も知っています。 結局は、初めての経験で知識もなく、強引に何度も訪問する営業マンの情熱にほだされて、逃げ切れなかった素直なお客様だけが、莫大な販売経費を負担しているというのがわが国の住宅販売の現状です。「夜討ち朝駆け」といわれる人の嫌がることをしてまで、ノルマ達成に駆り出される住宅メーカーの営業マンも犠牲者です。 お客様の支払ったコストの一部しか、材料の仕入れや現場で汗水たらして働く技術者に充当されません。厳密に査定すると、引き渡した途端にその建物を建てるために投入される材料と労力とはかけ離れた工事金額ということが分かります。だから、建物を担保に住宅ローンを組めないといったことが起こっているわけです。購入した金額で取引する価値が建物自体にはないのです。 アメリカでは、プロジェクトファイナンスといって、資材費と労務費を足したものと工事費が同じ価値であるため、建築中の建物を担保に建設費を借り入れることが可能です。 まずは大手で住宅を建てることをやめましょう!大手でしか建てられない住宅ってありますか? 私の指導していた工務店でも、例えば断熱・気密住宅を施工して、大手メーカーよりはるかに気密精度の高いQ値0.5以下を出せるところは数十社あります。一棟ずつ気密測定をし、次世代省エネ基準に合致した高性能住宅をつくっています。 2.中小工務店に足りないもの 中小の工務店は、施工能力はあっても不足しているのは、 好みは別として、優れた建築家が設計した建物は名もない小さな工務店が仕上げています。 このマネジメント提供を専門サービスとしたのが弊社の住宅CMサービスであり、そのパートナーは名もない地域の工務店や個人のデザイナー・専門家です。 その他の業界では 違う角度からもう一度整理します。 トイザラスやヤマダ電機のように全国に大型店舗を出店しているところはまさにそうです。 住宅業界はこれと全く反対のことをした企業が全国ブランドとして成長しています。 大手住宅メーカーの存在価値は何でしょうか?車や家電などの製造業であれば、欠陥商品と分かれば、リコールを届け出て新聞等で告知し、それと気づかずに利用している人に対しても無償で交換を申し出ます。それを隠した三菱自動車やフォードなどは、消費者から大変なバッシングを受けたのは記憶に新しいところです。 広島の経済を担っているマツダも、世界で唯一ロータリーエンジンを量産している企業として、莫大な研究開発費を投資しています。燃料電池車などの環境対策にも社会的使命を果たす役割を求められています。 住宅メーカーはそのような世界でしのぎを削るような技術開発も、消費者への責任も果たさず、顧客名簿を取得することに最大のコストとエネルギーを割いているのが実態です。 あなたが建築以外の業界で働いた経験があればきっと気づくはずです。 どうしたら住宅の品質を下げずにコストダウンする方法を私たちは知っています。 住宅関連のビジネスをしているほとんど全ての企業が、客単価を上げることに腐心しています。 だから、トップクラスの住宅メーカーでは、住宅着工戸数の漸減を見込んで、中高級客に絞り込み、一物件あたりの単価を上げるように本社から檄が飛ばされています。 設計事務所も、工事費と連動する設計料だから、特注で高くなるようなデザインをして、工事費を高め誘導します。本人たちにあまり自覚がないからやっかいです。 設計料の相場が落ちてきて、物件数も減ってくると、少し知恵のある設計事務所は「分離発注で建設費のコストダウンをしましょう」と施主に提案します。 私たちの業務報酬は、工事金額とは連動しない価格体系です。 だから本気でコストダウンに取り組むことができます。業務の効率化も図ります。工事費の料率で設計料を計算している設計事務所が、入札をしてコストコントロールを本当にできるのでしょうか・・・。 |
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