8. 活気づく中国陶磁器

7. ミントンを探し求めて

6. ドイツのオークション

5. ポートベロの近況

4. アウトバーンの180キロ族

3. チューリンゲン磁器街道

2. ハロッズデパートの骨董店

1. ドイツのアンティークマーケット


  

活気づく中国陶磁器

国の経済が好調な 時には余裕ある資金で古いものを求める人が多くなり美術、骨董市場が活気に溢れます。
バブル経済下での絵画類の高騰、焼物で言えば古伊万里、薩摩などが異常に高く取引されたのは記憶に新しいところです。
今同じような事が中国の焼物にも起こっています。
私が良く参加するロンドン郊外の地方都市のオークションで最近良く見る光景が中国人のビッター(入札者)同士の競合による落札価格の暴騰です。
あるときは予想価格が 2000ポンドの清朝の染付けの円筒形花瓶が競りに競って確か 24000ポンドで落札されました。
私の目にはそれ程美しさ、希少性があるとは思われない作品ですが手数料を入れると約 600万円にもなります。
バブル時代には日本人も英国人の目の前で同じようなことを演じたのだろうと少し恥ずかしい気持ちになりました。
このように国の経済が驚異的な右肩上がりをしていることを背景に世界中で中国のアンティークを求めてバイヤーが活動をしています。
私は欧州滞在時に結構清朝の陶磁器を収集し、日本に帰国後HPに、又各地の催事にこれらを出品したのですが2〜3年前は中国物は殆どが模造品とみなされ全くお客さんに相手にして頂けませんでした。
挙句の果ては中国物の出品禁止の催事も出てくる始末でした。
思い出して下さい、ほんの数年前までは何処の骨董祭に行っても薩摩とか里帰りの伊万里がそれだけで一つのブースを埋め尽くす位並んでおり、お客さんは値札をを見て溜息をついていたではありませんか。
ところがたったの2年の間に状況は 180度変わってしまいました。
和物を専門とする東京の業者さんが九州の市に中国物を求めて来られるようになりましたし、ロンドンで日本物を扱っていた骨董店は取扱い商品を中国物にシフトして売上を伸ばしています。
和物に元気が無いのは寂しい限りですが、暫くは中国物に関心を持たざるを得ないと思います。
そこで以前収集した清朝の陶磁器を物置から取り出し、じっくり眺めていますが中国経済が云々言う前に技術力の高さは流石と言わざるをざるをえません。
今回HPを大幅に更新し東洋陶磁器のページに民窯,官窯の清朝作品を4〜5点新しく載せておりますので目を通して頂ければ幸いです。
今後焼き物の原点である中国陶磁器への関心を高めて行きたいと思っています。