佐藤 史生 SATO Shio
自由にイマジネーションの世界に羽ばたいて欲しい貴重な作家。
編集者に恵まれさえすれば、もっとたくさんの作品が読めるのではとおせっかいながら思うほど、最近は寡作。著作の入手も困難になりつつある中での「夢みる惑星」、「ワン・ゼロ」の文庫化はめでたい。
物語を満たす言葉が鋭く、力を持っている。キレのいいレビューを書くのはわたしにはとても無理なので、作品の力を借りよう。作品名のリンクをクリックすると、わたしの責任で厳選した(笑)名ぜりふ、名表現が読めます。
作品についての詳しい情報は、坂本さんの佐藤史生データーベースへ。
「夢みる惑星」全四巻 小学館 (文庫は全3巻)美しい。あまりに美しい。
話が進んでゆくにつれ、世界が大きくうねるように広がっていく感じがなんとも素晴らしい。
これを映像化したいというのが、かねがねわたしが抱いている野望だが、シナリオ化はあまりに難しい。
滅びの美学といったら失礼かもしれないが、手足を縮めて眠っている大地の姿をこんなふうにみることができるのは幸せだと思う。
早く来すぎたサイバーパンクとでも言おうか。時代の先取りをしていたことは間違いない。
今こそもっと読まれるべき作品。
ざらっとした違和感と、読み始めたときの予想を裏切る展開がかなり来てる。
星咲く星ぼしの群れ 金星樹 一角獣の森で レギオン 星の丘より
初期の傑作を集めた、復刻に近い作品集。なんともう絶版だそうだ。
もともとの古いコミックス(奇想天外社:絶版)を一昨年古本屋で発見!
ミッドナイトフィーバー 透明くらぶ 恋は味なもの!? スフィンクスより愛をこめて 春を夢見し ふりかえるケンタウロス
デビュー直後の作品集。作品にはかなりばらつきがあるが、独特のテイストはもう濃すぎるほどだ。
雨男 死せる王女のための孔雀舞 さらばマドンナの微笑 我はその名も知らざりき 夢喰い
才能ある者には甘く悲しい呪いが。
神童と呼ばれたことこそないけれど、世界が微妙に色褪せ、新しいところに足を恐る恐る踏み入れる感じに共感できる。
もっと世界とぶつかりながら生きていってもいいのだと若者を勇気づけてくれるかもしれない。
なんとスリリングな。世界とコンピューターと人はこんな風につながっているのか。神話が単なるフィクションではないことを再確認。
ワン・ゼロの続きが読める。わたしはムーンチャイルドが好き。
音楽がテーマのSFは大好き。
切れ味が最も冴え渡っていたころの作品集。
緑の悪魔の料理の仕方がいい。
SFとしては一番ぐっとくる作品。絶版。
まんがでSFを語る効果を十分利用しているしゃれた作品だと思う、
あの学舎が無くなってしまうのが残念。
佐藤史生SF世界の基本とも言うべき作品。複合船の魅力的なこと。
なくしてしまった。早く買わなくては!
(追記:買いました)
最新のコミックス。SF的ジャパネスク(中国?)も悪くない。
佐藤史生流キャラクター造形術の黄金律という感じかも。
「バビロンまで何マイル」 プチフラワー(小学館)に前後編で掲載
さすがに佐藤史生とは思うものの、設定でぐっと掴んでおいてあの程度の引きではちょっとねえ。ちょっと焼き直しっぽい。前後編の後編を2か月も楽しみに待っていたのにさ。ああ、つい欲張りになってしまう。けちつけてすみません。
でも不思議な味のファンタジーがミステリになり、そしてスケールの大きなSFに展開して行くあたり、すごいと思う。あれだけ豪華にネタ振りしてあるんだから、その効果たるや見事なもの。
「夢見る惑星」ノート。番外編などを掲載。
ジーザス・クライスト・スーパースターが元ネタというところがいい。
誰か譲って下さい。未読なんです。発売された当時、異国の地にいたわたしには、入手は不可能だったのです。
※その後オークションで購入いたしました。小粒な印象を受けるけれど、コンピューターとかファンタジー世界とか、佐藤史生が追い掛け続けてきた非常にベーシックな世界の結晶ではある。
待った価値はあるね(^^)「天界の城」 早川書房 早川文庫 bk1
再録作品集。こういうの、もっと出してくれないかなあ、早川。
阿呆船、馬祀祭、天界の城、 羅陵王、やどり木を収録。