サトクリフのこと Rosemary Sutcliff
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ローズマリ・サトクリフに出会ったのは、多分小学生の時だった。なぜ多分などというかというと、覚えていないからなのだ。
最初に読んだ物語はどれなのだろう。多分、「運命の騎士」か「太陽の戦士」だったはずだ。
暗くて、重たくて、決して楽しい話ではなかったし。
あの頃は明るくて楽しい話が好きだったから、わたしの中でサトクリフの再評価が始まったのは中学生になってから。
多分、「ともしびをかかげて」を読んだときだ。
主人公が中年に差しかかる最後の部分に衝撃を受けた。
こころの柔らかい若者として私の前に現れた主人公が、頑なな父となって、自分の子供と対立する。痛い物語だった。
「第九軍団のワシ」
呆然とした。こんなことがあるのか。これが大人の世界というものなのか。
「王のしるし」
読み終わる前、ページが残り少なくなって胸騒ぎがした。最後は泣くしかなかった。何度読んでも涙なしには本を閉じることができない。
今ももったいなくて、簡単には読み直すことができない。
「銀の枝」
ローマン・ブリテン三部作の一つ。「第九軍団のワシ」と「ともしびをかかげて」の間に位置する時代の物語だ。とても若い二人の主人公の姿がほほ笑ましい。
「運命の騎士」
城の猟犬とともに育った主人公は、不思議な運命に操られてとある荘園に身を寄せる。
何も持たなかった少年が居場所を、愛する人を、そしてかけがいのない財産を手に入れ、それを守るという物語だ。
まだこのページは準備中なので、とりあえずサトクリフに捧げた私の作品と、著作の舞台を訪ねた話などを読んでいただければ嬉しい。
興味をお持ちになったら、著作を読んでいただきたい。出版順の原書リスト
サトクリフリンク:
とくに読み方ガイドに感心しきり。こんなの作ってみたかったわ〜
響子さんのロマン倶楽部のBook Review サトクリフ,ローズマリー
St Aubinsの英国のファンタジー、ローズマリ・サトクリフ
わたしの児童文学ノート 上野瞭 理論社 1970 のこの闇のかなた
●「ケルトの光と風に 書評『ケルトの白馬』ローズマリー・サトクリフ 」
(楽古堂-02.12.9)
●「流謫されし少年たち ローズマリー・サトクリフについて 」(02.11.22)
それにしても、最近のサトクリフの隆盛には驚くものがある。わたしがこのサイトに最初にサトクリフのページを作った頃には、サトクリフについてのコンテンツを含む日本語のサイトはほとんどなかったし、AlteVistaなどで英語で検索をかけても引っかかるのはスチュワート・サトクリフ(ビートルズの初期メンバー)とか、ワイン評論家ばかりだった。
ネット世界でのサトクリフの存在感はかなり増したし、最近訳された本から入ってきた読者のレビューが目立つようになってきたのは嬉しい驚きでもある。
そうした読者がもっと気軽に、初期に岩波で訳された児童文学の本を読み始められるようになるといいなあ、と思う。
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