〜渚にて〜 よしなしごとというよりは言い訳のページ
夜の扉に載せている作品の解説です。
<宝石箱>
学生の時に自分の子供時代の切れ端を紡いで書いた作品です。横浜で暮らしたのはわずか三年だったけれど、一番愛着がある町です。わたしの高校時代は激動の時期だったため、実は細かいことはあまり覚えていません。だから基本的にフィクションです。
ニフティに最初に発表したときは、ストーリーの中身もないまま、タイトルを思いついてからエディタに向かって一気に一時間余りで書き上げたという、勢いだけの作品です。しかし謎の音響兵器が意外に受けたし、カタカナ言葉を極力使わないで異世界ファンタジーを書くという野望の実現でもありました。
おかげさまで97年度の「創作の部屋大賞」の読切の部屋部門で2票戴きました。
最初に書き上げたときは某友人へのバースデープレゼントで、実のところ全く受けませんでした。
この話もわたしなりのファンタジーの書き方のつもりです。
王女でも剣士でも魔術師でもない女はファンタジーの主人公たりえるか。これも「嵐の月」と同じで、ストーリー展開を考えもせず40分あまりの間に発作的に書いたもの。精神的にも身体的にもぼろぼろだったとき、まだまだ落ちていく余地はあると確認するために書いたような感じです。学生時代に友人が見たというわたしの出てくる夢の話にヒントをもらっています。
携帯やポケベルの時代には、こんな電話の使い方はあまりにアナクロな話になりつつあります。でも人生のための格闘は変わらないだろうと思うのです。都会の片隅に揺らぐ熱帯魚のような若者の話です。
わたしもまた、日々あがいているのですが。
「闇月の風」と同じ、歪んだ陸隗の世界を舞台にしています。
時空の裂け目に身をさらして粉々になるような思いをする話で、萩尾望都の作品世界から連想して作りました。会議室では非常に不評だった作品。しかし、大変愛着があるため、何度も書き直しては使い回しています。
人の暮らしを見つめるもの、それに託した人の思い、それを語るわたし、と言う話です。
最初にこのシリーズの内容を思いついたときは、これをライフワークにしようと思った。最近はそれが本当になりそうで恐怖している。こんなはずでは……
ある日、夢を見ました。それが冒頭のシーンです。
高校時代に思い入れたっぷりに描いた世界を、もう一度蘇らせたくて、十年がかりで苦し紛れに書き上げました。出口の見えないトンネルの中であがいていたあの頃に、一応なんとか大人になった私が送るエールです。
ファンタジーらしきものを最初に書き上げた記念すべき作品であり、あの頃私の生活を支えていた数々の「好きなもの」(本、まんが、音楽など)に対する感謝でもあります。また、続編は現在でも会議室、そしてこのページにに連載中です。
大湖〈おおうみ〉のほとり、イザーと呼ばれる土地に、かつて大帝国が栄えた。繁栄の記憶を持つがゆえに、帝国の末裔たちは今も再興の夢を追っている。
都イシュナを追われた貴公子ルカシュは、北の国ヴァリアナのアナテイア城に身を寄せる。しかし城の人々は、決して暖かくルカシュを迎えてはくれなかった。
ルカシュを苦しめるのは、自身の過去であり、また美しい城主の娘の敵意であった。
そして心を癒すのはただ、小さな湖での森の民の幼い少女との密会だった。
物語「湖」はそれで終わったわけではなく、始まりに過ぎない。
英雄の話ではなく、神々の話でもなく、あの大地の上に暮らす人々にもう一度会いたかった。少しだけ大人になって、前に進もうとしているマルディラが愛しい。
人は誰も自分が愚か者だと思いたくはない。愚かな人ほどそのことに気づかないものだ。
人は誰も自分以外の人の本当の味方にはなれない。たとえどんなに愛していても。
ファム・ファタールになりそこなった孤独な王女の物語。
北の涯から
この話は自分が結婚してから書くつもりだった。ところがいつになってもそんな気配もない。早く書かないと命がなくなりそうだ。
とか言っているうちに実際に結婚してしまった(^^;; でもさすがにすぐには書き終わりそうにない。もう骨格はできているんだけどなあ。
近日公開予定。記念すべき「創作の部屋」デビュー作。
サトクリフの作品との関係はあちこちに書き散らしている。「ともしびをかかげて」がなければこの物語は生まれなかった。愛についての物語なのだと思う。
正直に告白すれば、どの物語より駄作。
ただしこれなしではルカシュは生きてこない話なので、無理やり書いた。できの悪さはご容赦いただきたい。
最新シリーズ。
寝ても醒めてもこの物語のことを考えていられたらどれほど幸せかと思う。
実際のところ、この物語も中三の冬から書き続けている。すでに十ウン年。
初めて「創作の部屋」に発表したSF作品。
女子大生ノンポリモラトリアムいい加減近未来文明論的独立戦争SF.
一部の方には大変好評だったので、期待を裏切るかたちで完結したために申し訳なく思っている。いずれきちんとしたかたちで書き直しておきたいため、「創作の部屋」ライブラリにはまだ載せていません。
=ここでしか読めません(笑)