旅人の朝は早い
周りがまだ寝ていて静かなときを独占するためだ
大抵山のキャンプ場は朝もやが出ている
ちょっと寒く冷たく張り巡らされた空気の中で
熱いコーヒーを飲むのが最高だ
これは辞められない
朝起きてなべに水をぶち込みガスにかける
温まるまでそう時間はかからない
ちょっと朝のキャンプ場散策
昨夜隣りの奴らがキャンプファイヤーをしていたらしく
燃え残ったまきがあった
キャンプファイヤーやっていたのに隣りで熟睡していた俺は
まったく気づかなかった
祭りが終わってまだ片しきれていないのを見ると
夢の跡のよう気がしてすこぶる好き
もちろん俺が加わってれば「つわものどもの夢の後」だがな
お湯はすぐに沸いた
家から持ってきたコーヒーをもうひとつのクッカーにぶち込み
そこに沸かしたお湯をぶっ掛ける
まったく雰囲気の無いコーヒーの出来上がり
この貧乏臭さ好きだ
だんだん非日常的な生活になってきた
そういえば昨日温泉にも風呂にも入ってなかったなー
トイレで体洗っちまうかな
炊事場であらうか?
まだ誰も起きてきていないし
全裸になってもいいべ
まずは炊事場・・・
人がいたため却下
トイレ
汚いため却下
風呂何て入らないでも良いよー
朝ご飯を買っていなかったからテントをたたみ
荷物をまとめ出発することにする
昨日と同様にまだ寒い
革ジャンとマフラーは必需品だ
バイクに荷物をまとめ出発する
俺の記憶が確かなら
昨日はいるときに
「朝何時から出れます?」って聴いたら
管理人のじじいは
「何時でも良いよ」って言ったが
なんで入り口にチェーンがひいてあるんですか?(涙
まーチェーンがかかっていてもその辺はオフ車
土手をちょっと登って突破
さらばキャンプ場
昨日数度走ったなれた道
キャンプツーリングでそう何度も走る道なんてそうそう無い
このころ目の前からは日の出
でも曇っている
太陽に向かってアクセルをどんどん開けていく
R421からR306に進路を変え進む
朝早いためか道は空いていて思うように走れる
だがこの辺は何故かすこぶる地元を走っている気分になる
俺本当に関西まできたのか?
と少しばかり疑問に思ってしまうくらいだ
小さい山の緑
田園風景
そして田植えを終えたばかりかと思わせるような
泥の匂いがヘルメットの中に入り込んでくる
まるで千葉県のよう
今日の最初の目的地は
椿護国神社
ここは猿田彦ノ神を祭っている気がしたので行くことにした
まー理由はうちの近くに同じ神様を祭っている
猿田神社があるからだ
こっちはどんな感じなのかを見てみたい
昨日の多度大社には感動したから
こっちもすごいのだろうか
近づくにつれて期待が膨らむ
R306を走っていると
椿護国神社の看板が見えた
そこを左折する
お茶の香りが全身を包んだ
周りを見渡せばお茶畑(たぶんお茶畑のはず)
それを見ながら進む
道はだんだん細くなる
そして看板も見つからない
カンではしる
駐車場が見えた
バイクを止めて歩き出す
太くでかい杉が立ち並ぶ間を本堂に向けて歩く
立派な杉だ
こんなに太いのは最近は見た事が無かった
本堂に向かうまでどこも綺麗に掃除されていた
本道を見ると神主と思われる人が
笛を吹いていた
これはきっと練習してるのかな?
練習でも綺麗な音を出して聞けたの良かった
お参りをして帰るころには今度は太鼓の音が聞こえた
力強くちょっと優しいような太鼓の音
今日は1日いいことがありそうだ
お参りを済ませたら今度は
関宿を目指す
県道11号四日市関線を走ればすぐにつくと思ったが
この道見事に迷う
標識などは無く
感で走っていたら何故か住宅地へ
そしてその先を見ると山・・・
ボク道間違えました
止まって地図を見ていると
地元のおっちゃんがいたので道を聴くが
おっちゃん「地元じゃ県道何号とかっていわへん」
確かにそうだ
旅をしていたり地図を見ながら走っていると
「県道何号」や「国道何号」と言う言い方、見方をするじゃないですか
でも地元の人間にとってはそんな事殆どわかんないんですよね
俺だって自分ちの近くを走っている道が県道何号だかわからないですし
そしてもう一つ気が付いた
20キロ以上も離れたところをすぐ近くのように聞いてしまう
1日に300キロ以上は走っているの事の多いツーリング
その中で20キロなんてのはすぐ近くに思えてしまうが
それもやはり地元にいたら信じられない話だろう
結局おっちゃんに教えてもらった道は複雑で覚えれなかったから
R306を目指す事にした
R306→R1→関宿に行く予定だ
R306はそれほどトラックなどはいなかったが
R1に入ると急にトラックの量が増えた
R1を走っていると道の駅「関宿」についてしまった
通り過ぎたらしい
ちょっと戻り関宿のありかを探す
看板を見つけそれに従い走ると
ついに発見関宿
全体的に黒く統一されて古く気品のあふれた雰囲気に覆われていた
もちろんここも外観を崩さないために銀行などもこの雰囲気に統一されている
ちょっと散策する
可愛い女子高生発見
もしや・・・こやつは関西弁を操る美人では?
ここはひとまずキープしとく必要があるよな?
など思いつつも自主規制
そりゃー朝7時くらいにそんな事したらアホだべ
関宿を軽く回った
朝の静けさと街の雰囲気が似合っている
ここでのんびりしていたら1日でも過ごせそうだ
だが今日の目的地を変えるわけには行かない
伊勢志摩を目指す
県道10号を走る
県道10号はいかにも田舎道って感じの中途半端な込み具合
この道を使い三重県の県庁所在地である津に向かう
津に入ると確かに今まではなんだったんだーって思うくらいに
道は広いし車もいる
道の広さとかだけで言えば千葉や水戸負けたね
千葉は何故か道は狭い
水戸は駅前にごちゃごちゃある程度
それに引き換え津はどこに行っても道は広くて建物はあるが
人はいない感じだ
津からR23を走る
市街地を抜ければ田園風景
ちょっとワゴンRに乗ったヤンキーねーちゃん煽ったら
すぐに抜かれた
俺のジェベは最高速80キロですので好きなようにしてください
R23を走り続け伊勢神宮の標識を見つける
伊勢神宮はそれほど行く気は無かったが
見つけてしまえば行かねばならぬ
それが放浪ライダー
伊勢神宮外宮
どっちが有名だかわからんからまず目にしたほうを行く
だが結局一週回ってなんだったか解らなかった
っけ伊勢神宮なんて所詮名前だけかよと思いつつ走ると
今度は内宮
こっちだよこっちが俺の探してた伊勢神宮だよ
駐車場にバイクを止めるとすでに数台のバイクが来ていた
財布の入っているタンクバッグを持ち伊勢神宮参拝
木製のでかい橋を渡り敷地内え
ここも綺麗に掃除されている
そして人が多いおおい
しかもでかい・・・
さらに俺は何が見たいのかもはっきりしないから
ただ本殿を目指す
しかし本殿がどこだかわからない
だけど良く晴れていて歩いているだけで楽しい
ここにも立派な杉木が立ち並んでいた
歩く事20分くらいに感じた
ついに本殿らしきところ発見
しかし参拝する事は出来ずにしかも
何故か撮影禁止
仕方なく見るだけですごす
うーん
それほどすごいとは感じないけど
撮影禁止だからすごいのかな
ちょっと予想外の展開に悲しくなりながら戻る
戻りながら気が付いたが同じお守りを売っているところが沢山ある
こんなに沢山売り場を作ってそんなに売りたいのか?
お守りとかは金儲けの道具じゃ無いですよ
戻ったころには汗だくになっていた
バイクにマフラーと革ジャンを置いて
近くのお土産やらしき所を散策する
伊勢うどんとやらの看板が目に付く
名物らしい
喰ってみる
うどんにただしょうゆをかけたようなうどん・・・
俺の好みじゃなかったです
まー安かったから許す
だが俺は忘れもしない
店の前で「食べっとって〜」とか行ってるばばあがいたらか
入った店なのに
店を出てまた通ったらまた同じ事を言われた
おい
お前人の顔を見て物を言え
そしてお客になった人間の事くらい少しは覚えろ
バイクに戻り走り出す
これからはニッポンの3大景勝地だった気がした
伊勢志摩散策だ
前日に完璧なルート選択をした地図帳をタンクバッグに入れて
いつでも見れるようにした。
だが地図はツーリング雑誌を白黒でコピーしただけのものだったから
思ったより見難い
色の濃さで時々道が消えていたり地図の尺度すら書いていない
余裕で迷いまくる
ツーリングマップるお勧めの伊勢志摩スカイラインはよさそうだが
有料道路なので却下する。
だが同じ鳥羽を目指すため県道37号鳥羽道を使う
ここも何故か解りにくい
鳥羽と言えば確か真珠
でも真珠を上げる相手なんていないから良いもん
俺はこの景色だけを堪能すれば良いのさ
そう思い込みまずは鳥羽駅近くの日和山展望台を目指す
どこにあるのか解らず鳥羽駅についた
戻ってさがすと細い道に日和山の看板があった
ぼろぼろだ
バイクでいけるのか不安になりつつも細い坂道を登っていく
少し登ると道にこけが生えていた怖かった
それでもなんとか登ると汚かった舗装路も途切れ土になった
もうここはバイクで行くところではなさそうだ
バイクから降りて展望台をさがす
だが見つからない
ただ山の中に入っている感じだ
俺は絶対に間違えた
伊勢志摩で出鼻をくじかれた
なんか嫌な気分だ
それから今度は鳥羽展望台を目指す
地図では10キロくらいに見えたからすぐつくだろう
甘かった
伊勢志摩は思ったよりでかい
だが鳥羽を走る県道750号、県道128号パールロードと
どれも見所は沢山ある
残念なのはちょっと曇っていてガスが出ている感じで
景色が綺麗に見えなかった事だ
景色の綺麗なところに来て綺麗な景色を見る事が出来ない
俺は何のためにここを走っているのだろうか
鳥羽展望台は一向に見えない
何度も地図を見る
コピーしたやつだけではわからないから
ツーリングマップると見比べる
がんばって走って抜いていった車に次から次えと抜かされていく
海岸沿いのアップダウンの激しいワインディング
そんな感じの道だ
鳥羽展望台は思いのほか立派だった
だが景色が悪いから適当に見て出発
それからパールロードはちょっと陸地
山が綺麗
走っていて楽しい
だが見学場所が見つからず嫌になる
とにかく走る
走っていて退屈だとは思わないむしろ楽しい
昨日の平坦な道からついに俺の望んだ道にきた感じだ
山から時折見える海
一瞬、湖に見えたりもするが多分海だろう
地図には海しかないから
パールロードも途中から有料になる
もちろん走らない
県道16号に切り替える
県道と言ってもここもさっきのパールロードとあまり変わらない感じがする
ショートツーリングでここにこれれば良いのになー
そう思いつつ走る
もう伊勢志摩の見学は終わりだ
今度は温泉を目指す
仙人風呂に入りたい
とにかくそこに向かう
地図を見て県道16→R260→R42
と走ることにした
だが県道16号をどんなに走ってもR260は見えてこない
自分が間違っているのではないのだろうかと不安になる
伊勢志摩見学で気づいていれば良かったのだ
そしてこの時点で確信すればよかったのだ
だが俺は自分の力を過信した
そして今日俺は今ツーリングで最も屈辱を味わう事になった
県道16はちょっと山に入ったりわき道があったりして
どっちが県道16だか解らなくなる
だが気合で走り抜ける
そしてR260を見つける
このR260も走りながら山間に入ったり海が見えたりと
景色は最高
千葉にいたら絶対に見られないような風景だったので
俺の経験値はかなり上がったはずだ
ただこんなところは独りで放浪するより
誰かと一緒に車で走りたい気もする
こんな変化の激しい風景を見ながらだったら
いろんな話をして無邪気にはしゃいでいれそうだ
伊勢志摩を出てからというものバイクは常に80キロで走っている
これは俺のジェベルの速度が80キロ以上出すとエンジンが壊れそう
だと言うことで80キロとしてるのだが
普通に100キロオーバーでも走れそうな綺麗な道
新緑が気持ち良い
そう思って走っていると今度は海
今は5月になるからもうこいのぼりの季節か
家でも俺がガキだったころはでかいこいのぼりを上げていたな
素人じゃこいのぼりをあげる棒を立てる事が出来ないからと
親戚の大工さんに頼んで立ててもらっていた気がする
でもこの海に、一つの海岸にまたがってこいのぼりをあげる
クレイジー差にちょっとだけ感動した
なんか本当に海を泳いでいるように見える
素敵だ
ゆっくり眺めていたい
そもそも俺はのんびりしていてだらけきっているような人間だ
ツーリングも好き勝手に走るはず
なのに今日は違う
予定より遅すぎる
紀伊半島一周するはずで出たのに
いまだにR260に入った程度
三重県を出ていない
ちょっとあせる
R260は楽しい道だが
今までバイクに乗ってきてこれほどまでに自分がどこを走っているのか
見失う道は無かった
スピードは出ている
なのに全然目的地に着かない
この紀伊半島俺の予想だが
地図で見る距離より1.3倍くらいは実際はありそうだ
それほどまでにぐにゃぐにゃまがっていたりわけわかんねー道
1日じゃとても見れない
だがとにかく走るしかない
もう戻るわけにも行かない
つまらない
悲しい
泣きたい
なんで俺こんなに不安になって
怖い思いして走っていなくちゃいけないんだろう
今どこ走っているのかすら理解できない
走っても目的地の見えない怖さ
どこまで走ればいいのか
挫折した
どうでもよい
バイクに乗っていたくない
2日目でそこまで思ってしまうほどにR260は俺にとって強烈だった
全身からは汗が滲み出るし
おなかはすくが休憩したらいつつくかわからない
そんな気分じゃこの綺麗な景色を味わう事も出来ない
景色は本当にすばらしいと思う
道も良いと思う
だけどどこか感動が無い
時間に追われてのツーリングだからなのかも知れない
寄り道が出来ないことのストレス
結局「放浪」と言いつつも決められた予定に沿ってしか
出来ないのかもしれない
俺の自虐的な性格はどんどん自分を追い込む
しかしそんな中ついにR42を見つける
さっきよりR260をパワーアップさせたかのような道
ここから先の地図はツーリングマップるではなく
100円ショップに売っている「関西」の地図だ
要するに1ページで関西が全部見れるやつ
ツーリングマップるですら140000:1で
あれほど距離感がおかしくなったのに
ここから先は550000:1だ
主要道しか乗っていない
ただひたすらR42を走るしかない
そう強制的に思わせられる
山、田んぼ、トンネル、海
自然は一杯
そして常に80キロで走れる快楽
不安も何もかもバイクのエンジン音と風にかき消されちまえ
川湯温泉まで付くのか不安は消えない
俺の予定では12時くらいには川湯温泉についているはずだったが
R42にいるころにすでに12時は過ぎている
今日姫路まで行くのは無理かなー
R42からR311え
R42が良い道だと確信を持てる気がしたR311
車線が無い国道R311
この辺は熊野古道とか言うのの看板があった気がした
そして今は「世界遺産」に登録されている
そんな道だ
自然が一杯
不安も一杯
熊野古道などと書いた看板を見るたびに俺は曲がりたくなる
それをひたすら我慢する
何が何でも温泉に入って姫路に行く
そう決めたらそうだ
R311は俺の地図では6センチくらい走れば川湯温泉だが
実際は60キロ位は永遠と山の中を走った気がした
でも道の脇を流れる川が綺麗だった
こんなにも綺麗な川を見ながら走るのは始めてかもしれぬ
水が青とか緑とか
走っていると変わってくる
川を見て怖い山を見て走る走る
15時過ぎには何とか川湯温泉に到着
千人風呂は今の時期はまったくお湯が無く
隣りに無料のちっこい温泉があった
川湯温泉は川原に穴を掘ればお湯が出てくるようなところで
穴を掘って家族風呂のようなものを作っている家族もいた
時間の無い俺はさっさと川を渡り
温泉に入ろうとしたが先に入っているライダーたちに
「お湯どうですか?」と聞くと
「ぬるいねー」
と言う返事
ちょっと手を入れてみると確かにぬるい
これじゃ風邪ひいちゃう
考えてみれば昨日は風呂に入っていなかったから今日は何が何でも入りたい
だがこのぬるさはいただけない
他に温泉が無いかさがす
貧乏人の癖に風邪をひくのはいやらしい俺
近くに公衆浴場があったが
無料の温泉の川と道をはさんで前であまりにもアホ臭くてパス
ちょっと走って湯峰温泉とやらに行く事にする
地図は当てにならないので標識を頼りに
千葉県であれば林道とされるような道を走り
湯峰温泉に着く
この辺は観光地なのか?
人はそこそこいて温泉街のような感じだ
壷湯?だったかな・・・
ちっこい滝に打たれる温泉があったが
並んでいたのでパス
公衆浴場に入る
公衆浴場は薬湯と普通ので別れていて
薬湯のが高かったが、自棄になって薬湯に入る
薬湯のほうはシャンプーやボディーソープは禁止らしい
水が汚れるとかで・・・
しかもシャワーすらなかった
まーどうせもってねーから良いや
しかし頭が痒いから湯船に頭をつけて洗った
だがあまり変わらなかった
ごめんなさい
温泉を出てからちょっと散策
熱湯が吹き出ているらしく温泉卵を作っている人もいる
どれくらいの温度か確かめようと思ったが
絶対に暑いと思い手を入れるのは辞めた
近くの食堂で飯を食う
温泉粥とやらがあったから
なんとなく頼む
久しぶりに店に入って喰うと
おっちゃんたちの素敵な関西弁
店の中でこれからどうするか考えるため地図を出して見る
予定ではR311を西に向かい走り和歌山の白浜まで行って
ずっと海を見ながら大阪を目指す予定だった
だがさっきまでのことを考えると
この海岸線も俺の今まで経験した海岸線とは違う気がして
恐ろしい気がするから辞めて
ならまでの最短ルートっぽいR168を使う事にした
地図では11センチくらいだ
楽勝さ
温泉粥は思っていたほど美味ではなかった
今回のツーリングは何故か俺の食の好みに合わないものばかりを喰ってしまう
なぜだ
味付けが違うとかではない
ただ食材自体の味が違う。水が違う
そんな感じだ。
店を出てR168を目指す
またしても絶対に林道としか見えない道に入り込む
俺のほかに車もバイクも1台も無い
上等だ
もうここまできたら走らなくちゃいけない
もう帰ることは出来ない
早く出て来いR168
山の中をぐるっと回った感じでまたR311に出て
そこのスタンドでガソリンを入れる
スタンドに入って見つけた
R168
スタンドのにーちゃんに「奈良までどれくらいかかる?」
と聞けば車で3時間もあれば西吉野位にはつくよ」
と言われちょっと安心した
標識には98キロと書いてあるのは気にしないで行こう
このスタンドのにーちゃんのことは今でも覚えてるが
俺の過酷な強化スケジュールに付き合っていたバイク
ジェベ公が泥だらけになっていたのを見て
安全確認に必要なミラーとライトを拭いてくれた
その後の走りで後方確認をする度にピカピカに光ってよく見える
ミラーを見るたびにスタンドのにーちゃんのことは思い出す
やっぱり旅をしていて良かった
R168もう自棄になっているせいか
この道はすこぶる感動した
とにかくずっと右側は山、左側は川
と言った感じで走る
そして時折見える高さ俺の気分推定50m位の
細く長い滝
大きい滝ではないが迫力がすごい
バイクから降りて写真をとろうと思ったが
きっと止まったらもう足がすくんじゃうんじゃないかと思い
バイク乗ったまま見て走り抜ける
何度もそんなのを見て
走る
R168は殆どがワインディング
もちろんバイクの独壇場かと思えるだが
やはり地元の車は早い
荷物を沢山つんでいたのともう疲労が限界に近づいていたので
それほど早くは走っていないが
何台もの車に抜かれていった
本当に3時間ほどかかり奈良県のちょっと人がすんでいそうなところにつく
これで一安心
すでに空は暗くなっていた
そして寒くなってきた
日中は山の中にもかかわらず暖かかったのだが
夜はやはり寒い
首元が特に寒い
なにか足らない
マフラーが無い・・・
近くのコンビニで夕食を購入しバイクの状態を確認しながら食う
久しぶりに人を見た気分だ
悲劇
サイドバッグがマフラーにあたって溶けている
まだ荷物がこぼれ落ちるほどまでは言っていなかったので
最初策としてアルミホイールを買ってバッグに巻く事にした
もう格好より保身
そしてバッグの中身をどんなにさがしてもマフラーは出てこない
思い出す
思い出せ俺
伊勢神宮でマフラーを取ってバイクにかけて・・・
その後行方不明だ・・・
俺のバーバーリーのマフラー
旅の2日目にてなくしました
コンビニの駐車場で地図を眺めて宿泊地をさがす
さすがにこの辺にキャンプ場は見つからない
そして100円地図には公園すら出ていない
バイクを五条まで走らせる
人が増えてくる
もう独りじゃない
さっきまでの孤独な道とはおさらばさ
五条までくればここから先はツーリングマップるに載っている
再びコンビニに入りトイレ休憩
本当は奈良にきたら飛鳥遺跡やら古墳やらを見学したかったが
もうこの時20時を回っていた
地図で寝どころをさがす
この辺にキャンプ場は載っていない
だが道の駅は結構ある感じだ
こうなったら道の駅で寝てやる
ここからの距離が近くて
明日の姫路→広島に出来るだけ生きやすいところが良い
明日大阪の市街地を通るのは疲れそうで嫌だから
大回りでも田舎道を走る
その道に行きやすくて五条から近いところを見ると
いろいろあるが
道の駅「大和路へぐり」と言うところがよさそうだ
そこに向けて走り出す
何度も何度も道に迷う
やはり人の多い市内の道を走るにはツーリングマップるでも倍率が大きすぎる
何だかんだで10時近くについに到着
バイクを止めテントを貼れるところをさがす
だが見つからない
つーか
今日の寝どころ
確保
荷物を置いて近くのコンビニにビールを買いに良く
だんだん旅人っぽくなってきたかも知れない無精ひげで
入れば店員さんは妙に親切
コンビニを出てビールを飲みながら準備した
ベッドにて就寝
2日目の教訓
地図はしっかりしたやつを買おうと思う
距離はしっかり見る
実はこの日俺は紀伊半島は千葉県よりもちょっとだけでかい
程度にしか考えていなかったので見事に大負け
参っちゃったよ
紀伊半島は紀伊半島だけを2.3日かけて回れば素晴らしいだろう
今度時間があればゆっくり回りたいな
そして何だかんだ言っても
人がいるところが良いと思ったりしてしまう
2004/04/30
りきまる奈良県道の駅にて宿泊
走行距離 493キロ
総走行距離 1044キロ
ガソリン代 1500円くらい
食費 2500円くらい
宿泊費 0円
温泉 300円
総出費 4300円くらい
合計 10000円くらい
次え
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