投稿作品


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平林直昭作曲「雨が雪に変わる瞬間を僕だけが見た」 〜投稿作品〜



  1. 平林直昭作曲「雨が雪に変わる瞬間を僕だけが見た」 〜投稿作品〜
    (演奏は、当ページ初登場のAZARASHIです)

    MIDI (27KB) (静に始まるので耳を澄ませて聞いてください。)

    平林さんから一言
    この曲は、1989年2月24日の大喪の礼の日の印象をもとに作りました。僕が生まれた「昭和」という時代への、自分なりの葬送のつもりです。ところで十河さんは、最初にこの曲の楽譜を見て下さった時、「究極のロリコンですね」とおっしゃいました。特にタイトルが。
    なるほど。

    あざらしの感想
    ひたむきな好青年平林さんとは、昨年の夏、とあるパーティーの席で一度だけお会いした。私はその時2つの楽譜を彼から手渡された。そのうちの一曲がこの「雨が雪に変わる瞬間を僕だけが見た」であったのだが、私は先ずこのタイトルが気に入った。なんと魅惑的、そして純白のエロティシズムさえ漂うタイトルであることか(酔った勢いで「究極のロリコン」などと失礼な事を言っていたとは、平林さんのコメントではじめて知りました)。しかし曲の内容は私の想像とは違い、荘重なものであった。しかもかなりの大作である。

    彼の良い所は、強い表現欲求が自分の中にあること、曲全体の構成意図がはっきりしていることの2点だと思う。あたりまえのことのようであるが、今の音楽教育の主流が、自分の内面を見る事なくただ安直に手段ばかりを求め、救いようのない音楽馬鹿を大量生産して社会に垂れ流しているのに比べれば、珍しくまともなところから出発している人なのである。もちろん現状では、やはりまだ表現したいことと実際聴こえてくる音楽にギャップがあるようだ。これからは、細かいところまで自分の要求をより高く持ち、様々な方向から自分の音楽を客観的に見つめてほしい。現代音楽によくある客観性だけの音楽は面白くもおかしくもないが、主観を制御するだけの客観性を持たないと音楽は人の心にうまく響かない。これだけの表現欲求のある人なのだから、ぜひがんばってほしいものだ。ちなみにこの曲の場合、ラヴェルの「夜のガスパール」の「絞首台」、八代秋雄のピアノ協奏曲第二楽章などを研究されると良いと思う。<2000年1月>

    〜 つづく 〜


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