紹介
本書は,「社会福祉法人かがやき神戸」の活動の記録である.かがやき神戸の原点となる神戸市西区・北区での共同作業所の活動を振り返り,1999年1月の法人設立から10年間の歴史を総括している.
阪神・淡路大震災を契機に設立されたかがやき神戸
1995年の阪神・淡路大震災により,神戸市内のほとんどの共同作業所が全壊・半壊した.このことは無認可作業所のもろさ,不安定さを実感した.そして多くの利用者が行き場を失った.しかしそのことにより,共同作業所の役割が見直され,さまざまな人たちに,作業所が大切な場だったことが確認された.
本書には,全国のきょうされんの関係者,社会福祉協議会,市民など多くの人たちから支援を受けて誕生した「社会福祉法人かがやき神戸」への関係者の思いが込めらている.
実践・運動・経営を3本柱にした法人運営
かがやき神戸は,事業移行の中で,時代の波に翻弄されることなく,また,制度に振り回されることのないように,法人運営の根幹である「実践・運動・経営」の3本柱をつねに確認しながら進めてきた.本書には,これら3つの視点を揺るがすことなく,地道な取り組みをしてきた職員たちの思い,個人の力を生かす組織のあり方が述べられている.
障害のある人たちが夢や希望を実現する権利を保障する施設づくりを目指している方に読んで欲しい1冊である. |