本書の著者,塩沢絹子さんの保健婦活動は,昭和33年に福島県浅川町で始まった.当時の日本は敗戦後の混乱から立ち直りを見せ始めてはいたが,多くの日本人の保健衛生面はまだ多数の課題を残していた.彼女の地を這うような活動は,当時の心ある保健婦たちと同じく,住民の幸せを願い,健康,栄養,衛生の向上に努める毎日が続くことになるのである.