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漢点字図書目録(な)〜(の)

 ここでは、富山県視覚障害者福祉センターに納めてある漢点字図書のタイトルの頭文字が(な)から(の)までの本を紹介いたします。



著者・出版社・製作日・粗筋等


  長崎ぶらぶら節

 〔4巻〕 著者=なかにし礼 発行所=文藝春秋
  1999年11月30日第1刷
  2000年2月1日第3刷発行
 漢点訳版製作=2000年7月
     再編=2008年7月20日
  入力者=濱本ひろ子 校正者=宮嶋 清
 〔「な、愛八、おうち、おいと一緒に、長崎の古か歌ば探して歩かんね」 ―― 愛しい古賀十二郎の誘いに、丸山芸者愛八の胸ははり裂けんばかりに高鳴った〕



  中坊公平・私の事件簿

 〔2巻〕 著者=中坊公平 発行所=集英社
  2000年11月22日第1刷発行
  2001年1月30日第7刷発行
 漢点訳版製作=2001年4月19日
  入力者=濱本ひろ子 校正者=宮嶋 清
 〔闘う弁護士・中坊公平は、いかにして形成されたのか。彼は生涯、約五〇〇件にものぼる裁判や事件を担当してきた。庶民の苦しみの中から提起された小さな事件はもとより、日本社会を揺るがした「森永ヒ素ミルク事件」や「住専問題」などの大事件まで、それはあらゆる分野に及ぶ。本書では膨大な記録の中から今も著者の心に残る一四の事件をピックアップして、その内容と思い出を記述した。これは「事件が弁護士を育てる」と語る著者の成長の軌跡でもある〕



  ナポリ魔の風

 〔4巻〕 著者=高樹のぶ子 発行所=文藝春秋
  2003年10月15日第1刷発行
 漢点訳版製作=2003年11月21日
  入力者=横田鈴子 校正者=濱本ひろ子
 〔時も性も超越した官能を描く傑作長篇
ナポリは血の匂いがする。
彼は二百五十年前のカストラートの生まれ変わりなのか?あの男が放つ妖しい魔力が、私を翻弄し、狂わせてゆく。
「あなたって、ほんとに可哀相な人。生まれ変わって来なければ良かったのにね。女を抱くことは出来ないの」
「出来ますよ」
「カストラートも女を抱いたの?」
「もちろん。たくさんの女を抱いた。恵美子さんを抱いてもいいのかな」
「欲しくもない人にはあげないわ」
私はベッドから跳ね上がり、脱ぎ捨てた下着に手を伸ばした。〕



  ニッポンが好きだから
  ――女二人のうっぷん・はっぷん――

 〔2巻〕 著者=瀬戸内寂聴・櫻井よしこ 発行所=大和書房
  2000年12月25日第1刷発行
 漢点訳版製作=2001年7月8日
  入力者=濱本ひろ子 校正者=大間知恵津子
 〔瀬戸内 愛するということは苦しいことですけれど、でも、愛した記憶がたくさんあったほうがいい。そういう記憶があると人間が豊かになります。それから、人に対する想像力が豊かになる。人の悲しみや苦しみがわかる。人類愛のもとは、やっぱり個人の愛から始まると思う。
 櫻井 エネルギーの素は好きなことに没頭すること。幸せだと思うのは、自分の好きなことをしていたら仕事になっていたということです。そういう意味では、とても幸せです。エネルギーの素って、ただ、それだけです〕



  日本人の生き方

 〔1巻〕 著者=会田雄次 発行所=講談社
  1976年6月30日第1刷発行
  1999年3月22日第32刷発行
 漢点訳版製作=2001年3月3日
  入力者=宮嶋 清 校正者=濱本ひろ子
 〔「近代」そのものが問われる歴史的転換期にさしかかっている今、日本はその経済力を背景に、国際社会のひのき舞台におどり出た。だが日本は、一流経済国として果すべき義務と責任がわからないままに、世界各国からの風あたりをまともに受けている。このような危機的状況にあって、日本人はどのように対応すべきなのか。戦後、日本人論の嚆矢を放った筆者は、日本人の個性を捉え直し、国際社会での独自な日本人の生き方を提示する〕



  日本文化論

 〔1巻〕 著者=梅原猛 発行所=講談社
  1976年6月30日第1刷発行
  1998年12月21日第36刷発行
 漢点訳版製作=2001年2月18日
  入力者=宮嶋 清 校正者=濱本ひろ子
 〔近代西欧文明は、“力”を原理とし、科学技術を武器として世界を制覇した。しかし、二十世紀に入り、とくに原水爆の出現いらい、“力”の文明は明らかにゆきづまりを見せている。これからの新しい文明創造の原理をどこに認めたらいいのか。著者はそれを日本の精神的文化遺産である仏教思想の中にみ、科学技術偏重の明治以来の教育を批判し、仏教精神を教育にとり入れることを説く。常に新しい思想を展開させる著者の創造的日本文化論〕



  人間の条件〔上〕

 〔4巻〕 著者=森村誠一 発行所=幻冬舎
  2003年3月5日 第1刷発行
 漢点訳版製作=2003年9月25日
  入力者=勝川真理 校正者=宮嶋 清
 〔片倉宏は結婚相談所のパーティで出会った仁科里美に求婚するが断られてしまう。失意の片倉の自宅周辺で起こったOL殺人事件の捜査に動き出した警視庁捜査一課・棟居刑事は事件解決の手掛かりすら掴めずにいた。そんな時、近所の川で魚が全滅したことに不審を覚え水質調査に乗り出した片倉が、恐るべき生物災害(バイオハザード)の存在と人為的な細菌散布の可能性を探り当てる。棟居は、片倉と信仰宗教「人間の家」に関連した家出人捜査に携わっていた新宿署・牛尾刑事から情報を得てOL殺人事件の背後に潜む「人間の家」の危険な正体に気づく。〈上巻〉〕
 煉獄の現世を生き抜くための〈人間の条件〉とはなにか。
 21世紀の悪魔が降臨した空前絶後の劇場型犯罪。
 大ベストセラー『人間の証明』から27年 ――。
 構想10年、森村ミステリーワールドの最高傑作!



  人間の条件〔下〕

 〔4巻〕 著者=森村誠一 発行所=幻冬舎
  2003年3月5日 第1刷発行
 漢点訳版製作=2003年9月25日
  入力者=濱本ひろ子 校正者=宮嶋 清
 〔信仰宗教「人間の家」を追い始めた棟居の元に届いた驚愕すべき情報 ―― それはOL殺人事件の容疑者が「人間の家」に関係しているだけでなく、棟居の妻子を殺害した犯人である可能性が高い、というものだった。長年追い続けた妻子殺害事件の究明に闘士を燃やす棟居だが“信教の自由”という壁を突破できずにいた。手をこまねいている捜査陣を嘲笑うかのように起こる殺人細菌を利用したホームレス殺害事件。次第にその兇暴な牙を剥き出し始める巨大犯罪教団と全警察の威信を懸けた壮絶な闘いが遂に始まった…。〕
 煉獄の現世を生き抜くための〈人間の条件〉とはなにか。
 21世紀の悪魔が降臨した空前絶後の劇場型犯罪。
 大ベストセラー『人間の証明』から27年 ――。
 構想10年、森村ミステリーワールドの最高傑作!



  盗んではみたけれど

 〔2巻〕 著者=赤川次郎 発行所=徳間書店
  1998年3月15日、徳間文庫版として刊行〔原本は電子ブック版〕
 漢点訳版製作=2004年8月9日
  入力・校正者=濱本ひろ子・柳沼芳一
 〔妻は警察官・夫は泥棒、この夫婦の周りに起きる難事件。泥棒さんが手助けして見事解決。捕らえてみるとそれは…〕



  脳がよみがえる80のヒント
  ――「老化する脳」と「若返る脳」はここが違う――

 〔3巻〕 著者=大島清 発行所=実業之日本社
  1999年8月21日初版第1刷発行
 漢点訳版製作=2002年5月12日
  入力者=横田鈴子 校正者=濱本ひろ子
 〔脳という“魔法のランプ”を磨くコツ、教えます。〕



  ノスリの巣

 〔7巻〕 著者=逢坂剛 発行所=集英社
  2002年6月30日第一刷発行
 漢点訳版製作=2002年9月22日
  入力者=柳沼芳一 校正者=濱本ひろ子
 〔途方もなくみだらで美しい女。
 警視庁の美人刑事をめぐる怪しい噂。特別捜査官・倉木美希(みき)と私立探偵・大杉良太が調査に乗り出したとき、黒い闇の標的が牙を剥(む)く!
 大好評【百舌(もず)シリーズ待望の第五段。】〕



  能登半島殺人事件

 〔3巻〕 著者=西村京太郎 発行所=双葉社
  2000年12月15日第一刷
 漢点訳版製作=2002年3月1日
  入力者=〔県外協力〕嶋田小枝子 校正者=〔県外協力〕坪井恵子
 〔十津川警部の妻が、置き手紙をして消えた。警部にかかった電話から、それは誘拐事件と分かる。犯人の要求は、主婦連続殺人犯を釈放しろということだった。警察の思わくを嘲笑うかのように次々と殺人事件が発生する。妻の身に危機が迫るとき十津川警部は!〕



  2012 地球大異変
――科学が予言する文明の終焉――

 〔6巻〕 著者=ローレンス E.ジョセフ 訳者=東郷えりか 発行所=日本放送出版協会
  2007年12月20日第1刷
 漢点訳版製作=2008年4月10日
  入力者=横田鈴子 校正者=濱本ひろ子
 〔 温暖化 大地震 ハリケーン 異常気象 その時、人類は生き延びることができるのか?太陽活動の最盛期、地磁気変移、星間エネルギー雲への突入、彗星⊆すいせい⊇の衝突、イエローストーン火山の噴火、マヤ歴の予言12/21/12…
 ハリケーン・カトリーナやスマトラ島沖地震、あるいは近年、世界規模で起っている異常気象は地球温暖化の結果なのか、それとも何かの予兆なのか?その原因のひとつとされる太陽活動の次の極大期は二〇一二年、その年が、マヤ暦において「ひとつの時代の終わり」とされるのは、はたしてただの偶然なのだろうか…。

 2012年に関するマヤの予言は、長期歴として知られる暦によるものだ。これはおよそ5200太陽年間にわたり、マヤ族はこの期間を“太陽”と呼んでいる。僕らのグレゴリオ暦ではおよそ5125年間になる。文明が誕生してから、人類は三度の“太陽”を経てきており、今は四度目の“太陽”が終わりを告げつつあり、それが2012年12月21日に終了する。(本書より)〕



  二本指のピアニスト

 〔2巻〕 著者=ウ・カプスン 発行所=新潮社
  2007年11月15日 初版発行
 漢点訳版製作=2008年6月25日
  入力者=酒井由紀子 校正者=濱本ひろ子
 〔鍵盤を叩く指は左右二本ずつ、ペダルを踏む足は太股まで、楽譜を読む知能も無い―この子が、なぜピアニストになれたのか? 母親が語った感動の実話。
 「あざらし型奇形」という先天的な病気を持って生まれた韓国の少女、イ・ヒア。鉛筆さえ握れなかったヒアが、世界で活躍するピアニストになるまでの軌跡をたどった。
 半身不随の傷痍軍人との結婚、ヒアの膝切断手術、そして自身の癌との闘い…次々と襲いかかる試練と向き合いながらも、母子はひたすら明るく前向きに生きている。〕



  のぶカンタービレ!


  ――全盲で生まれた息子・伸行〔のぶ〕がプロのピアニストになるまで――

 〔2巻〕 著者=辻井いつ子 発行所=アスコム
  2008年11月28日 第1版第1刷
  2009年7月7日 第1版第2刷
 漢点訳版製作=2009年7月20日
  入力者=濱本ひろ子 校正者=酒井由紀子
 〔 「伸行くんはステージで演奏することを、本当に理屈抜きに純粋に喜んでいますね」。これは、うれしい言葉でした。思えば、伸行が大好きな人気テレビドラマ「のだめカンタービレ」でも、主人公はクラシック界の慣習にとらわれずに、伸び伸びと演奏しています。その姿が人々に幸せな気持ちをよびおこすのです。伸行が演奏中に身体を揺らし、喜びを発散させる姿もまた、同じエネルギーがあります。―伸行、ショパン・コンクールのセミファイナルの演奏でも、もっともっと、歌うように〔カンタービレ〕!聴衆全体を幸せにしてほしいと願うばかりです。〈本文より〉

 伸行の障害のことを考えると、最年少の一七歳でショパン・コンクールに出場するべきなのか。当初、私たちに大きな戸惑いがあったことは事実でした。それでも、私たちが「前へ」と歩みを進めた最大の理由は、伸行の「出たい」という意志でした。入賞を狙うとかファイナリストになりたいというよりも、本人がこの時期にショパンを弾きたがっている。その最高の舞台はフィルハーモニー・ホールであることは間違いない。ならば出場しよう。勝ち負けではなく、この時期にしっかりとショパンと向き合おう。私たち親子は、そう覚悟を決めたのです。〈本文より〉〕



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Updated: 2009/07/20; by 柳沼芳一, QWE02555@nifty.com