個展予告の先行展示に思わず
 足が止まった。 左右にふくらむ
 立ち姿には緊張感が漂い、焔を
 そのまま映したような緋襷、濃厚
 に掛かる胡麻や焦げの妙。型通
 りや造形に走り過ぎた備前焼が
 多い中で、作者の備前に強く惹
 かれたのは、奇をてらわず備前
 本来の味を、自身の感ずるまま
 に表現しているからだろう。もち
 ろん、造型のセンスや焼成の工
 夫があることは言うまでもない。
 期待していた個展で多くの作品
 を目にし、備前の素晴らしさを再
 認識した。作者、宮尾さんともお
 話させていただき感謝。
              2004.5.29