セルロイド・ブルー
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左・せんせい 右・玲二

「それが全ての終わりだった」

カルテを落とした玲二に
黒衣の人物がそれを拾って差し出す。



玲二「これは由紀ちゃんと私の話だ」
せんせい(医者でなくただの研究員)のいる研究所に『中沢由紀』という女性が手首を切り、運び込まれた。
息絶えていたはずの彼女が目を醒まし、そして言った。「俺は男だ」。
中沢由紀の身体に三浦玲二という16歳の男の魂が入り、目覚めたらしい。
『由紀』は玲二の近所に住む、玲二の憧れの人だった。
死にたくないと思いつつ事故で死んだ玲二が偶然同じ時間に
3日前に婚約者に死なれ、その後を追いたいと自殺した由紀の身体に入ってしまったらしい。

研究所に『規子』という幽霊がいた。その昔、「死にたい」と言った人達の願いを叶えてあげた為に
研究所がある土地で処刑された、女の子の幽霊だ。
『人の望みを叶える幽霊』が、玲二の前に現れた。

玲二は規子に言う。
玲二「由紀ちゃんが戻って来るって言うなら、この身体を返してもいいんだ」
それでも、ひとつだけ願いを叶えて欲しい。


左・規子 右・玲二

「あなたが幸せだった頃の夢を見せてあげる」

ひとつだけ望みを叶えて欲しいという玲二の願いは
「家族に会いたい」
規子は夢・・偽りの家族を玲二に見せる。


偽りの家族に触れた玲二が叫ぶ。「違う。もうここに俺はいないんだ」
メッキが剥がれ、玲二のいない、家族の姿が現れる。それを見て、玲二は自覚する。
「どんな姿であれ、生きていたいと願っている。俺は自分のことしか考えられない駄目な人間なんだ。
 渡したくない。たとえ、この身体の正式な持ち主がきたとしても」
それが玲二の心からの願いだと規子は言う。
「あたしが守ってあげる。だから、一緒にいてちょうだい」
ずっとひとりでいた規子の願い・・・。
一緒に外へ出よう。



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A Theatrical Campany yakoudou