
そこで必要になるのが,「光軸修正」と呼ぶ作業だ。
簡易的な光軸修正法

対物レンズにフタをして,接眼鏡を付けていない接眼筒(ドロチューブ)をのぞくと,自
分の目がいくつか映っているのが見える。
この目の映像が一つに集まるように対物レンズの傾きを修正すると,光軸が出ている状態になる。
これは,私が最初に読んだ自作入門書に書いてある方法で,何の道具も要らない。
Fが暗く,倍率が低いなら,これだけでも,結構,実用になる。
が,私は,長い間,この方法に甘んじてしまい,進歩しなかった。
しかし,このような簡易な方法では,下図のように,ドロチューブの傾きは,検知しにくく,F値が小さい望遠鏡や,反射式では問題になる。

これを接眼鏡の代わりにドロチューブへ装着する。
HE01に装着した光軸修
正アイピースしかし,F4の良像範囲は想像以上に狭く,これを使っても,いつでも良像が再現される訳ではなかった。
「もっと,効率よく光軸修正を行いたい」
と思うようになり,やっと,市販の光軸修正アイピース(センタリングアイピース)を購入しようと思い立った。
しかし,かつては,部品メーカーから安価に売られていたセンタリングアイピースは,もう入手が困難になっていた。


複数の円盤が一つに重なるようにレンズ(鏡)の傾きを調整するのは,従来通りだ。
笠井トレーディングのカタログによれば,これはChesire型と言う方式
だそうだ。(なんて発音するのかな?)
のぞき込む穴の周囲も金属の光沢を放っており,見づらいため,自分で黒い植毛シートを貼っている。

自作15cm反射に付けた状態。

という,かつての私に代表される貧乏くさい意識が,国産品を滅ぼしてしまったのかも知れない。
(え,一緒にするなって,すんません(-_-;) )
現在では,絶滅に近い国産品を探すより,輸入業者が扱う外国製を購入 した方が手っ取り早いようだ。
最近では,レーザー光線を使った物も売られているようだ。(高いので,使ったことは無いのだけど。)
ただ,これら光軸修正アイピースを使っても,最終的には,実際の星を見ながら微調整するべき・・・と言われている。
が,今の私は,ここどまりだ。
あの使いにくい光軸修正ネジを回しながら,星像を追い込む,と言うような器用なことを日常的に行える人を私は尊敬してしまう。