1999年8月
経企庁は「底を打った」と
言うのをやめたそうだ
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8月1日(日)
夫婦でプールに行った後、近くの安楽亭で
サムゲタン(参鶏湯)
を食べる。夏季限定メニューだそうで、楽しみにしていたのだが、いざ食べてみると万人向きの無難な味になっていて、「木の実入りのトリ雑炊」みたいでした。しかしカミサンに言わせると、本場のサンゲタンはクセがあるが、この国産品は美味しい、とのこと。高麗人参の香りがイマイチ弱いのが、日本人にはかえって食べやすいのかも。ともあれ、夏バテに効きそうな薬膳メニューが1280円というのは安いので、一度は食べてみるのもいいと思います。
午後は成田の国立歴史民族博物館へ
『漢王朝展』
を見に行く。併置してある日本の出土品と比べると、文化がほぼ500年ほど先行していますね、くやしいけど。展示品にいちいち館長のコメントがあるのは、少々うるさい感じもするけど、わかりやすくて良い。
夜は、チャットルームに入るのに遅刻してしまい、午後11時頃から2人のかたとチャット。
8月2日(月)
夕方のラジオで、川中美幸がDJをやっている番組(題名は忘れた)に、日本一のロリコン声優
こおろぎさとみ
がゲスト出演。しかし「代表的な役柄は何ですか」と問われて演じたのが、「クレヨンしんちゃんの妹」と「ポケモンのトゲピー」ではなぁ…主役の器ではないな。このこおろぎ嬢が、洋画の吹き替えでメグ・ライアンをやったそうだ。うげげ。どんな感じなのか、見たいような見たくないような…
8月3日(火)
メグ・ライアンといえば、
「続のほほん茶」
のCM、今回のバージョンはごくシンプルに視聴者に語りかけるだけだが、前回よりよっぽど良い。「カイシャニ、トゥカレマシタ」と暗い顔をしているメグは、本当に精気がなさそうで魅力が感じられなかった。そう見せるのが演技力なのかもしれないが。ところで、今度のCMのメグはノーブラみたいに見えるのだが…(しばし沈黙)。あ、個人的には三菱Dingoの花嫁姿のメグが一番好きです(と、話題をそらす)。
8月4日(水)
今日はビアホールが出来て100周年、なのだそうである。文化放送
「やる気MANMAN」
で言っていた。しかし小俣さん、「昭和32年に出来てから100年」は「明治32年」の間違いでは?さもないと、昭和16年生まれの小俣さんは116歳、ということになってしまいますが。
新聞の全段抜き広告やテレビスポット等で、
SOTEC
のe-oneの宣伝がすごい。が、今週の週刊ダイヤモンドによれば、1年前のSOTECは倒産寸前。基盤メーカーに会社を買収された後、OEM供給をやめてミニタワー型の廉価版を出したのは、起死回生を狙った一打だったという。だが、パソコン通の人に言わせると、e-oneはただのパッチモンだそうである(見かけのパクリはともかく、スペックが物足りないとのこと)。
8月5日(木)
土用の二番丑
ということで、昼食はコンビニのうな重弁当を買う。しかし、マスコミはこの二番丑をまったく取り上げないねえ?
夜は久しぶりに、夫婦で近所の銭湯へ。エステバスと水風呂を交互に何度もつかり、大いにリラックスしました。湯上がりは当然、ヤクルトを一気飲みだ。
8月6日(金)
なみはや銀行、破綻。最近は合併や救済銀行の設立で、聞いたことのない銀行名が続々と登場するので、記憶力の衰えたオジサンはついていくのが大変です。
吉永小百合
がCMで、バタフライで泳ぐシーンを披露するとか。吉永さんといえば原爆詩の朗読とか、難病の芸者役とかいう静かなイメージが強いが、じつは水泳が大の趣味で、肩の筋肉モリモリなのだそうである。私は今日も水泳教室に行ったが、なかなかサマにならず、泳いでいるのか溺れているのかわからない、などと酷評されています。
テレビ朝日
「タモリ倶楽部」
、私の好きな「空耳アワー」が相変わらず低調。
8月7日(土)
昼間は仕事がらみの勉強会で船橋へ。帰宅後、自宅マンション(7階)の廊下にテーブルを出して、料理とビールを用意。親類と一緒に、午後7時半から千葉市「
市民花火大会
」を見る。天気が良いので、色とりどりの花火がきれいに見えた。しかし、小さい子供は興味が1時間半も続かないんですね。自分たちがはしゃぐのに忙しくて、夜空を全然見なくなってしまいました。
8月8日(日)
夫婦で市営プール(屋内温水)に行き、市立図書館で本を借りる。その後
安楽亭
(この前とは別の、最近できた支店)に行き、サムゲタンと焼肉でビール。グリルがガスバーナーでなく、セラミック製?の炭火で、焼けぐあいもよろしい。安楽亭に行くなら新しい店がオススメ、ですね。しかし、疲れているので大ジョッキ1杯で悪酔いしちまったぜ。
夜10時から、チャットルームで約2時間、常連さん2人と
チャット
。
8月9日(月)
仕事でバタバタと東奔西走、おかげで夕方の水泳教室(最終回)には半分ぐらい遅刻した。それでも、ささやかな修了証をもらい、先週よりはいくぶんマシに泳げるようになっている事に、ひとりシミジミと感動。
帰宅後は久しぶりにTBS
「水戸黄門」
を見る。ゲスト出演の小松政夫が二枚目半的な役でシブく決めている。相方(?)の伊東四朗も実写版せぇるすまんで大ブレイクだし。この二人、どちらかというと素顔は沈鬱ぎみで、悲劇顔なのである。
続いて日本テレビ
「スーパーテレビ情報最前線」
。国道16号線沿いのディスカウントストアの激戦ぶりを取材。大手とは違い、たった一人の仕入れ担当者のカンにすべてを賭けている会社とか、各売場主任が自分の裁量で仕入れルートから価格設定まで決定する店とか、外販の営業マンのようなやり方である。それだけに、一発当てれば大きいが、売り上げが落ちればたちまち降格や解雇。活気のある世界は、それだけキビシい。
8月10日(火)
うちのカミサンは、元ビューティ・ペアの
ジャッキー佐藤
が41歳の若さでガン死、というのがショックだったらしい。年齢も近いし、自分もガン検診で灰色判定があったばかりだから。私だって他人事ではない。
文化放送
「梶原しげるの本気でDONDON」
は資格商法、資格サギの特集。2年前の法律改正で沈静化していた資格商法が、リストラブームで息を吹き返し、被害が広がっているそうだ。結論は「きちんとした公的資格であっても、すぐ収入に結びつくわけではない」「簡単に取れる資格ほど、収入面では役に立たない」という、ごく当然のことでありました。しかし、その当然の判断が働かないように仕向けるのが、サギ師の話術なのだが。
テレビ東京
「開運!なんでも鑑定団」
を見る。「
幕末に盗まれた日光東照宮の6個の鈴
」というのは、古美術界では有名な伝説なのだそうだが、不勉強な私は初耳だった。で、番組では東照宮の禰宜さんがVTR出演して「東照宮には明治維新まで鈴はなかった。したがって、盗まれた鈴と称するものはすべてニセモノ」と発言していた。この番組、ゲストの芸能人の審美眼(の無さ)をからかうだけの趣向ではない。こまめに見ていると、バカ高い月刊「日経アート」よりもよほど、美術史や画壇の知識が身に付くぞ。
8月11日(水)
市内の某古本屋で、1冊100円の文庫本を買う。この店、コンセプトや品揃えは「Book Off」そっくりなのだが、値付けがデタラメで、出たばかりの人気作家の文庫でも、2000円近い「ちくま学芸文庫」も、島田荘司ら売れセンの新本格推理も、みんな1冊100円である。…なので、時間の許す限りはマメに覗くようにしているし、読者諸兄には申し訳ないが場所はお教えできない。あしからず。
今日買った中では、
ナンシー関・大月隆寛『地獄で仏』
(文春文庫)が出色。以前から、ナンシー画伯の芸能人こき下ろしエッセイのファンだったのだが、この本は世相批評の対談で、なおかつ相手が毒舌学者の大月センセイ。どんなもんか、と恐る恐る開いてみたが…画伯もセンセイも、日常感覚は意外に穏健でありました。口は悪いけど。ただ、世相がワケワカな状態なので舌鋒が鋭くなるだけなのだ。とことん人間不信の山本夏彦翁などに比べると、よほど読後感は爽やかだ。しかし、大月センセイと私は同い年だったのか!がーん
がーん
がーん
。
8月12日(木)
市立図書館で借りた
鈴木まもる『鳥の巣の本』
(岩崎書店)を読む。総ルビの図鑑絵本で、まぁ小学生が対象の「お勉強の本」なのだが、著者がもともと童画の人で、趣味で野鳥の巣の研究を始めてしまった、という変わった経歴の人なので、楽しく読めた。後書きにあるように、野鳥の巣の図鑑というのは従来タブー視されていた面があり、その意味でも貴重な本なのだが…野鳥の生態を描いたイラストでは、登場する鳥たちが(リアルな画風なのに)夫婦漫才を繰り広げたり、ベタベタな駄洒落を吐いたりしている。「この芸風、どこかで見たなあ」と思ったら、何のことはない、佐々木倫子先生の傑作『動物のお医者さん』のノリではないか。本来の目的とは違った読み方で楽しめる、という意味では、
今年のトンデモ本大賞の有力候補
ではないだろうか。
夕方、
DiskUnion千葉店
で中古CDを買う。聖子、明菜、キョンキョン、松山千春、サザンなどのLPが、上物も含めて1枚100円均一。私は河合奈保子の『プリズム』を買いましたが、この値段だと、レコードを聴かなくても、付録の歌詞カードやピンナップだけでも元を取ってお釣りがくるぞ。
8月13日(金)
「吉田照美のやる気MANMAN」、今日は吉田照美がお盆休みなので、代打でパーソナリティに
せんだ光雄
が登場。いや、よく喋る喋る。吉田さんの2倍は密度があったのではないだろうか。内容はないけど。
全日空ハイジャック犯
を検察庁が送検、と判ったとたん、マスコミは一斉に実名報道。お役人に決めてもらわないと、自分で報道倫理を決めることもできないのか!?サンケイや小学館の片棒を担ぐのはイヤだが、やはり日本のマスメディアは莫迦だ、と声を大にして言わざるを得ない。
8月14日より17日までは要点のみ。あとで加筆します(たぶん)。すみません。
8月14日(土)
夫婦で奈良へ観光旅行。国立奈良博物館の室生寺展、興福寺の国宝館を見て、奈良公園でワラビ餅を食う。にわか雨に降られる。夕方から春日大社の舞楽奉納と万灯籠を見る。再び雨。拝観料500円。
8月15日(日)
宿に近い新法華経寺を見て、バスで移動し、薬師寺、唐招提寺、平常宮跡を見て回る。あいにくの雨。夕方に宿に戻り、春日大社の神楽奉納を見、東大寺へ移動して大仏開扉と万灯籠を見る。夜までずっと雨。
8月16日(月)
宿をチェックアウトの後、JRで宇治へ移動し、平等院を見て、冷やし抹茶を飲む。今日もにわか雨。宇治川周辺を散策、昼食は関西うどんで安くすます。京都に着き、宿にチェックインした後、平安神宮、南禅寺を散策、夜は宿の屋上で、大文字焼きを見ながら缶ビールを飲む。
8月17日(火)
荷物を京都駅のコインロッカーにしまって、三十三間堂、国立博物館(坂本龍馬展をやっていた)、豊国神社、方広寺を見物、七条駅前のマクドナルドで100円バーガーの昼食。午後の新幹線で帰宅。
8月18日(水)
トルコ大地震
。途上国のこととて、欠陥建築、手抜き工事がかなり多かったらしい。恐怖の大王というのはこれだったのではないか?ノストラダムスの予言恐るべし。…と思ったが、今回の恐怖は空から降りてきたのではなく、地から湧いてきたのだったな。ちょっと違うか。
読売新聞の広告欄に載っている「ヒューマン・ドキュメンタリー大賞」の「
いちご薄書
」が面白い。このコンクール、意義は認めるものの、いつも受賞作は重い作品が多くて敬遠していたところがあるのだが、今回の大賞、作者は15歳の少女で、母親の出産にまつわるドメスティック・ユーモアとでも呼ぶべき趣の作品。文章がちょっと悪達者な感じがする(本当に15歳?)が、かなりの文才である。文芸春秋の毒物カレー論文といい、最近の女子中学生恐るべし(こればっか)。
8月19日(木)
第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行
の3行が持ち株会社を設立し、将来は統合するとの発表。ああ、私は3行とも口座があるなあ。どれもハシタガネばっかりだが。付き合いや義理で作った銀行口座ばかりで、面倒くさくてしょうがないなあ。
高校野球で千葉県代表、県立
柏陵
高校が敗退。しかし、準々決勝まで勝ち進んだのは、公立高校としては立派。
夜のNHKスペシャル、「
小野アンナ
・激動の20世紀を生きたバイオリン教師」を見る。亡命ロシア人女性の日本での数奇な半生、と1行で片づけるのは失礼だし、ここで軽々しく感想を書く気にはならないが、バイオリンの世界では有名な人らしい。オノ・ヨーコさんの伯母にあたる、というのも興味深かった。
8月20日(金)
テレビ東京「
たけしの誰でもピカソ
」。長寿のアーティスト特集ということで、ゲストには現在80歳の
やなせたかし
氏が登場。しかし、60代後半から売れ出した漫画家というのも前代未聞ではないか?以前、雑誌のインタビューを読んでいたら、「手塚(治虫)君は…」と言っているのを見て「おぉ、君づけか」と驚いたが、考えてみれば、横山隆一・泰三兄弟を除けば、日本の漫画界では最長老なのである。しかも横山兄弟は引退同然だし。
その後、同じテレビ東京「
同窓会
」、今夜は「30年ぶり
コント55号
が再結成」。30年ぶりというのは大嘘で、以前も再結成してコントをやったことがあるはずだが、それはともかく、見ていてちっとも笑えなかった。昔立った浅草の舞台で、(内輪だけだと思うが)客を集めて往年のコントを演じてみせる、という企画だが、すっかり間が悪くなっていて、まるで二人が噛み合っていないのである。名戯曲「サンシャイン・ボーイズ」のようには行きませんね、とう一幕。
日本テレビ、金曜ロードショー「
ブラック・レイン
」を途中から見る。遺作となった松田優作の悪役ぶりが高く評価されている作品だが、健さんもなかなか良い味を出していますョ。外国映画にありがちな「変な日本風俗」もほとんどなく、実録風ヤクザ映画としても秀逸。ラスト近い「フォー・オヤブンズ」が集合する取引のシーンは、どう見ても黒沢・三船映画へのオマージュだと思うのだが(そもそも取引場所が桑畑だ(爆))、すごくカッコ良かったぞ。
8月21日(土)
日本テレビの
24時間テレビ
、つれづれにザッピングしながら少しだけ見ていたが、それでもけっこう腹が立ってきた。50歳のにしきのあきらに24時間マラソンをさせ、実の娘に付き添わせて美談仕立てのナレーションを入れるとか、障害児たちに富士山頂まで登山させるとか、何かにつけて「頑張ることが尊い」という決め付けの押し売り。ナイナイの「仰天映像ビデオ」というのも、同局で以前に放送した映像がかなり混じっていたし(ちゅうのはどうでもいいことだが)。
8月22日(日)
玄倉川の水難事故
の報道を見るにつけ、腹が立ってしょうがないのは、なぜ数百人もの大捜索隊を繰り出して遺体探しをしなければならないのか、ということだ。事故から1週間、今さら生存者が見つかるはずもないのに。膨大な費用と二次災害の危険を冒してまで、「警察やダム職員の警告を無視して溺れ死んだ馬鹿ども」の遺体を捜索するくらいなら、腐乱して自然に浮かび上がってくるのを待って、その人数の人員をトルコ地震の救護活動に派遣したほうがどれだけ役に立つか。暴論でしょうかね?
8月23日(月)
テレビでラモスの引退試合をちらっと見たが、盛り上がらないのですぐ消してしまった。記念試合だからまぁ仕方ないのだが、なんだか晩年のジャイアント馬場のプロレスみたいなノリだったと思う。
8月24日(火)
最近、テレビを見ていて「あれ?
リハウス
のCMでお父さんが映ってる」と不思議に思うことがあったが、よく見てみたら、それは
HOYA
メガネのCMなのだった。
池脇千鶴
ちゃんが、反抗期でお父さんにしょちゅう突っかっているが、メガネをかけたお父さんの顔を見てちょっと表情をゆるませる、という筋立て。主役を張っている(という表現は変だがドラマ仕立てだからしょうがない)のが同じコだし、演出がリハウスのシリーズをかなり意識した作りになっているので、間違えても仕方ないよね。いずれにしても、千鶴ちゃん売れ出しましたねえ。リハウスCMの転校あいさつでワンワン泣いている顔もそれなりにいいし。丸味屋の「さまさまふりかけ」のCMはイマイチだが。眉の太いアイドルって最近は珍しいので(前田愛はアイドルとは呼びたくない)、これから清純派女優として大きく育ってほしい。
8月25日(水)
アップルが
e-one
の販売差し止めと損害賠償を求めて提訴。ま、そりゃ訴えられても仕方ないほどのマネっこぶりだが、そうなると「iMACのカラーパターンを真似た周辺機器」はどうなるんだろう?そもそも、意匠が似ているからといってウィンドウズマシンをマックと間違えて買う人がいるとはとうてい思えないし…。
8月26日(木)
NECで「
お手伝いロボット
」を売り出すそうだが、あまり大したこともできそうにないし、顔はテレタビーズみたいだし、AIBOと違ってあまりニーズがなさそうな気がする。このへんがソニーとNECの違いのような気がするんですが、どんなもんでしょうか?
松本サリン被害者の妹が拉致
され、裁判をやめるよう脅されたとの報道。どう見てもオウムがクロとしか思えない状況なのだが、オウム側は関与を否定するコメントを早々に発表。まぁそりゃ、「私がやりました」とは普通言わないよな。(後期:その後の進展については、読者諸兄もよくご存じの通り。)
8月27日(金)
きのう東京ドームで行われた、
コナミの「遊技王」イベント
で大パニック。入場制限のあげく、大会も会場限定のカード発売も中止、参加者は非難囂々で暴動寸前という騒ぎ。いやぁ、かつての上尾駅事件を思い出しますなあ(古すぎるよお前)。
8月28日(土)
青木一雄『「とんち教室」の時代』
(展望社:1999)を読む。この番組、私も寡聞にして聞いたことがなく、名のみ知るという存在だったのだが、解説しよう。とんち教室とは、NHKラジオで昭和24年から20年以上も続いた、当時の人気公開番組だったのだ。ゲストもジャーナリストや放送作家、古典芸能の大家など、文化人っぽい人が大半で(落語家も一部加わっていたが)、これらの人と聴取者からの投稿で、謎かけ、読み込み川柳、「○○なものは…」という「ものは付け」など、要するに古典的な「大喜利」を世相風刺でやるという趣向。
この番組の終了と入れ替わるように、テレビでは「
巨泉のお笑い頭の体操
」が始まるのだが(もちろん、直接の契機としては多湖輝「頭の体操」というパクリ本の大ヒットがある)、故・景山民夫氏によれば、「お笑い頭の体操」の回答は放送作家が全部台本に書いてあって、月の家円鏡(現・橘家圓蔵)だけがアドリブだったそうだ。道理でいつも、うすらバカみたいなアイドル歌手が見事な答えを出し、円鏡だけが八方破れな回答をしていたもんなぁ。
話が完全にあさっての方向へ行ってしまいましたが…(詫)、この『「とんち教室」の時代』という本は、一貫して番組の司会を担当したNHKの青木アナが、番組中の難問奇問、名回答珍回答を取り上げ、また制作の裏話を語りながら、さらには戦後混乱期の世相を総括しようという、かなり欲張りな本であります。何しろ闇市時代からあさま山荘の年まで続いた番組だけに、投稿をピックアップして世相と結びつけるのもやや無理がある。この本では(食料、衣料、世相など)テーマ別に章立てをしているが、クロニクル(年代記)としては、完全に編年体にしてしまった方が良かったのではないか、という感じがした。それにしても、文中に挿入されている写真がとても面白い。エラが極端に張っている
青木アナが白塗りでお嬢吉左に扮している写真
は、まるでデーモン小暮そっくりで爆笑モノでありました。
8月29日(日)
NHK「元禄繚乱」は相変わらずの展開だが、
安達祐実のお軽
がどうも困る。実在のお軽がああだったかどうかは別として(図像が残っているはずもなし)、安達祐実が「若くて愛らしい芸妓」を演じること自体に相当無理があると思うのだが。私はいつも、「
劇中劇で仮名手本の七段目を演じる北島マヤ
」だよなあ、と思いながら眺めております(苦笑)。
8月30日(月)
朝のワイドショーなどで「
サッチー
初CDでライブ騒然」とか言っているので、何かと思ってみれば、便乗商法でCDを吹き込んだので、店頭プロモーションをやったら、芸能レポーターが殺到して(自分たちのことじゃねぇか)混雑した、というだけのバカな話。店頭の客は全然関心なさそうだったぞ。いちおう「歌」というか、ラップのCD、ということになっているのだが、番組で流れているのを聞いた限りでは、ただBGMを流して喋っているだけのCDで、リズムも何もあったもんじゃないぞ。あんなもん金を払って買う奴がいるのか?
8月31日(火)
「
ときめきメモリアル
」のエロパロアニメビデオ制作者、敗訴。まあ、そもそも著作権法違反の上に成り立っているアニパロ、ゲームパロものは、いつ訴えられても仕方ない(しかも大抵の場合、ミもフタもストーリーもない18禁マンガだ)のだが。新聞によれば、負けた駒見氏(職業:アルバイト)は「このような判決では、ゲーム人気を支える多くのキャラクター愛好家の活動は許されなくなり、業界全体の衰退を招く」と発言したとのこと(報道のまま)。何を言ってるんだか。ほとんどのゲーマーはメッセ●ン●ーにエロパロビデオなんか買いに行かないって。この的はずれな自己正当化には、中核派やオウムだってたじろぐぞ。
一方、コナミさんに対しては、同じソフトでずいぶん長く商売しますねえ、と言ってやりたい気持ちもある。(後期:そうこうするうちに「ときメモ2」発売だぁ!)