自作PC用スピーカ・ボックスにTangBand社のスピーカ・ユニット搭載

 

前ページ ホームページ

 

■TangBand社のスピーカ・ユニットW3−993SC

写真1

写真2

 前回このページで作製したスピーカ・ボックスに他の8cmフル・レンジのスピーカ・ユニットとして、フォステックスのFE87Eと台湾メーカTangBandのW3−993SCで試してみたところ、W3−993SCでは見違えるように音が良くなりました。
写真1はW3−993SCをつけたところです。
写真2のようにW3−993SC(左)とFE87E(右)を並べると国産品のFE87Eが一目瞭然チープに見えてしまいますが、W3−993SCの購入価格は1個2580円で別に高いわけではありません。
なお、W3−993SCのフレームは板金が折り曲げ加工してあるのではなくて無垢でこの厚さがあります(当然重いです)。
生産コストの安さにもの言わせた高品質と言える面があるかと思いますが、「安かろう悪かろう、日本は品質で勝負」の路線の先行きに一抹の暗雲を感じないでもありません。

 TangBand社のホームページ(http://www.tb-speaker.com/
 取り扱い店(
http://www.ritlab.jp/shop/) 秋葉原(の中心からかなり離れた所)のこの店でTangBand社のスピーカ・ユニットを使用したスピーカの音を聴き比べることができます。

 

■スピーカ・ボックスの変更

・バッフル穴の拡大
 W3−993SCにスピーカ・ボックスのバッフル穴径が小さくて合わず、穴を拡張する羽目になってしまいました。
また、厚さ13mmの板材では、幅90mmのボックスでは中の幅は64mm(90−13−13)しかなく、これも削る必要が生じました。

・吸音材
 吸音材として今までシャツを突っ込んでいましたが、秋葉原で購入してきたニードル・フェルト(厚さ10mm)を適当なサイズに裁断し(ほぼ横から見たスピーカのシルエット)、片側だけに面に寄せて入れました(なおニードルは針ですが、アスベストのような「針のようなフェルト」という意味ではく、製造工程で針が登場ということです)。

・スピーカ・ボックスの容量拡大
 前回、2つの少し大きさ(奥行き)の違うスピーカ・ボックスを作成した次第ですが、小さい方のスピーカを継ぎ足して拡大しました。
例によってまた同じものを2つ作っても面白くないので、元の大きい方より20mm奥行きを大きく取り、
このページの図1の幅200mmの板を用いてあるところが220mmになった形になります。
これで内容積は5リットル弱になりました。
音は拡張した方が良く、ここでの説明は全て拡張した方(元は小さい方)のスピーカ・ボックスに関してとしました。
なお、スピーカ・ボックスは大きければ大きい程いくらでも音が良くなるというわけではなく、8cmスピーカ・ユニットでは通常5、6リットルあたりが推奨されているようで、容量増大の効果はそろそろ限界に近いかもしれません。

 

■f特性の測定

図1

図2

 図と図2はW3−993SCを用いたスピーカの20Hz〜20kHzまでスウィープさせて得たf特性です。
図1はアンプのトーン・コントロールを一杯にして高域を減衰させるトレブル・コントロールを解除し(そうは説明書には書いてありませんが、直結させてアンプのf特を調べて分かりました)、改造アンプに付け加えた低域ブースト機能はオフにし、すなわちアンプをフラットにする設定(本当に完全にフラットではありませんが)で測定したものです。
図2はスピーカに合わせる形でトーン・コントロールで高域を落とし(おじさん耳には20kHz近辺の高音は出ていようが聴こえず、あまり頓着しなかったりします《間接的な形で聴感に影響することはあるかもしれませんが》)、低域ブースト機能をオンにした状態です。
なお、低域ブースト機能で
このページの図のCは0.1μFのコンデサを2つパラレル(つまり0.2μF)、Rは100kとし、Cは大きめに取って、音域を下に伸ばしながら(元々山になっているので)低音増強があまり表に出ない程度にしました。
測定時のバスレフの筒の全長は60mmです(実際の穴の全長はこれに板厚13mmが加わります)。

・測定方法

  アンプ
    
このページにあるPCスピーカSPU−107から抜き出して改造したアンプ

  ソフト
    WaveGene 音声発生ソフト(フリーウェア)
    WaveSpectra 音声計測ソフト(フリーウェア)

  マイク
    BEHRINGER ECM8000

  マイクアンプ
    自作品(使用ICは4558D)

 

■音声サンプル

1 図1の状態
2 図2の状態
3 音楽ソース

 1と2は3の音楽をスピーカから送出させて録音したもので、1はf特性が図1、2は図2のアンプの設定のときです。
前回に続いて説明の対象とするスピーカがひとつしかない状況ですので、同様にひとつのスピーカしか鳴らさない形にしました。
使用アンプ、マイク、マイクアンプは前記のf特測定と同じで、3の音楽ソースは前回と同じ「カイマナ・ヒラ」です。
2は少々高域落とし過ぎに聴こえ、スピーカの正面で測定したf特性とはまた別の面があることも考えられます。

 

 

前ページ ホームページ