渓流釣りについて少し語らせてもらう

これは、大荒川谷でイワナを1匹釣ったの書いたあと、このHPを見た人からもらったメールの内容です。
当人の許可を得られたので、ここに載せておきます。
これを書いたのは、宇治川釣り大会優勝など釣りの腕は一級、水産系の大学へ進学したのち、現在は観賞魚の輸入に携わる、魚のプロフェッショナルです。
別の言い方をすると、弟ともいいますが。(笑)

渓流釣りについて、全く知識、経験がなかったので、恋ノ岐川での釣りにかなり参考になりました。
ちょっと長いけど読んで損はないと思います。
素人相手にこれだけの長文メールを書いてくれるとは、本当にありがたいことです。感謝。

※改行以外は原文のままです。


おっす。元気?
沢登で岩魚釣ってるやん。すごいね。
今週末の沢登りでは岩魚釣れた?

ちなみに渓流釣りについて少し?語らせてもらうと、大学の研究室の調査で
ゴギ(イワナの仲間)とイワメ(アマゴの変異個体)の研究で釣りばっかり
してたからアドバイスすると、渓流魚は1つの淵に大体1尾縄張りを持って生息している。
自然が残っている所は一淵一尾が当たり前。つれなければ自然が残っていないか、とりこぼしの可能性大。
淵が少し大きいと両サイドに1尾づついたりする。
大きい淵ほど大物がいるといっても過言ではない淵の大きさ、水深で魚の大きさが決まる。

ポイントは流れが淵に流れこんでその周りに渦巻いてる部分までたどりつく間。
ただそこへ直接仕掛けを入れるのは駄目。流れに乗せてそこまで導く。
そこで錘の重さは重要なポイントになる。思い通りに導くなら重い錘の方が良い。
しかしそのやり方では餌の水中での動きは不自然になり神経質な魚は食べない。
うまい人は錘はかなり軽い。それを流れを読んでうまくポイントへながす。
とりあえず水の流れを読めるようになれば釣果はあがる。
岩の下へと流れ込む流れに仕掛けを乗せていくのも定石。
水流は上からみる流れと水の底ではその逆に流れる反流もあったりするからそこは経験をつむと良い。

とりあえずやつらは非常に神経質であること。人影、人声で一日中隠れて出てこないことも多い。
渓流魚は物音一つで警戒して出てこない。
岩魚は渓流魚のなかではアホのほうやからまだましやけど、ヤマメ、アマゴの野生個体の
15cm以上は釣るのは非常に難しい。
仕掛けを木に引っ掛けた時点でその淵はもう終了状態。

ゼロゲームとよばれるマニア向け釣法がある。道糸は0.6号、ハリス0.2号でやる釣り方。
錘も0.6号とか1号とか使う。めちゃナチュラルやけどコントロールは非常に難しい。
それを6m以上の竿で使ったりする。山岳渓流での釣りはちょうちん釣りもおもしろい。
仕掛けは2mぐらいで竿の伸び縮みで直接ポイントへいれる方法。
魚がかかった時に取り込むのがむずかしいけどそのスリルは満点。
どんなに仕掛けを入れにくいところでも入れられる。

餌はミミズやイクラ、ブドウ虫あたり。場合によっては石をひっくり返して水生昆虫を獲ったりもする。
餌を換えることで釣れなかった魚が釣れたりする。
ちなみにしかけはちゃんと目印をつけていますか?
蛍光色の目印をつかって20−30cm間隔で異なる色の目印をつける(大体3つかな)。
目印の色はまあ赤と緑が一般的。この目印をみながらタナをとる。
目印の動きであたりもわかってくるようになる。

30cmをこえる渓流魚は尺とよばれブラックバスのランカーと同じ意味合い。みなあこがれる。
ちなみに俺の最高はゴギの26cmが最高。
ヤマメは21cmぐらいと恥ずかしいサイズでも両方とも野生のもの。
川にもよると思うが非常に難しい。
管理釣り場はだれでも釣れるけど野性の渓流魚は本当に奥が深い。是非野生の渓流魚を狙って欲しい。

あと本州(特に中国地方)はクマがいるので気をつけて。
かばんに熊よけの鈴をつけたほうが良いかも。でも釣りに影響がでるかもね。
あと滑落には気をつけてな。俺も何回も滑落して死にそうになったから。
あと雨ふったら増水のスピードは半端やないで。あっというまに濁流になる(一回死にそうになった)。
頂上の方で雨が降っているようだったら引き返すのもありやと思う。

ちなみに迂回して登るのを「まく」といってたなあ。
沢登りは野生のわさびとか結構生えていると思う。
イワナは刺身もたべれるで。小さい岩魚やったらこんがり焼いて日本酒にいれてあつかんにすると絶品だそうな。

ちなみに俺のもっている渓流竿送ろうか?
NFT(シマノの子会社、今は絶版)の渓峰(けいほう)という竿(かなりマニアック)。
5.3mで先調子でちょい硬め、かなり軽量。ちょうちん釣りには結構いい。ちなみに2万いくらしたもの。
今はつかってないから、もし良かったら送るで。

俺も渓流釣りに行きてー
けど一緒に行く人がいない・・・。かなりハードな釣りやからね。嫁さんじゃ無理。夏場は虻が多いし。
ちなみに学生時代には沢歩きの人たちに釣り場荒らされたことがある。
釣り人から見たら敵やね。でも沢登の楽しさはよくわかるので憎めないね。
禁漁期、禁漁区を守って楽しい渓流釣をして是非ハマッてください。まじ楽しいで。
釣りの中で一番頭使う釣りやと思うから。
這いつくばってでも気配殺して渓流釣りをやってた学生時代が懐かしいわ。
もう行くことないんかなあ。また機会があったら一緒に行ってみたいね。
二人で釣りにいくと淵の取り合いになるから一つづつ淵を交互に釣るとトラブルもないで。一人でいくのは非常に危険。

まあ余計なお節介やったらごめん。なんか語らずにはいられんかったわ。
竿欲しかったら言って。あげるわ。


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