大荒川谷

・2004/7/18(1日目)

奥秩父に沢登りに行ってきた。
2週間前の飲み会の場での話がきっかけになって行くことになったもの。
沢登りに行くのは今回が3回目で、過去2回は日帰り。
前に行ったのは2年前なので久々の感じ。
他のメンバーは、Y瀬、M野、W城、S々木という沢屋メンバーで、これは2年前と同じ。

前日の買出しでもう疲れていて、荷物の準備もせずに寝てしまい、朝早めに起きて準備開始。
まずは昨日買ったものの開封から。などどやっていると時間がぎりぎりになって駅まで走るはめに。

池袋から西武特急に乗って1時間半、各駅に乗り継いで三峰口に到着。
三峰口駅からは、タクシーで30分ほどで入川渓谷のキャンプ場に到着。車で来れるのはここまでで、ここから山に入る。

ビールを買えてご満悦のわたくし、他。 キャンプ場には管理釣り場もあり、ここで入漁券を購入。釣りへの気合が高まる。
4人が入漁券(日券1600円)を買ったけど、どうせ釣れないのに…などと思ってたり。(笑)
前日の買出しで全員が竿と仕掛けを買ってたときにも思ったけど。
あと、ビールを持ってきてなかったけど、運良くここで調達できた。重要。

写真提供:M野氏
廃線跡を歩く一行。 ここからしばらく、トロッコの廃線跡をたどって沢の入り口へ。

写真提供:M野氏
見た目素人には見えない?私。 キャンプ場から1時間ほど歩いたところで、沢への入り口に到着。
ここで装備をしてスタート。

写真提供:M野氏

沢登りっていうのは、文字通り沢を登っていくわけで、普通の山登りと違うのは、道じゃなくて沢(川)を登ること。
山登りは、結局目的地へ到達することを目標にしているけど、沢登りは、登る過程を楽しむもの。
河原を歩く、川の中の石を飛び石のように歩く、足首ほどの深さの川の中を歩く、腰まで川に入って歩く、
泳いで進む、水に入らないようにヘツる(岩にへばりついて水平移動する)、などなど、進み方は人それぞれ。
滝なんかにぶち当たったときが見せ場。直登するか、脇の岩場をよじ登るか、林のほうへ大きく迂回するか。
こんなときに、ちょっとしたロッククライミング気分を味わえる。
そんなわけで、ウォータークライミングなどと呼ばれているらしい。

で、装備は当然濡れても動きやすいものということになる。 濡れた岩の上を歩くことが大半なので、靴は靴底にフェルトが滑り止めでついてる専用のもの。
上はドライシャツ、下はタイツなど、あとロープを体に固定するためのハーネスなど。

わざわざ装備を書いたのは、前振りのため。(笑)
それは前日のこと。
用品店に行ったとき、沢登り用のタイツが売ってるのをみんなで見ていた。いかにもエキスパート向けといった雰囲気。
それはタイツというよりもスウェットスーツというべきもの。上下それぞれ14kほどもする。
泳ぎが多くなると体が冷えるので、あったらいいかもなあとか言ってたら、W城が買ったのには一同驚き。
その後、釣り用品店に行ったら、鮎釣り用の腰まであるゴム長が売ってて「鮎タイツ」って書いてあったのに爆笑。
寸胴だし、どう見てもゴム長の延長やろ、と。
それ以来、W城が買ったタイツは鮎タイツと呼ばれるはめに。(爆)
さらに、W城自身が鮎タイツと呼ばれるはめに。(汁)
いや、みんなうらやましかったんだと思うが。

楽勝! さて、遡上開始。
今回は自身初の泊まり行程ということで、10kgほどのザックが重く感じる。
重いだけでなく、泳ぎのときに頭を上げるとぶつかるので厄介。
それでも全般に難しいポイントは少なく、簡単に登っていける。
最初のほうで岩を登るときに、いきなりケツがつったときにはかなりあせったが。

←この辺は楽勝!

写真提供:M野氏

鮎タイツ! 淵を泳ぐポイントでは、鮎タイツが注目を浴びていたわけだが、さすがの性能、っぽい。
泳いだあとでも寒くないのが売りなんだろうが、当のW城は上は半袖1枚なので、やっぱり寒そうだったから。上も買うべきだったのでは。

←悠然と泳ぐW城。

写真提供:M野氏
すべりだい 途中で、岩の表面がなめらかになって水が流れている、天然のウォータースラーダーを発見。
今回はM野が防水のデジカメを持ってきたということで、早速撮ってもらうべく、滑った。
滑って、最後にバンザイしながら淵へドボンと飛び込む瞬間を撮ってもらうはずが、明らかにシャッターを切るタイミングが遅く、私が完全に水没してからシャッターを切っていたらしい。(目撃者談)
滑ってるときは気持ちいいけど、最後に頭まで水に入るので、さすがに寒い。
下界では連日30度越えだけど、この辺は気温も20度前半で、水温は15,6度といったところで、すぐに体が冷える。

←私の後で滑ったW城はちゃんと撮れてる…。

写真提供:M野氏

その後、10m越えの滝など出てくるが、がんばって登ったり、高巻きしてかわしたりで、なんとか先へ進む。
4時を過ぎたあたりで、予定していた幕場(≠墓場)に到着。
まずは全員で薪集め。その後、設営などしている人々を尻目に、早速イワナ釣りを開始する私。
開始は5時を過ぎていて、勝負できそうなのは30分ほどか。ワンチャンスをモノにできるか?

イワナ釣り、いや、渓流釣りをするのは実は初めて。
市販の仕掛けに、エサはブドウ虫(蛾の幼虫)。
20分ほど岩の裏を狙っていると、初めてのアタリが…!!

イワナ! イワナ! 初めて釣った記念すべきイワナ。
大きさは15cmほどと小さめだが、問題なし!

写真提供:M野氏、S々木氏

実はこの後アクシデントが。
幕場とは少し離れたところで釣っていたので、写真を撮るために幕場に一度戻ったあと、再度釣り場に戻ったあとのこと。
予想通りすぐに暗くなって続行不能になったので、幕場に引き返す。釣果は結局最初の1匹だけ。
戻る途中、斜面で足を滑らせてしまい滑落。1mほど滑って川の上で止まったが、手に持っていた竿が折れてしまった。
それより、反対の手に持っていたバケツもひっくりかえってしまった! バケツは空に。万事休す…。

ところが天は見放していなかった。
自分が滑ってきた斜面の上の方に、土まみれになったイワナが跳ねているのを発見!無事回収!

苦労はしたものの、無事に食事を迎えることができた。
釣りをしたのは私だけで、釣りをしていなかった他の人々は、水菜をたくさん採ってきていた。
大量に集めた薪がなかなか優秀で、焚き火の勢いはかなりのもの。
夕食は、ご飯、水菜の味噌汁、水菜のおひたし(しょうゆ味とマヨネーズ味)、キャンプ場でもらったらっきょう、それにイワナの塩焼き。

イワナ! イワナ! 誰しもがあこがれる塩焼き。
1匹しかないので全員でありがたくいただく。

針を飲み込んでたので、頭は落とした。

写真提供:S々木氏

あと美味かったのが、チーズを串にさして焚き火であぶった焼きチーズ。
表面が硬くなって少し焦げ目がついたくらいがベスト。中はトロトロで、実にうまい。
これは使えるなあ。(何に?)

すっかり満腹になって1日が終わる。
気温が下がってきたので、焚き火にあたってると気持ちいい。11時ごろまで焚き火を囲んでたと思う。

・2004/7/19(2日目)

焚き火から数m離れたところに場所を確保して寝る。
夜中2時ごろに焚き火に薪を追加した以外は、当然爆睡。
しかし、顔にポツポツと冷たいものが当たるのを感じて目が覚める。雨だ。
時間はまだ4時半ぐらい、ようやく周りが明るくなりかけたころ。
W城とM野もすでに起きていた。Y瀬さんとS々木さんはタープの下で寝ているので起きて来ない。

寒いので焚き火にあたってしばらくボーっとしたあと、雨が止んだので朝釣りに出向く。
自分の竿は昨日折れてしまったので、竿を借りて挑戦。1時間ほど粘ったが全くダメ。
戻ってきて朝食。焚き火でインスタント袋ラーメン。
昨日も今日も、釣りをしているせいで全く食事の準備を手伝っていないような…。
Y瀬さんいわく、福岡では二八なる醤油とんこつラーメンが人気だということで、
醤油味ととんこつ味の袋を同じ鍋にぶちこんで食ってみる。いわば五五ラーメン。(笑)
味はいえば、これが絶妙に美味くない。食べ物の味には全くこだわらない私だが、これはちょっと…。

朝食を終え、全身筋肉痛の体に鞭打って出発。
この日も次々と難関が迫り来る。

ゴンザの滝 滝の前で記念撮影。
ここは直登できずに、右側を高巻いて通過。

今気付いたが、M野が写ってる写真が全然ないな。今度は撮ってやるか。

写真提供:M野氏
事件の前の静けさ その後、特に問題もなく楽しく突破していたが、ここでアクシデントが。

←の滝、左側を直登して越えた。さほど難しくはなく、先に登っていたY瀬さんと私は上で後続を待つ。

写真提供:M野氏

とそのとき、下のほうから叫び声のあと、大きなガラガラという音が! 何事だろう?
W城が登りきる直前につかんだ木の根元にあった石が落ちたらしい。
あとで聞いたところでは、1m以上もある大きな岩だったとか。
S々木さんは別のラインから登っていたためセーフ、M野はまだ下で登りはじめようとしていたところ。
M野は大きな岩をかわしたものの、一緒に降ってきた小さな石の直撃をすねに受けて出血していた。
大惨事に至らなかったところが救いだが、危なかったのは確か。

滝 ここは、下段は右側から安直に登り、上段は直登、したような気が。

写真提供:M野氏

アクシデントはあったものの、予定通りに三つ又というところで昼食タイム。
昼食担当はW城で、メニューはそうめん。
当然、大自然の中での豪快な流しそうめんに期待が高まるが、そんなことをしていると
ほとんど取れないのは必至なのでなし。いや、自然にごみを流すわけにはいかない。
それにしても、荷物は少しでも軽くしたい中、めんつゆの瓶を2本も持ってきたW城には頭が下がる。
(1本にしてペットボトルに詰めれば、とかいう無粋なツッコミはなし)

そうめん大会 そうめんを囲む人々。

水がうまければそうめんはうまい、と主張していたW城だが、確かにうまかった。
後ろに見える滝に豪快にザルを突っ込んで冷やしたのが最高。

しかし、泳いだ後だったのでちょっと寒かった。

写真提供:M野氏

昼食後は、コースも終盤に差し掛かり、ガレ場を進んだ後、稜線上の登山道まで一気登り。
この一気登り、半端じゃなく急斜面を延々と登る。
ビルの階段よりも急な斜面を、高さにして400mくらいガリガリと登る。
ここが肉体的に一番きつかったところ。
登りきって稜線上に出た瞬間、富士山の雄姿がはっきり正面に見えた。
この稜線は、埼玉県と山梨県の県境。
後は登山道を使って山梨県側に下山するだけ。

雁坂峠 雁坂峠 途中、雁坂峠で一休み。ここの風景も絶景。

右の写真の後方に「日本三大峠」って書いた看板があるけど、あと2つはどこなんだろうと話していた。

参考リンク:三大○○
日本人は三大○○って本当に好きなんやねえ。

写真提供:M野氏

峠で携帯が通じたので、下山地点にタクシーを呼ぶ。
このときY瀬さんの携帯に電話が。何やら友人から離婚の相談だとか。こんなときに…
あとはひたすら下る、下る。
登りきった地点から3時間かけて、ようやくタクシーを呼んだ地点に到着。
そのままタクシーで塩山市内の銭湯に直行。お疲れさまでした〜



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