映画テレビマガジン 『宇宙戦艦ヤマト』 

東京: 秋田書店、1977年

 

<内容概略>

=全人類の明日を賭けた艦= 宇宙戦艦ヤマト
ヤマトに乗り組んだ人たちとその家族
ヤマト航行路 その巨大なる未知の大宇宙!
=地球を狙う宇宙の狼= ガミラス大帝星
=全人類の希望をつなぐ惑星= イスカンダル愛の星
宇宙戦艦ヤマト艦長 沖田十三の航海日誌

<澪子のコメント>

 奥付によると、この本は昭和52年12月1日発行 第1巻第7号となっています。ここから推測すると、『映画テレビマガジン』という雑誌が秋田書店より出版されていて、その第1巻第7号がこれに該当するのでしょうか。澪子はこの雑誌のことはよく知りませんが・・・。
ヤマトのムックで大多数を占めているのは雑誌の増刊号や別冊というパターンでの発行ですが、このように逐次刊行物の特定号として出版されたのなら、特殊なケースかもしれません。
なお、奥付にはありませんが、表紙などには「TV MOOK」あるいは「テレビムック」との表記があります。

さて、このムックは第1作劇場版が公開された年に発行されました。よって、ヤマトのムックでは『ロマンアルバム』に次ぐ、最も初期のグループに属する出版物になります。恐らくまだアニメ作品のムックというものが市民権を得ていなかった時代の産物ではありますが、「宇宙戦艦ヤマト」という作品を紹介し、その見所に焦点を当てる目的を十分果たしていると思います。
劇場版ではなく、テレビシリーズの全26話を「沖田十三の航海日誌」という形で編集した企画記事もあります。

「西暦2199年 ×月×日。
戦艦大和の改造作業視察。進行状況八十パーセント。
(中略)宇宙戦艦ヤマトの旅立つ日のために、航海長と戦闘隊長を人選する。あえて、若い訓練生から島大介と古代進を選ぶ。地球の未来に貢献できるのは、若者しかないのだ。
(中略)戦うだけの使命を課せられた、かつての大和の悲劇を繰り返させてはならないのだ。ガミラスへの復しゅうにはやる古代が、わしの言葉をどう受けとめてくれたか。(後略)」(p.64-65)

という感じで地球帰還直前まで続きます。時々「喜び、ひとしおなり。」のような文語体表現が出てくるのですが、前後の文脈と合わなくても「効果絶大なり。」と書かれると”凝りすぎ”の感があります。
沖田艦長が倒れた時には「日誌中断」となっていて、バラノドン攻撃を古代進が中心になって退けた事件は佐渡先生から後に聞いたことになっています。
なお、この企画記事があるために「第○話は・・・」というエピソード紹介はありません。

このムックでは、上記のストーリー紹介部分よりも先にヤマトをはじめとするメカ紹介とキャラ紹介があります。
ヤマトの機能や装備の紹介ページの中で、「全てのドラマはここから始まる」と第一艦橋の各席が本編からのカットを載せて紹介されているのは面白いです。
「耐熱、耐寒、耐放射能、耐宇宙線等に関して秀れた効力を発揮する」宇宙服が各セクション別に色分けされていることを「ファッショナブル」と表現しているのには思わず吹き出しましたが。
登場人物紹介で、そのキャラの家族も同じページに載せている所が第1作らしさを非常に大切にした感じがして、個人的にはうれしいです。雪は普段のユニフォーム姿だけでなく、1回限りの登場だったスケスケネグリジェ姿、ファッションショーのドレス姿、そして看護婦姿も載せられていてファンにサービスしています。

第1作の資料は豪華本を除けば数冊しか発行されなかったので、この本は「持っていると良い」手ごろなムックです。

<澪子の緑色めがね>

ここから下は、島ファン澪子が緑矢印しか見えない色眼鏡をかけて、この書籍を読んだ感想です。つまり、航海長だけに注目して、ほめたりけなしたりする偏向度の高いコメントとなります。

 お約束のキャラ紹介文面を引用しておきます。

「島 大介(18歳) 
ヤマト運行班リーダー。かつて火星における地球防衛軍訓練学生時、古代進とは同期生。彼とはライバルであると共に親友でもある。
冷静・理知的な性格は古代とは対照的である。」(p.35)

とりたててコメントすべきほどのことはなく、まず一般的でありふれた表現ではないでしょうか。なお、両親と次郎は名前とカットだけの紹介です。

文章で紹介されていなくても、アップのカットが載っていなくても、第1作なら本編でたくさん登場するので、澪子はそれで満足です。

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