映画テレビマガジン 『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』 

東京: 秋田書店、1980年

 

<内容概略>

西暦2201年・・・・・・!! (キャラ、主要メカ紹介)
宇宙戦艦ヤマト健在!! (ストーリー紹介1)
新国家債権に燃える男 (ストーリー紹介2
滅びゆく悲運の星!! (ストーリー紹介3)
恐怖の自動惑星ゴルバ (ストーリー紹介4)

<澪子のコメント>

「新たなる」がテレフューチャーとして放映されたのは1979年の7月31日ですが、このムックはその翌年1980年2月1日に発行されています。ずいぶん日が経ってから出版されたのには何か事情があるのでしょうか。
ちなみに、「図書室」2.ムック類(1)リストによると、同じ「新たなる」のムックでは、ロードショー特別編集とケイブンシャは1979年の秋に早々と出版されています。豪華本はこのムックよりも後の出版ですが・・・。
当時の販売価格が850円というのも、他のムックと比べてページ数が少ない割には高額です。表紙によると「オールカラー 永久保存版」を大々的に売り文句にしているようなので、そこで差別化しようとしたのかも。

上記の「内容概略」の項目は目次の大見出しから転記していますが、これだけでは何の事かわからないので、()内は澪子が補いました。
こうして見てみると全88ページの内50ページ以上が「新たなる」のストーリー紹介に割かれていて、それ以外にオリジナルの記事などは含まれておりません。
それだけ分量のあるストーリー紹介ページには、本編からのカットが多数挿入されていて、そのカットには解説文ではなくセリフがつけられているものが多いです。例えば、英雄の丘で結婚を先延ばしにしたことを話す古代と雪のカットには「私、今のままでも十分幸せよ」となっていて、続いて手で顔を覆う相原ほかのカットは「ヒョオー、お熱いなァ」という感じです。もちろん各ページにストーリーを文章で説明した部分もありますので、かなり詳細にわたっていると言えるでしょう。

キャラ紹介は、ヤマトのオリジナル乗組員と「新たなる」で初登場の乗組員(新入りだけでなく山崎機関長含む)にページが分けられています。前者には「懐かしい顔、顔、顔・・・・・・歴戦の戦士たち」、後者に「新乗組員 若き獅子たち」(山崎さんもそうなんだ(笑))とタイトルがついているのにはずっこけました。もっと脱力したのが、古代守のことを「愛に生きる古代守」と表現していること。もうちょっと何とかならないものですかねぇ。
このムックのキャラ紹介が結構笑えるので、いくつかご紹介します。()内は澪子のツッコミです。

真田志郎  古代を弟の如く見守り、技術的、精神的にも進を支える。(言い得て妙!! 真田さんの役割はまさにこの通り!)
太田健二郎 未だに少年の面影が残るが、島の片腕として働いている。(すごい主観!)
相原義一  今や、ヤマトになくてはならない通信技術のエキスパート。(今や、と言う以上は前はそうではなかった??)
佐渡酒造  御存知飲んべえ名艦医。
アナライザー  いまやヤマトの名物ロボット  以上すべてp.13より

なお、古代進と雪はいいことばかり書かれているので全然面白くありません。

もしこの本が中古市場でプレミアがついて1000円以上したら、購入を断念していただいて問題ないと澪子は思います。同じ「新たなる」ならロードショー編集かケイブンシャをお勧めします。

 

<澪子の緑色めがね>

上では意図的に外した、恒例(?)のキャラ紹介文面の引用です。

「島 大介 
生命を賭したテレサの愛に応えるべく、より強く生きる。」(p.13)

お約束の「航海班長」とか「古代のライバル」とかの文句はどこかへ飛んでいってしまいました(笑)。もうそんなこといちいち書かなくても周知の事実ということなのでしょうか? その代わりにいきなり「テレサ」の文字が・・・。このムックのどこを見ても(英雄の丘の黙祷シーンも含めて)テレサのことは書いていないのにこの文面です。
この文言は大いに結構ですが、「新たなる」以降の作品でこの文言を裏付けるような言動は全く見せてくれなかったのは、ここで文句言うべきことではないですね。

航海長自身のキャラ紹介文面には任務のことは全く書いていなかったのに、上記の太田を含めて他のキャラの紹介文に「島」の文字が入り込んでいます。北野の紹介は長いのですが、そこに「・・・このピンチを救ってくれたのは先輩の島。」とあり、同じく山崎機関長には「島航海長の信頼もあつい。」と書かれています。

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