映画テレビマガジン 『ヤマトよ永遠に』 

東京: 秋田書店、1980年

 

<内容概略>

=大改造なった全人類の希望の艦= 宇宙戦艦ヤマト
=生命をかけて宇宙平和のために戦う= 地球側人物とメカ設定
=新たなる宇宙の侵略者= 暗黒星団帝国側人物とメカ設定
ヤマトよ永遠に ストーリーダイジェスト
=地球の危機を救うため敵母星に進撃する= 壮絶! ヤマトの5大作戦
宇宙戦艦ヤマト 航路図
=”あこがれ”、”苦悩する愛”、”信じる愛”= 愛・・・それぞれのかたち

 

<澪子のコメント>

このムックへの講評は、前作『新たなる旅立ち』に対して書いたこととほとんど同じになってしまいます。
他の「永遠に」ムックと比べてページ数が少ない割には当時の販売価格が高額でしたが、内容がその価格に見合って他のムックよりも上かと問われれば、またしても答えは"No"です。「永遠に」は「新たなる」よりもはるかに多いムック類が出版されたので、よほど目を引くような編集をしない限りどうしても印象が薄くなってしまいます。
いきなり結論からスタートしてしまいました。

他のムックとの比較では特に優れた所はないものの、前作『新たなる』と比べればこちらの方が断然内容が濃いです。同じページ数なのに提供している情報量がはるかに多いですから。それは載っているカットの数や文章の量で一目瞭然です。ストーリー紹介部分は、小さい活字がびっしり並んでいるほどです。
些細な変化としては、このムックでは漢字にすべてルビが振られています。前作ではそうではなかったのですが・・・。

前作で取り上げたキャラ紹介部分も、今回はページ倍増です。
ヤマト側キャラでは、古代進と雪、そしてサーシャはそれぞれ見開きで2ページをもらっており、山南艦長(「永遠に」のヤマト艦長はこの人なのですが、下の名前が明らかでないほど存在感の薄いキャラでした)と古代守が単独で1ページ、島と太助がセットで2ページ、相原、南部、太田の三人衆がセットで1ページ、真田さんが山崎機関長、加藤四郎ほかと一緒にされて1ページ・・・という扱いです。
前回は面白かったキャラ紹介文面は、今回は至極無難なものに戻ってしまいました(残念!)。

上の目次で「壮絶! ヤマトの5大作戦」と題名がついている記事がありますが、何が「5大作戦」なのかは記事を読んでもわからないという不可解なものです。敵中間補給基地撃破、黒色艦隊との交戦、浮遊要塞包囲網の突破、波動砲による敵艦隊撃滅およびニセ地球への誘爆、そして水晶都市への波動砲発射、のことを指しているのかと思われますが、これらは「作戦」なのでしょうか?
「永遠に」のストーリーの中から戦闘シーンだけを取り出して編集しようとした試みは評価できますが、タイトルのつけ方とか文章の説明とかをもう少しなんとかして欲しかったです。

ついでにもう一点。最後の記事ですが、古代進=雪、雪=アルフォン、古代=サーシャの順で取り上げられた特集のことです。しかし、タイトルの順番は「あこがれ」からスタートしているので、整合しないのです。さらに、「ここには様々な人間が織りなす様々な愛のかたちがある」というキャッチフレーズは仰々しいです。「様々」ってせいぜいこの3パターンじゃないのってツッコミたくなります。
もともと「永遠に」ではいわゆる男女間の愛情ばかり強調していますが、守とサーシャという実際の親子、真田さんとサーシャという義理の親子という関係も登場していたので、その親子愛というものももっと取り上げるべきだったと私は思います。守がサーシャをどう思っていたなんて全く描かれていなかったのは酷いですよ。

映画を見ている時には全然気付かなかったのですが、古代たちがヤマトに乗り組む前に着ていた防衛軍のユニフォームはカラー(襟)に部分的に色がついていて、古代進、島、相原が赤、南部、太田、太助が白です。赤色はランクが上ということのようです。相原はヤマトでは班長クラスなのに、「さらば」、「2」では古代の部下で上着なし、「新たなる」の冒頭でも上着なしと、南部や太田と同格の扱いでしたが、「永遠に」ではついに出世したようですね。古代と島が着ている上着のデザインが違うのもムックを見て初めて気づきました。

この秋田書店「映画テレビマガジン アニメムック」シリーズは、この『永遠に』をもってヤマトは終わったようです。

 

<澪子の緑色めがね>

上で書いた通り、キャラ紹介ページでは無人艦隊コントロールセンターつながりで徳川太助というおまけをつけられて見開き2ページです。ついでに無人艦隊の大型艦と小型艦なども同居しています(爆)。
恒例の引用です。

「島 大介 
無人艦隊コントロールセンター勤務。ヤマト運航班リーダー、ヤマト航海長。古代進とは親友。」(p.30)

あれあれ、定番の文句が復活してしまいました。しかも、「運航班リーダー」という新しい肩書きまでついて・・・(笑)。
真田さんが工場長を始めシリーズを通じて多種多様な肩書きがありましたが、島の場合はムック上でいろいろと。本編では一貫して航海班だったものが、運行班やら運航班やらが登場しています。

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